ASDの息子が小学2年生になり、交流級で初めて受けた国語のテストは、散々な結果でした。
息子はもともと言葉の遅れがあり、本を読むことも得意ではありません。
家庭学習で国語を教えても、どこか一方通行のように感じることが多く、

国語はきっと苦労する…
就学前から覚悟はしていましたが、実際に答案用紙を持ち帰ってきて、20点台という点数を目にしたとき。
数字で突きつけられる現実の重みは想像以上でした。
不安が一気に押し寄せた1学期。
ASDで国語が苦手な息子にとって、通常級の環境は本当に合っているのか。
通常級への転籍の決断を控え、迷いが強くなっていきました。
それでも、2学期・3学期と、学校や放課後等デイサービスと連携しながら試行錯誤を重ねる中で、少しずつ変化が見え始めました。
この記事では、
について、わが家の体験をもとにまとめています。
同じように不安を抱えているママやパパの、ひとつの参考になればうれしいです。
ASDで国語が苦手な息子の1学期|通常級で初めて受けたテスト
わが家のASDの息子は、小学1年生を支援級でスタートしました。
そのおかげで、苦手な国語は少人数の環境の中で、先生に手厚く見てもらうことができました。
また、支援級でも各単元の最後には、通常級と同じカラーテストに取り組みます。
ただ、息子の場合は1問ずつサポートを受けながら進めていたため、点数はついていませんでした。
そして2年生になって。
3年生から通常級への転籍を目指していたわが家は、通常級の環境でやっていけるかを確かめるため、1学期におためし通常級の期間を設けてもらうことになりました。
1学期最初の国語テストで現実を知った

2年生の1学期、初めて通常級の子どもたちと同じ条件で国語のテストを受けました。
すると、返ってきた答案は20点台。
国語が苦手なことは分かっていました。
それでも、支援級で1年間丁寧に見てもらったので、もう少しできるかもしれない…という期待もありました。
それだけに、正直ショックでした。

これから、どんどん学習内容が難しくなっていくのに…

本当にやっていけるのかな…
通常級の学習スピード。
求められる理解力。
支援級との環境の違いをはっきりと実感しました。
サポートのない中で求められる力の大きさに、現実の厳しさを痛感しました。
漢字が覚えられない…読解問題はほぼ空欄だった理由
答案をふり返ると、苦手の傾向がはっきりと表れていました。
まずは漢字。
宿題で何度も練習したはずの漢字が思い出せず、空欄のままになっている箇所が目立ちました。
そして読解問題。
内容を理解する以前に、文章を前にしただけで気もちが折れてしまい、読むこと自体が大きなハードルでした。
1年生のころは前後の文章を手がかりにできていた抜き出し問題も、2年生になると設問の文章の一部が変わっただけで、どこを書けばいいのか分からず空欄に。
「自分の考えを書きましょう」という問題も、ほぼ真っ白でした。
息子の場合、ASDの特性による苦手さから、次のような部分につまずきがありました。
特にこれらは、国語の読解問題で大きなハードルになっていました。
さらに、ワーキングメモリーの弱さから、複数の情報を整理しながら考えることも苦手です。
頭では、特性だから仕方ない部分もあると理解していたつもりでした。
それでも、点数という形で結果を見せられると、やはりショックは大きかったです。
通常級の学習についていける?親として感じた強い不安
答案用紙を見ながら、

通常級の学習についていけるのかな?

通常級への転籍は、まだ厳しいかも…
通常級転籍への難しさを感じました。
このまま差が広がってしまうのではないか。
自信をなくしてしまうのではないか。
転籍のチャレンジは早すぎたのではないか。
不安は次々と広がり、心がざわつく日が続きました。
ASD息子の2学期|家庭・学校・放デイで取り組んだ国語サポート
1学期のテスト結果や、おためし通常級での様子を受けて、1学期の終わりに支援級の担任の先生と面談をする機会がありました。
私はそのとき、率直にこう伝えました。

国語が心配です!
不安なことは、ひとりで抱え込まず、共有することが大切です。
面談では、次のようなことを話しました。
そして、先生から学校での様子をうかがうと、家庭で感じていた不安と、学校で見えていた課題には、重なる部分が多いことが分かりました。
家でも学校でも、大きく姿が変わることはなく、どちらも「そのまんまの息子」でした。
そこで学校と、これから国語をどうサポートしていくかを具体的に話し合いました。
さらに、面談内容は放課後等デイサービスにも共有。
支援の方向性をすり合わせ、国語を共通の目標のひとつとして取り組むことになりました。
漢字の点数を取れるように家庭学習を習慣化

どうすれば漢字に興味をもてるか…

どうすれば前向きに覚えられるか…
読解力はすぐに伸びにくいと感じたため、家庭ではまず「漢字」に集中して取り組むことにしました。
1年生から継続しているのは、
書くことが嫌いにならないことを一番大切にしてきました。
さらに、

小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ点数が安定してきました。
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文章を書けるようになった支援級のサポート
支援級の先生からは、1学期のおためし通常級での様子について、
このような場面に息子の課題があることを教えてくれました。
国語では、グループで話し合って取り組む課題や意見を発表する機会が増えていくと聞いて、息子の力を伸ばすために、支援級で文章作成の練習に取り組むことになりました。
具体的には、先生が選んだ文章練習用のテキストやプリントを使用し、自立活動の時間に取り組みました。
先生が丁寧に見てくださり、文章を作る経験を積み重ねることができました。
読解力アップにつながった放デイのビジョントレーニング
放課後等デイサービスでは、抜き出し問題の精度を上げるために、ビジョントレーニングを取り入れてもらっています。
ビジョントレーニング®とは目でものの性質や状態を捉える力を高め、見たものを正しく認識したり、自分の身体をイメージ通りに動かす機能を向上させるためのトレーニングです。
引用:ビジョントレーニング®とは?どんな効果がある?発達障害との関わり/専門家監修【LITALICO発達ナビ】
最初は正直、

国語と関係あるの?
と思っていました。
ですが、
読解には、こうした読む前段階の力が必要だと教えてもらいました。
ASDの特性があり国語が苦手な子の中には、内容を理解する以前に、この土台の力でつまずいている場合もあるそうです。
実際、息子はまだ内容を深く理解できているとは言えません。
それでも、設問のヒントをもとに、どのあたりに書いてありそうかと予測し、探せる場面が増えてきました。
小さな変化ですが、確かな前進だと感じています。
国語が伸びたASD息子の3学期|テストで見えた成長とこれからの課題
家庭・学校・放デイで取り組みを重ねた結果、3学期の国語テストでは少しずつ変化が見えてきました。
変わったのは、点数だけではありません。
テストに向き合う姿勢そのものが、少しずつ前向きになってきたと感じています。
そしていつの間にか、息子の中で国語は好きな教科のひとつになっていました。
漢字への興味が芽生え、得点源になった
いちばん大きな変化は、漢字です。
2年生になり漢字が複雑になると、

わすれた!

まちがえた!
自信をなくしていた時期もありました。
それでも、毎日の宿題や、遊びを取り入れた練習を続ける中で、書ける漢字が確実に増えていきました。
テストでも漢字問題で安定して点数が取れるようになり、

今回テスト、80点だった!
少し誇らしげにテストを自分から見せてくれることも。
できる分野がある自信は、息子にとって大きな支えになったように思います。
わが家の漢字の取り組みについては、こちらの記事で詳しく紹介しています//
▶ 漢字が苦手だった小2のASD息子|好きに変わった3つの工夫
抜き出し問題の正答率が上がった理由
読解問題の中で特に変化が見えたのは、抜き出し問題でした。
2年生になると、設問のヒントの言い回しが少し変わっただけで、
そんな状態になり、白紙のまま提出することがよくありました。
そこで、家庭学習で取り組んだのが、
やり方を具体的に教えることです。
さらに、放デイでのビジョントレーニングも重なり、少しずつ探す力が身についてきました。
まだ間違えることはありますが、ほぼ空欄だった頃と比べると、正答率は確実に上がっています。
ASDで国語が苦手でも、手順や方法を具体的に伝えれば、伸びる部分がある。
それを実感できました。
抽象的な設問や自分の考えを書く問題はまだ難しい
一方で、まだ大きな壁として残っているのが、
といった、ヒントが少ない設問や、
という問題です。
抽象的に問われる問題や、自由にまとめる問題では、何を書けばよいのか分からず止まってしまうことがあります。
特に、物語文で登場人物の気もちを読み取る問題は苦手です。
場面の変化や心情の動きをつかむことは、息子にとって大きな負担のようです。
その一方で、説明文は比較的安定しています。
という構造の分かりやすさが、安心感につながっているように感じます。
また、漢字が書けるようになったとはいえ、
といった細かい部分で減点されることも。

合っているのに惜しい!
伸びた部分があるからこそ、課題もよりはっきり見えてきた3学期でした。
それでも、1学期の20点台を思えば…。
十分すぎるほど、前に進んでいると感じています。
まとめ|ASDで国語が苦手でも、ゆっくり伸びていくと感じたこと
ASDの特性があり、国語が苦手だった息子。
1学期のテストは20点台で、答案用紙を見たときは不安でいっぱいでした。
でも、3学期には確かな変化が見えました。
大きく伸びたわけではありません。
すべてができるようになったわけでもありません。
それでも、
この変化は、わが家にとって大きな前進でした。
わが家が意識した3つの関わり方
- 苦手を責めず、できる部分を伸ばすこと
- 点数だけでなく、前よりできている部分を言葉にして伝える
- 「できる」があることで、自信が生まれる
- こだわりや興味を広げながら学びにつなげたこと
- 息子は好きなことには強い集中力を発揮できる
- 苦手な分野でも、興味が持てる工夫や好きな部分を見つけて広げていく
- 家庭・学校・放デイで目標を共有すること
- 不安を抱え込まず、先生や支援者と共有する
- 同じ方向を向いて支援することで、土台づくりが進む
ASDで国語が苦手でも、その背景にある「つまずき」を細かく分けていけば、伸ばせる部分は必ずあります。
一気に変わらなくてもいい。

昨日より少し前に進めたら、それだけで成長だと思います!
わが家は、家庭学習に進研ゼミを利用しています。
こうした仕組みが、息子が続けられている理由になっているように感じます。
国語が苦手なお子さんに合う方法は、家庭ごとに違いますが、
「うちの子にも合うかな?」と感じた方は、まずは内容を確認してみてください。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事で取り組みの様子をまとめています//
▶ 進研ゼミ小2レビュー|ASD息子の取り組みと継続している理由
▼ 進研ゼミ小学講座の公式サイトはこちら

