3年生で通常級へ!一度あきらめた転籍を再決断したわが家の理由

わが家では、息子が小学2年生になった4月に、3年生になったら通常級に転籍をしたいと支援級の担任の先生に伝え、3年生からの通常級転籍に向けて準備を進めてきました。

すると、少しずつ通常級で過ごす時間を増やしていく中で、息子の負担が見え始めました。

ふたハ
ふたハ

このまま進んで、大丈夫かな…

ふたハ
ふたハ

まだ息子には早かったかも…

通常級への転籍の難しさに直面しました。

悩んだ末、わが家は夏休み中に、3年生からの通常級への転籍をあきらめる決断をしました。

ところが、2学期に入ってから、息子の様子に少しずつ変化が見え始めました。

その変化をきっかけに、わが家はもう一度、転籍について考え直すことに…。

この記事では、一度はあきらめた3年生からの通常級への転籍を、再び決断するまでの過程を、わが家の葛藤や学校とのやり取りと共にふり返ります。

転籍を迷っている、判断のタイミングに悩んでいるママやパパにとって、わが家の経験が、気持ちを整理するヒントや次の一歩を考える材料になればうれしいです。

ASD息子2年生の1学期|通常級を試して3年生での転籍をあきらめたわが家

息子が3年生で通常級への転籍ができそうかを判断するため、息子の通っている小学校では、2年生の1学期に通常級のお試し期間が設けられていました。

約1か月かけて、通常級で受ける授業数を少しずつ増やし、夏休み前までに一定期間通常級の環境で過ごしてみて、通常級でやっていけそうかを学校と家庭で一緒に判断するためです。

わが家としては、息子の負担にならないよう、できるだけゆっくり増やしてほしいとお願いしていました。

しかし、9月までに転籍するかどうかを決める必要があり、スケジュールにはあまり余裕がありませんでした。

結果的に、想定よりも短い期間で通常級の時間を増やすことになり、息子にとっては大きな負担になってしまったように感じています。

通常級の時間を増やしたことで不安定になった息子

通常級で過ごす時間が増えるにつれて、学校でも家庭でも、息子のしんどさがはっきり見えるようになってきました。

最初は、慣れればきっと大丈夫だと期待していましたが、次第に表情が硬くなり、特性の出方も強くなっていきました。

感情のコントロールが難しくなることが増え、日々の対応に追われる毎日が続き、これ以上無理をさせたくない気持ちが強くなっていきました。

家庭で見られた息子の変化

  • こだわりが強くなり、切り替えが難しくなる
  • 小さなことでイライラすることが増える
  • 学校に行きたくない…と毎朝口にするようになる

これまで、家では比較的安定して過ごせていた息子が、疲れた様子を見せたり、登校を渋ったりする姿を見るのは、親としてとてもつらいものでした。

学習面で感じた壁

学習面では、特に国語のつまずきが目立ちました。

  • 感想文や作文など、文章を書くことを強く拒否する
  • テストの点数が20点しかとれない
  • 文章を読まず、内容を理解できていない

お試し期間中は、支援員さんのサポートがない状態で、国語の授業を通常級で受ける日もありました。

テストも、通常級の子どもたちと同じ基準で採点されました。

支援級では、先生や支援員さんがそばで見守り、分からない問題は一緒に考えてくれたり、苦手な部分には配慮しながら進めてくれます。

それに比べると、通常級では一人ひとりにそこまで手厚く関わることは難しく、どうしてもサポートの差を感じる場面がありました。

その結果、

ふたハ
ふたハ

息子の自信が失われてしまわないか…

ふたハ
ふたハ

息子の気持ちが折れてしまわないか…

通常級では息子のできていない部分ばかりが目に入りやすくなり不安に感じました。

授業見学で感じた息子の様子

お試し期間中に通常級での授業を見学したとき、こんな様子が見られました。

  • 先生の話に集中しきれていない
  • 姿勢が崩れ、終始もぞもぞしている
  • 自分のタイミングを優先し、作業がワンテンポ遅れる
  • 音読に参加できていない
  • 待ち時間に鉛筆をいじったり、落書きをしている

教室の後ろから見ていると、つい注意したくなる場面がたくさんありました。

ふたハ
ふたハ

やっぱり目立つな…

もちろん、45分間自分の席に座っていられるだけでも、以前の息子を思えば大きな成長です。

それでも、周りの子を基準に息子を見てしまい、良いところより「気になる部分」にばかり目が向いてしまう自分に、自己嫌悪も感じていました。

支援級担任との個人懇談で感じた転籍の難しさ

夏休み前の個人懇談で、支援級担任の先生からかけられた言葉も、私の気持ちを大きく揺さぶりました。

懇談の前半では、支援級で過ごす息子の様子を、先生が穏やかに、具体的に教えてくれました。

安心して過ごせていることが伝わり、私自身も少しホッとしました。

その後、3年生からの通常級転籍の話題になると、先生の表情が少し変わりました。

言葉を慎重に選びながら、難しさを伝えようとしている雰囲気が伝わってきました。

事前に難しければ正直に言ってください…とお願いしてはいましたが、先生の立場を考えると、簡単に断言できないことも理解できます。

先生からは、

  • 転籍自体は可能だと思う
  • 息子の気持ちやメンタル面が心配
  • つらくなって学校が嫌いにならないか気になる

という率直な意見をもらいました。

私自身も同じ不安を抱えていたため、

ふたハ
ふたハ

やっぱり、今はまだ早いのかもしれない…

という思いが、より強くなりました。

最終判断に向けて、後日あらためて複数の先生を交えた面談を行うため、それまでに家庭でもある程度方向性を考えておいてほしい、という話で懇談は終わりました。

夏休み中に夫婦で話し合い、転籍を見送る決断をする

夏休みに入り、夫婦で何度も話し合いを重ねました。

日頃から夫とは連絡帳や懇談の内容は共有していましたが、あらためて今後の進路について向き合いました。

私の中では、3年生からの転籍はいったん見送り、4年生からを目指したいという気持ちが、少しずつ固まりつつありました。

その正直な思いを、夫にも伝えました。

すると夫からは、

くまT
くまT

今行けないなら、いつ行けるの?

くまT
くまT

だったら、もうずっと支援級でもいいんじゃない?

くまT
くまT

転籍をあきらめたら?

という言葉が返ってきて、その一言一言が、正直、胸に突き刺さりました。

それでも、夫の意見を受け止めたうえで、私は自分の考えを改めて言葉にしました。

  • 無理のないスモールステップで進めたいこと
  • 学習面や集団生活で、まだ気になる点があること
  • もう1年、支援級で土台を固めてから挑戦したいこと
ふたハ
ふたハ

今できないから、ずっとできないではない!

ふたハ
ふたハ

息子にとって、今は「待つ」選択も必要だと思う!

そんな思いを、何度も、丁寧に伝えました。

話し合いを重ねる中で、最終的に夫はしぶしぶながらも私の考えに寄り添ってくれ、3年生からの通常級転籍をいったん見送る結論に至りました。

それは、「あきらめた」というよりも、今はそのタイミングではないと判断し、立ち止まる選択をしたという感覚に近かったと思います。

この決断をしたとき、正直、ホッとした気持ちがあった一方で、本当にこれでよかったのかなという迷いも、心の奥に残っていました。

ASD息子2年生の2学期|3年生からの転籍を考え直したきっかけ

夏休み中に今はまだ無理と判断した、通常級への転籍。

息子の負担や不安定な様子を見て、わが家は3年生からの転籍をいったん見送る決断をしました。

ところが、2学期に入ってから、息子の様子に少しずつ変化が見え始めました。

その変化に戸惑いながらも、転籍への可能性を感じ、判断期限である9月ギリギリまで悩むことになったわが家。

ここでは、一度あきらめた通常級への転籍を、もう一度考え直すことになったきっかけをふり返ります。

通常級の生活に慣れ始めた息子の変化

2学期に入ってしばらくすると、息子の中にいくつかの変化が見え始めました。

なかでも一番驚いたのは、息子自身が通常級を選ぶようになったことです。

2年生の1学期には、

ぱんタ
ぱんタ

学校いきたくない…

ぱんタ
ぱんタ

やすみたい…

このように毎朝口にしていた息子が、

ぱんタ
ぱんタ

今日は通常級にいく!

ぱんタ
ぱんタ

この授業は通常級で受ける!

突然、自分から通常級を選ぶ場面が増えていきました。

苦手な教科は支援級で受けるなど、息子なりにその日の気持ちや状態を考えて、選択している様子も見られました。

とはいえ、

ふたハ
ふたハ

頑張りすぎていないかな…

ふたハ
ふたハ

一時的な変化ではないかな…

と心配する気持ちはすごくありました。

それでも、息子の前向きな変化には、正直驚きました。

さらに、他の面でも小さな成長が見られるようになりました。

  • 文章を書くことへの抵抗が減った
  • 漢字や抜き出し問題の正解率があがり、テストで平均60点取れるようになった
  • 通常級の先生に自分から話しかける場面が増えた

通常級での生活に少しずつ慣れ、周囲の刺激が息子にとって良い方向に働き始めたように感じました。

家庭での様子も、1学期に比べて安定していました。

また、以前は学校のことを聞いても「分からない」としか答えなかった息子が、その日の出来事を具体的に話してくれるようになりました。

支援級担任の先生からかけられた言葉

2学期が始まってすぐ、家庭内で3年生からの転籍を見送る決断をしたことを、支援級担任の先生に伝えました。

先生も、

「分かりました。無理せず進めていきましょう!」

と、わが家の決断を受け止めてくれました。

そして、それから1週間ほど経ったころ、先生から連絡がありました。

「最近、息子くんに『今日は通常級と支援級、どっちに行く?』と毎日聞いているのですが、通常級を選ぶことが多く、今週はほとんど通常級で過ごしています。」

「今の様子なら、行けるかもしれません。ギリギリまで様子を見させてください!」

一方的に判断するのではなく、息子の様子を丁寧に見て、可能性も含めて考えてくれている先生の姿勢が、とてもありがたく感じました。

先生の言葉を聞いて、

ふたハ
ふたハ

もう一度、転籍について考えてみよう!

と思い、わが家はもう一度、通常級への転籍と向き合うことを決めました。

3年生からの通常級転籍へ、急展開で進んだ最終決断

2年生の2学期に入り、少しずつ「転籍」という言葉が具体的に感じられるようになってきました。

一度はあきらめたはずの選択肢が、目の前に現れ、わが家は再び悩むことに…。

9月中には教育委員会への報告が必要で、残された時間はわずか。

限られた時間の中で、学校と何度も話し合いを重ねながら、最終的な判断に向き合いました。

学校との面談でも決断できず

転籍についての面談には、教頭先生、支援級担任の先生、交流級(通常級)の先生、特別支援教育コーディネーター、相談支援員、そして私と夫が参加しました。

できる限り関係者に集まってもらい、この場で決断する覚悟で臨んだ面談でした。

面談では、それぞれの立場から、息子の様子や可能性、心配な点が共有されました。

  • 通常級に移ることで広がる可能性と負担が大きくなるリスク
  • もう一年支援級を続けた場合、通常級転籍を視野に入れた支援方法の見直し
  • 3年生で移るのがいいのか、それとも4年生の方が適切か
ふたハ
ふたハ

面談ではこのような内容を中心に話し合いました。

3年生で通常級に進めば、

  • 周囲の刺激を受けてできることが増える可能性がる
  • クラスの人間関係がまだ固まりきっておらず入りやすい

このようなメリットがある一方で、

  • 環境の変化による負担が増える
  • 適応できない場合、つらくなってしまうかもしれない

デメリットもあり、この部分の認識は面談の参加者全員が一致していました。

しかし、話し合いを重ねても、決定打となる答えは見つからず、その場で結論を出すことはできませんでした。

転籍を決める前に学校へ確認したこと

また、面談では、転籍後を具体的に想定し、次の点をしっかり確認しました。

  • もし通常級でうまくいかなかった場合、支援級に戻ることは可能か
  • 息子が苦手とする場面へのフォロー体制
  • 転籍後に利用できる支援について(通級指導・スクールカウンセラーなど)

学校としては、

  • 支援級から通常級へ転籍し、再び支援級へ戻した前例はない(そのため、転籍の判断は慎重に行っている)
  • 制度上は通常級と支援級を行き来することは可能
  • 支援級と同じ手厚いフォローは難しいものの、担任の先生による声かけや、できる範囲での支援は行っていく
  • 通常級への転籍後に通級指導やスクールカウンセラーを利用できる

という説明がありました。

安心して通常級に挑戦するためにも、環境を整えておくことの大切さを、あらためて実感しました。

最終的に、息子自身の気持ちに決断をゆだねる

学校との面談でも結論が出せず、最後に判断の軸にしたのは、息子自身の気持ちでした。

突然決断を迫ると、息子が混乱してしまうと思い、1年生のころから定期的に、

ふたハ
ふたハ

どっちのクラスで過ごしたい?

ママたちは、将来は通常級で過ごしてほしいと思っているよ!

と、少しずつ話題に出してきました。

そして、次の2つの選択肢を提示して、

  • 選択肢①3年生から通常級に進む場合→支援級で過ごす時間はなくなり、通常級で学校生活を送ることになる
  • 選択肢②4年生から通常級を目指す場合→支援級での生活は続けながら、通常級で学ぶ時間は今より少なくなる

それぞれ選択した場合にどんな変化があるのかを、息子に分かるように説明したうえで、「どっちがいいと思う?」と、息子の気持ちを聞きました。

すると息子は、少し考えてから、

ぱんタ
ぱんタ

3年生から通常級に行く!

と答えました。

あまりにもあっさりした返事に、本当に大丈夫かと何度か確認しましたが、息子の気持ちは変わりませんでした。

親としては、正直怖さもあります。

ふたハ
ふたハ

うまくいかなかったらどうしよう…

ふたハ
ふたハ

つらくなったらどうしよう…

不安がなくなったわけではありません。

それでも、

ふたハ
ふたハ

息子が自分で選んだ道なら、全力で支えよう!

ふたハ
ふたハ

息子の気持ちを信じてみよう!

そう思い、私自身も腹をくくりました。

こうしてわが家は、3年生からの通常級転籍という選択をし、息子の新しい挑戦に向けて、一歩踏み出すことにしました。

まとめ|一度あきらめた転籍を再決断して今思うこと

一度は今はまだ時期ではないと判断した、通常級への転籍。

それをもう一度考え直し、3年生からの転籍を決断したこの数か月は、わが家にとって大きな節目となりました。

本当に大丈夫だろうか…

無理をさせてしまわないだろうか…

親として、何度も立ち止まり、迷いながら考え続けてきました。

ふたハ
ふたハ

決断した今でも、正直なところ不安はあります。

それでも、支援級で安心して過ごし、自信を少しずつ積み重ねてきた息子が、通常級に行くと自分の意志で選択できたこと。

家でも学校でも、以前より落ち着いて過ごせている姿があること。

そんな息子の姿を見て、

ふたハ
ふたハ

息子が決めたことなら信じて、できるだけ負担を軽くできるように支えていこう!

と私自身の気持ちも少しずつ前を向けるようになりました。

これから先、また立ち止まったり、環境を調整したりする場面が出てくるかもしれません。

それでも、支援級で培ってきた自信と、今回の決断を通して得た経験は、きっと次につながる大切な土台になると信じています。

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