支援級を勧められる理由とは?主治医に言われ続けたわが家の決断

ASDの特性をもつ息子の通常級への転籍を考えていたとき。

わが家では、就学前から通っている発達外来で、一貫して支援級を勧められてきました。

発達検査の結果や日々の様子をふまえると、主治医の判断はとても現実的で、納得できる部分も多くありました。

それでも、実際の学校での様子や息子の変化を見ていく中で、

ふたハ
ふたハ

本当にこのまま支援級でいいのかな?

と迷うようになり、最終的には通常級への転籍を決断しました。

この記事では、

  • 主治医から支援級を勧められていた理由
  • 就学後の定期受診で相談していたこと
  • 通常級への転籍を伝えたときのやりとりや反応

について、わが家の体験をもとにまとめています。

支援級を勧められたけれど、このままでいいのか迷っているママやパパの参考になればうれしいです。

支援級を勧められる理由とは?主治医の判断基準

ふたハ
ふたハ

支援級を勧められると、どうしてそう判断されたのか気になりませんか?

わが家でも、就学前から主治医の先生に支援級を勧められてきましたが、その背景には、日々の診察やこれまでの様子から見た明確な理由がありました。

ここでは、実際にどのような点を見て判断されていたのか、わが家の体験をもとにまとめていきます。

主治医から支援級を勧められていた背景

息子が通っている発達外来には、4歳のころからお世話になっています。

初診で自閉スペクトラム症と診断を受け、その後は言語訓練や作業療法につなげてもらいながら、日常生活での関わり方や困りごとについて相談してきました。

また、経過の確認も含めて定期的に受診し、発達検査の結果や手帳の取得状況、園や家庭での様子についても継続的に共有しています。

こうした積み重ねの中で、主治医の先生は、息子の特性や成長を長い目で見ながら、

「就学先は支援級の方が合っています」

と意見をくださいました。

診察で見られていたポイント

診察では、毎回決まった流れの中で、息子の様子を細かく見てもらっていました。

診察室に入ると、まずは息子に直接話しかけながら、どのくらいやりとりができるかを確認します。

「名前は?」「何歳?」「誕生日は?」といった、繰り返し経験している質問には答えられるようになってきた息子。

一方で、「生年月日は?」と少し言い方を変えられたり、「幼稚園で何して遊んだの?」といった抽象的な質問になると、うまく答えられない場面も多くありました。

こうしたやりとりを通して、

  • 言葉の理解力
  • 質問の意図をくみ取る力
  • 自分の経験を言葉で表現する力

といった部分を見られていたように思います。

さらに、診察中の受け答えだけでなく、発達検査の結果や、親から聞き取った園・家庭での様子も踏まえながら、総合的に状態を把握してもらっていました。

なぜ「通常級は難しい」と判断されたのか?

主治医の先生が重視していたのは、「息子が無理なく集団の中で過ごせるかどうか」という点でした。

具体的には、

  • 身の回りのことを自分で進められるか
  • 先生の指示や話の内容を理解できているか
  • 学校のルールを覚え、行動に移せるか
  • 本人が安心して楽しく過ごせるか

といったポイントを見て判断されていたように感じます。

息子の場合、大人しく座っていること自体はできても、話の内容を理解して動けるかという点では不安があり、ただ座っているだけになってしまう可能性を指摘されました。

さらに、集団の中でのやりとりや、周囲の状況を理解しながら行動することにも難しさがあった息子。

その結果として、

「現時点では通常級は負担が大きいのではないか」

という判断につながっていたのだと思います。

支援級については、実際の様子やメリット・デメリットを別の記事で詳しくまとめています//

▶ 支援級のメリットとは?ASD息子が入学して実感したこと

就学後も続いた主治医とのやりとりとアドバイス

その後、支援級スタートで入学した息子。

就学後も、主治医の先生との関わりは続いていました。

環境が大きく変わる小学校生活の中で、息子がどのように過ごしているのか。

無理なく適応できているのか。

そうした点を確認しながら、これまでと同じように定期的に相談を重ねていきました。

また、わが家では将来的に通常級への転籍を視野に入れていたため、学校での様子を伝えながら、どのように判断していけばよいかについてもアドバイスをもらっていました。

ここでは、就学後の受診で実際にやりとりしていた内容や、印象に残っているアドバイスについてまとめていきます。

定期受診で主治医から確認されたこと

就学後も、これまでと同じように定期的に発達外来を受診し、その都度、学校での様子を詳しく共有しました。

主治医の先生から聞かれたのは、

  • 学校生活は落ち着いて過ごせているか
  • 授業についていけているか
  • 友だちとの関わりはどうか
  • 先生とのやりとりや面談の内容
  • 学校や放デイに楽しく通えているか
  • あいさつなどの基本的なやりとりができているか
  • 家庭での困りごとはないか

といった、日常生活全体に関わる内容が多かったです。

集団の中で無理なく過ごせているかの視点で、確認されていたように感じました。

通常級への転籍について相談したこと

わが家からは、主に就学について相談していました。

将来的に通常級への転籍を考えており、先生の専門的な意見を取り入れたかったからです。

具体的には、

  • 3年生から通常級にチャレンジしたいと考えていること
  • その判断材料として、発達検査(WISC)を受けたいこと

などを相談していました。

また、学校での様子を伝えながら、

  • 今の状態でどこまで可能性があるのか
  • どのタイミングで判断するのがよいのか

といった点についても、意見をもらえるよう、積極的に質問をしました。

支援級在籍中にもらっていたアドバイス

主治医の先生からは、転籍を考えるうえでのポイントについて、具体的なアドバイスをたくさんくれました。

特に大切だと感じたのは、息子にとって無理なく続けられるかどうかという視点です。

例えば、

  • 家庭で落ち着いて過ごせているか
    • 学校の負担で大きく崩れていないか
    • 学校で頑張っている反動が、強く出すぎていないか
  • 本人が楽しく通えているか

といった部分を重視されていました。

また、息子が通常級で過ごすこうえで心配されていた点としては、

  • 言葉の遅れにより、自分の気もちや困りごとをうまく伝えられないこと
  • 学年が上がるにつれて学習内容が難しくなり、負担が大きくなる可能性
  • おとなしい性格ゆえに、周囲に気づかれずサポートが行き届かないこと

などの指摘がありました。

そのため、

  • 転籍の時期は決めつけず、本人や学校の様子を見ながら判断すること
  • もし通常級に行ってみてしんどそうであれば、戻れる環境を整えておくこと

状況に応じて柔軟に対応していくことが大切だと教えてもらいました。

主治医に通常級転籍の決断を伝えたときのこと

いろいろ悩んだ末に、わが家は息子の通常級への転籍を決断しました。

わが家が3年生で通常級への転籍を決断した理由については、別の記事で詳しくまとめています//

▶ 3年生で通常級へ!一度あきらめた転籍を再決断したわが家の理由

就学前から相談を重ねてきましたが、主治医の先生は最後まで「支援級の方が合っている」という考えでした。

だからこそ、通常級への転籍を決めたことを伝えるときは、正直とても緊張していたのを覚えています。

転籍の決断直前まで「難しい」と言われていた理由

まだ息子には通常級は難しい…と主治医の先生が考える理由として挙げられていたのが、

  • 一斉指示の理解が十分かどうか
  • 会話のやりとりがどの程度成り立っているか
  • 友だちとの関係性が築けているか

といった、集団生活の土台となる部分でした。

実際、息子は座って授業を受けること自体はできていましたが、理解して動けているかという点では課題が残っていました。

また、やりとりの面でも、相手の質問の意図をくみ取ることや、状況に合わせた受け答えにはまだ難しさがありました。

さらに、

  • 担任の先生の名前がすぐに出てこない
  • 相手が何をしているのかを理解できていない

こうした点も懸念として指摘され、総合的に見て、通常級で過ごすには負担が大きいのではないかという判断でした。

転籍を伝えたときの主治医の反応

主治医の先生の意見とは異なる形で通常級への転籍を決めたため、直後の受診は正直気が重く感じていました。

それでも思いきって伝えたところ、特に大きな反応はなく、いつも通りの流れで診察が進んでいきました。

先生から確認されたこと

まず先生からは、現在の息子の様子について、

  • 2学期以降、通常級で落ち着いて過ごせていたか
  • 家庭で大きく荒れることはなかったか
  • 授業中に困っている様子はないか
  • 友だちとの関わりはどうか

これまでと同じように、「無理なく過ごせているか」という視点でいくつか確認されました。

先生の質問に対して、息子の状況を伝えたところ、

  • 放デイで友だちとの関わりを学べていること
  • 困ったときに伝えられる力がついてきていること

については、前向きに評価してもらえました。

転籍を伝えた直後に感じたこと

正直なところ、

ふたハ
ふたハ

止められるのではないか…

ふたハ
ふたハ

反対されるのではないか…

主治医の先生に転籍のことを伝える前は不安な気もちでいっぱいでした。

ですが、実際の反応はとても落ち着いたもので、強く否定されることはありませんでした。

それどころか、状況を確認したうえで淡々と受け止めてもらえたことで、改めて気もちを整理することができたように思います。

一方で、次回からは息子本人の受診は不要で、保護者のみで大丈夫と言われたこともあり、少し急に手が離れたような、支援が一段落したような感覚もありました。

転籍後に向けてもらった具体的なアドバイス

主治医の先生からは通常級で過ごすうえでの具体的なアドバイスももらいました。

例えば、

  • 席はできるだけ前の方にしてもらい、声かけが届きやすい環境にする
  • 本人にとって分かりやすい言葉で、具体的に伝えてもらう
  • 友だちとのトラブルが起きやすい場面では、様子を気にかけてもらえるようお願いする

といった、息子の苦手な部分を環境や関わり方で補っていくための工夫でした。

通常級で過ごしていくためには、こうした支援の視点を持ちながら、できる範囲で一つずつ整えていく必要があると感じました。

まとめ|支援級を勧められたときに大切にしたいこと

支援級を勧められると、やっぱり通常級は難しいのかな…と不安になることもあると思います。

わが家でも、主治医の先生から一貫して支援級を勧められてきたことで、何度も迷い、悩みました。

ただ、実際に感じたのは、その言葉は「可能性を否定するもの」ではなく、今の状態にとって無理がない環境を考えるための視点だったということです。

大切なのは、勧められた選択をそのまま受け入れることでも、反対して無理に進めることでもなく、

  • なぜそう言われているのか
  • どこに課題があるのか
  • どんな環境なら安心して過ごせるのか

を一つひとつ整理していくことだと感じました。

そのうえで、子どもの様子や気もち、家庭や学校の状況も含めて考えていくことで、わが家なりの答えにたどり着くことができたように思います。

支援級か通常級か…。

その選択に、ひとつの正解はありません。

わが家の経験が、同じように悩んでいるママやパパのヒントになればうれしいです。

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