4歳ASD息子のこだわりの変化とアップデートした関わり方

わが家は、息子が3歳のころに「こだわり」の特性に気づき、ASDの診断を受けました。

息子がこだわっていたことを細かく挙げるときりがありませんが、3歳のころに特に強かったのは、スイッチを押すことやイスの位置へのこだわりでした。

ふたハ
ふたハ

どうしてそこまで気になるんだろう?

当時の私は息子のこだわりをなかなか理解できませんでした。

それでも、悩みながら息子の特性に寄り添い、試行錯誤を重ねてきました。

そしてようやく、息子に届くわが家なりの関わり方が見えてきたところでした。

ところが、息子が4歳になると、こだわりの形が少しずつ変わってきたと感じるように…。

これまで目立っていた行動は落ち着いてきた一方で、別の「こだわり」が出てきたり、言葉のやりとりや人との関わり方にも「こだわり」が表れるようになりました。

これまでの対応を続けながら、

ふたハ
ふたハ

今の息子には、どんな関わり方が必要なんだろう?

新たな対応を考える必要がありました。

この記事では、4歳になって変化した息子の「こだわり」と、3歳のころの工夫をもとに積み重ねてきたわが家の関わり方をまとめています。

同じように、お子さんのこだわりに悩んでいるママやパパの、少しでもヒントや安心につながればうれしいです。

4歳になって変わった、息子の「こだわり」の特徴

4歳になり、息子のこだわりはなくなったというよりも、少しずつ形を変えていったように感じます。

3歳のころに強く出ていたこだわりが落ち着いてきた一方で、新しく気になる行動も増えてきました。

まず、3歳から4歳にかけて感じた、息子のこだわりの変化についてまとめます。

3歳のころに強かったこだわりは、少しずつ落ち着いてきた

3歳のころの息子のこだわりはたくさんありましたが、その中でも特に強かったのが、家ではスイッチを押すこと、療育園ではイスの置き場所でした。

少しでも息子のイメージと違うとやり直したがり、気もちの切り替えができずに立ち止まってしまうことも多かったです。

息子が大切にしているこだわりは、本人の気がすむまで、できるだけ尊重しながら。

そのうえで私の思いも伝え、集団生活で困らないように、

  • 次の予定が迫っているときは回数を決める
  • 周りに迷惑がかかりそうなときは条件をつける

少しずつ折り合いをつけられる関わり方を探していきました。

そして、4歳になると、

ふたハ
ふたハ

ボタンを押すこだわりが和らいだ!

ふたハ
ふたハ

イスの位置を気にせずに過ごせる日が増えた!

3歳のころにはやめられなかったこだわりが、少しずつ落ち着いてきたように感じました。

完全になくなったわけではありませんが、少しホッとできた時期でもありました。

3歳のころのこだわりの様子については、こちらで詳しくまとめています//

▶ 3歳のこだわりが強いASDの息子と見つけたわが家の向き合い方

4歳になって新たに気になり始めたこだわり

しかしその一方で、4歳になってから、こだわりに関する別の悩みも増えてきました。

こだわり自体がなくなったわけではなく、こだわる内容が変わってきたように感じていました。

たとえば、4歳くらいの時によく見られたのが、

  • 扇風機や換気扇など「回るもの」が止まるまで次の行動に移れない
  • 手洗いやお風呂で、水の流れをじっと見続けてしまう
  • 療育園でのルーティンを崩せない
    (例えば…行き帰りのルート、靴を履き替える位置、返事をするときのポーズ、トイレのタイミング、園庭では遊ぶ前に1周する、など)

こだわりの内容が、以前よりも細かくなったように感じました。

やらせてあげたほうが息子が安心できると分かってはいるものの、すべてのこだわりに付き合うのは難しく、正直やってほしくないこだわりも多くありました。

その結果、私のイライラがつのり、つい口を出してしまうことが増えていきました。

また、息子の意思がより強くなり、周りが見えてきたことで、

  • 遊び方のマイルールが細かくなり、息子自身が一緒に遊ぶのを拒否する
  • 先生の「おしまい」の声かけで切り替えられていたのに、自分のキリの良いところまでやらないと終われなくなった
  • 好きな手遊びがあると、先生を無視して自分のやりたい手遊びを続けてしまう

少し前まではみんなと同じようにできていたことが、できなくなってしまったように感じる場面が増え、

ふたハ
ふたハ

後退しているのでは…

と不安になりました。

悩んでいた当時の気もちや、2年通った療育園での成長についてはこちらにまとめています//

▶ 療育園は意味ない? 2年間の親子通園で得られたASD息子の成長

言葉の発達で増えたこだわり

4歳になり、言葉が増えてきたことで、これまでとは違うタイプのこだわりも目立つようになりました。

特に、私に対しての要求が増えました。

ぱんタ
ぱんタ

きて!

ぱんタ
ぱんタ

まって!

ぱんタ
ぱんタ

おしえて!

私がすぐに関わらないと、同じ言葉を何度も繰り返し言い続けたり、次の行動に進めないことが多くありました。

「少し待ってね」は、息子には通じませんでした。

また、

  • 同じやりとりを何度も繰り返し求める
  • 息子が言ってほしい言葉を返さないと終われない

といった場面も増えていきました。

4歳になって言葉が増えてきてうれしかった反面、やりとりにつなげるのはまだ難しく。

自分の思いを言葉にして伝えることはできませんでした。

そのため、

ふたハ
ふたハ

今、息子はどんな言葉を求めているんだろう?

と探りながら返事をする必要があり、対応に悩みました。

4歳で言葉が増えてきた経緯や、わが家で取り組んだことついて、こちらにまとめています//

▶ 4歳で2語文に!息子の言葉の遅れに向き合ったわが家の取り組み

4歳息子の「こだわり」に困った具体的なエピソード

4歳になった息子のこだわりは少しずつ形を変えながら、生活のさまざまな場面に表れるようになりました。

息子が3歳のころに「こだわり」の特性に気づいてから、試行錯誤しながら向き合い続けてきたわが家。

そのため、成長とともに、少しずつ落ち着いていくのではないかと期待していた部分もありました。

しかし、現実は思っていたほど甘くはありませんでした。

息子の成長とともに、息子なりのルールや譲れないポイントがよりはっきりと見えるようになり、それまでの対応だけではうまくいかない場面も増えていきました。

ここでは、特に印象に残っているエピソードをいくつかふり返ってみたいと思います。

ブロック遊びのこだわりが細かくなり、誰も近づけなくなった

息子が4歳のころ、療育園ではブロック遊びをよくするようになりました。

3歳のころからブロックで遊ぶことはあり、好きな色のブロックを使って積んだり、片づけるときに色ごとに分けたりと、こだわりは見られました。

それでも、同じおもちゃで友だちが遊びたいと言えば、一緒に使ったり、貸すこともできていました。

ところが、4歳になるころから、

ぱんタ
ぱんタ

いつもと同じものが作りたい!

ぱんタ
ぱんタ

全部ブロックを使って積みたい!

作りたいものの完成イメージがはっきりしてきて、その通りにやりたい気もちが強くなっていきました。

そのイメージが少しでも崩れると受け入れられず、私が隣でブロックを積もうとすると崩しに来たり、息子の遊びに入ろうとすると強く拒否されることもありました。

その時期は、友だちだけでなく、先生や私に対しても受け入れられず、一緒に遊ぼうとしても、

ぱんタ
ぱんタ

ダメ!

と言って、療育園で一日中ひとりで遊ぶ日もありました。

遊び方のマイルールを、息子自身がどんどん増やし、細かくしていく。

そして、そのルールが守られないと、不安が強くなる様子も見られました。

扇風機に強く惹かれ、切り替えができなかった

ある日、療育園の天井についている扇風機に気づいたことをきっかけに、息子は扇風機を気にするようになりました。

羽が回る様子に夢中になり、朝の準備が進まなかったり、集まりや活動中も扇風機を見つめてしまい、なかなか集中できない日が続きました。

また、活動のためにみんなで園庭へ出るときも、扇風機が完全に止まるまで外に出られなかったり、途中で気になって部屋に戻ってしまったりすることもありました。

涼しくなり、扇風機を使わなくなるまで、このこだわりは数か月続きました。

さらに、療育園の行き帰りの途中では、建物の室外機をチェックし、動いていると、しばらく立ち止まって眺めてしまうこともありました。

「そろそろ終わりだよ」「次に行こう」と声をかけても切り替えが難しく、

ふたハ
ふたハ

あと5つ数えたら行くよ!

最終的には、区切りをつけて強制的に終わらせることが多かったです。

同じやりとりを繰り返すことで安心できる息子

4歳ごろの息子は、

ぱんタ
ぱんタ

しない!

ぱんタ
ぱんタ

いかない!

と、よく言うようになりました。

一般的に言われる「イヤイヤ期」に少し似ているようにも感じました。

息子は発達年齢がゆっくりだったため、言葉が増えてきた時期と重なっていたのかもしれません。

私の記憶に強く残っているのは、「トイレいかない」「手あらわない」「そと行かない」といった言葉です。

そんなとき、私は決まって次のように返していました。

  • トイレいかない →「パンツがぬれると気もちわるいよ~」
  • 手あらわない →「おやつ食べられないよ~」
  • そと行かない →「ママは行ってくるね」

すると、息子は納得した様子で、最終的には行動に移してくれていました。

ただ、このやりとり自体が、いつの間にか息子の中で決まった流れになっていき、毎回同じやりとりをしないと先に進めなくなっていました。

息子にとっては安心できるやりとりでも、私にとっては、同じ会話を何度も繰り返すことに疲れてしまうこともありました。

ママをこだわりに巻き込む4歳息子との関わり方の工夫

4歳になると、息子のこだわりは「モノ」だけでなく、「人、主に私(ママ)」を巻き込む形へと広がっていきました。

こだわりの内容もより細かくなり、私が答えたり、関わったりしないと、次の行動に進めない場面が増えていきました。

すべてに応えようとすると、正直しんどい。

でも、突き放してしまうのも違う気がする。

そんな葛藤の中で、療育園や主治医の先生からのアドバイスをヒントに、「どこまで付き合うか」「どう関わるか」を、わが家なりに少しずつ整理していきました。

すべてのこだわりに付き合う必要はない

4歳になってから変わってきた「こだわり」の対応に悩み、

  • 私が息子のほしい言葉を言ってあげたり、やってほしいことをやってあげないと次の行動に移れない
  • 本人がやりたい「こだわり」を、どこまでやらせてあげればいいのか

主治医の先生に相談しました。

そのとき主治医の先生からは、

  • 人に制限をかけるこだわりには、付き合わないほうがよい
  • ママの負担を考えながら、調整して付き合うのはよい

このようなアドバイスをもらいました。

息子の気もちに寄り添うことは大切です。

でも、今は私が一緒に療育園に通っているから対応できても、いずれ幼稚園に戻り、集団生活に入ったときのことを考えると、先生やクラスの子どもたちに負担がかかってしまう…。

それは、息子自身にとっても困ることです。

そう感じて、こだわりに付き合いすぎない関わり方を意識するようになりました。

具体的には、

  • 「ママはごはんをつくっているから、今はできないよ」
  • 「ここまではできるけど、これはできないよ」

このようにできない理由をきちんと伝えるようにしました。

なんでも息子ファーストにするのではなく、付き合えないときがあってもいい。

息子に何度も聞かれたり、息子が怒ったりすることもありましたが…。

今回はやらない!と私が決めたときは、折れずに、同じ言葉で繰り返し伝えながら関わっていきました。

やりとりが返ってこなくても、声かけを積み重ねる

4歳になって増えたのが、何度も同じやりとりを求めるこだわりでした。

息子の中には、決まった答えがあり、それが返ってこないと、なかなか終われません。

同じやりとりの繰り返しに、疲れてしまうこともありましたが、

主治医の先生から、

  • 同じ言葉で繰り返し伝えることは覚えやすいのでよい
  • やりとりをパターン化しておくと対応しやすい

と聞いてから、少し気もちが楽になりました。

一方で、息子に余裕がありそうなときは、違う言い方で返してみたり、私から質問を投げかけてみたりもしました。

やりとりのパターンを少しずつ増やすためです。

ただ、返事が返ってこないことがほとんどで、根気のいる関わりでした。

機嫌が悪いときには怒ってしまうこともありました。

それでも、どうせ返ってこないと思ってやめてしまうのではなく、タイミングを見ながら声をかけ続けることを大切にしていました。

それは、療育園の先生が教えてくれた、

「今は理解できなくても、繰り返し伝えていくことで、成長したときにつながることがある」

この言葉を信じていたからです。

すぐに変化がなくても、声かけを続けることで、少しずつ息子の中に積み重なっているように感じています。

こだわりをコミュニケーションにつなげる関わり方

ふり返ってみると、療育園で困っていた扇風機のこだわりも、悪いことばかりではありませんでした。

最初は、どう声をかけて切り上げればいいのか分からず。

数字を使っても、扇風機への興味が強すぎて、なかなかうまくいきませんでした。

しかし、いろいろ試す中で、一番息子に届いた関わり方がありました。

それが、「先生に聞いてみよう」と一緒に伝える方法です。

  • 扇風機が動いていて気になるときは
     →「先生、扇風機とめてください」と一緒に言いに行く
  • 扇風機が止まっていて気になるときは
     →「先生、扇風機つけてください」と一緒に伝えに行く

息子にとっては、「気になる → 伝える → 応えてもらえる」流れを体験できたことが、大きかったように感じます。

活動中など、状況によっては「今は止められないよ」と断られることもありました。

ですが、それも含めて、息子にとっては大切な経験でした。

さらに、最初は私と一緒でしたが、何度も繰り返すうちに、後半は息子ひとりで先生に伝えられるようになり、その姿に成長を感じました。

こだわりを通して、コミュニケーションの練習ができ、言葉で伝えられたことで、息子自身の気もちも落ち着いていきました。

まとめ|息子の成長とともに、こだわりの変化と関わり方のアップデート

4歳になり、息子のこだわりはなくなるものではなく、形を変えながら続いていくものだと実感するようになりました。

わが家の場合、成長に伴いこだわりはより細かくなり、言葉の発達と共にやりとりでもこだわりを感じる場面が増えていきました。

息子の変化を通して感じたのは、親の関わり方も同じままではいられないということです。

すべてを止めようとせず、でも、すべてに付き合いすぎない。

息子が安心できることと、私自身が無理をしすぎないこと。

そのバランスを考えながら、その時々の状況に合わせて関わり方を選んでいくことが大切だと感じています。

とはいえ、「ここまでなら大丈夫」「これは付き合わない」といったちょうどよい境界線を見つけるのは簡単ではなく、今も変わらず試行錯誤の毎日です。

次の記事では、5歳になり、幼稚園に復帰してから感じた息子のこだわりの変化についてまとめる予定です。

ふたハ
ふたハ

よかったら、また見にきてください!

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