言葉の遅れが残る5歳|言語訓練を終えて生活の中で育った息子

4歳のころ、少しずつ2語文が出てきた息子。

やっと言葉が増えてきたと感じる一方で、同年代の子と比べると、まだ気になることも多くありました。

そして5歳になり。

言葉は確実に増えているのに、周りに追いついたという実感はなく、悩みは続いていました。

そんな中、言語訓練の一区切りを迎えました。

ふたハ
ふたハ

言葉の遅れはまだ残っているのに、専門的な訓練はもう終わり!?

その事実に、戸惑いや不安を強く感じたのを覚えています。

それでも、幼稚園生活や日常のやりとりの中で、少しずつ育っていく息子の姿が見えるようになりました。

この記事では、

  • 言葉の遅れが残る5歳のころに悩んだこと
  • 言語訓練を終えたあとに意識するようになった関わり方
  • 幼稚園生活の中で感じた息子の成長

について、わが家の体験をもとにまとめています。

5歳になった息子の言葉の遅れの悩み

5歳になっても、息子の言葉の遅れに関する悩みは続いていました。

単語や短い文は少しずつ増えてきたものの、日常生活の中では、まだ困る場面がたくさんあり、

ふたハ
ふたハ

話せるようになってきたけど、会話ややりとりにはまだ難しさがある…

そんなもどかしさを感じていた時期でした。

言っていることが伝わらず、聞き返されることが多かった

息子は一生懸命話しているのに、

  • 「え?なに?」
  • 「もう一回言って!」

相手から聞き返されることが、よくありました。

何を言っているのか分からないと言われたり、うまく言えずに笑われてしまったりする姿を見ると、息子本人以上に、私のほうが胸が苦しくなることもありました。

私には、普段の息子の考え方や行動の流れから、

ふたハ
ふたハ

たぶんこう言いたいんだろうな…

と予測できることが多かったです。

ただ、息子が体調を崩したときには、どこが痛いのかをうまく言葉にできないので、何が一番つらいのかをすぐに分かってあげられず、もどかしさを感じる場面もありました。

質問にうまく答えられず、会話が続かない

質問に答えることも、息子にとっては難しいことの一つでした。

ふたハ
ふたハ

元気ですか?

ぱんタ
ぱんタ

げんき。

ふたハ
ふたハ

何歳ですか?

ぱんタ
ぱんタ

4さい。

ふたハ
ふたハ

好きな食べ物は?

ぱんタ
ぱんタ

…ゼリー

このように、よく聞かれる質問やパターン化されたものには答えられるのですが、

ふたハ
ふたハ

今日、幼稚園で何をしたの?

ぱんタ
ぱんタ

…。

少し考える必要がある質問になると、黙り込んでしまうことが多くありました。

それでも、以前はすぐに「わからない」で終わっていたのが、このころからは、質問を聞いて考え込んだり、なんとか答えようとする姿が見られるようになり、小さな変化も感じていました。

あいさつができず、視線も合いにくかった

先生や友だちに対して、あいさつをしないことも気になっていました。

声をかけられても視線が合わず、そのまま通り過ぎてしまうこともよくありました。

家族と話すときは、少しずつ目が合うようになってきていましたが、家族以外の人に対しては、まだ難しい様子でした。

あいさつは家族に対しても返してくれませんでしたが、

ふたハ
ふたハ

おはよう!

ぱんタ
ぱんタ

…。

息子から返ってこなくても、私のほうから声をかけ続けることを大切にしていました。

覚えた言葉を何度も繰り返してしまう

覚えた言葉やフレーズを、何度も繰り返すこともありました。

4歳ごろまで気になっていたエコラリアは落ち着いてきたものの、同じ言葉を繰り返す姿に、どう関わればいいのか悩むこともありました。

なかなかやめられずに何度も言い続ける息子に対して、

ふたハ
ふたハ

もう分かったよ!

ふたハ
ふたハ

もうやめようね!

私に受け止める余裕がないときには、ついイライラしてしまうことも…。

言葉が増えているのは良いことだと分かっていても、親の気もちが追いつかない瞬間がありました。

思ったことを大きな声で言ってしまう

場所や状況に関係なく、思ったことをそのまま大きな声で言ってしまうこともありました。

外出先で指をさしながら言ってほしくないことを言ってしまったり、周りの視線が気になって、私のほうが焦ってしまうこともありました。

何度伝えても同じことを繰り返す場面が続き、

ふたハ
ふたハ

どう伝えたら分かってくれるんだろう…

親としての関わり方に迷うことが多かったです。

友だちとのやりとりがうまくできなかった

友だちとのやりとりがうまくできないことも、この時期の大きな悩みの一つでした。

発達外来で、

  • 「お友だちの名前は?」
  • 「好きなお友だちはいる?」

と聞かれても、息子は答えることができませんでした。

その様子を見て、不安な気持ちになりましたが、

  • 「今はできなくても大丈夫」
  • 「まずは、親やきょうだいとの関わりの中で学んでいけばいい」

先生からは、このように声をかけてもらいました。

言語訓練が終了して「生活の中で伸ばす」関わり方へ

5歳のころ、息子は言葉が少しずつ増えてきていたものの、まだ聞き取りにくさや、会話の難しさが残っていました。

そんな中で告げられたのが、言語訓練の終了でした。

言語訓練が終わると聞いて、不安になった

言語訓練の終了を聞いたとき、正直な気持ちは「安心」よりも「不安」のほうが大きかったです。

まだ言葉の遅れが残っているのに、ここで訓練をやめて本当に大丈夫なのか。

これ以上、言葉が伸びなくなってしまうのではないか。

それまで私は、「言語訓練=言葉を伸ばすために必要なもの」だと思っていました。

だからこそ、訓練が終わると聞いて、支えを一つ失ってしまったような感覚になりました。

ふたハ
ふたハ

この先、私はどう関わればいいんだろう…

言語訓練が終了したあとも、発達外来の定期受診のたびに、息子の言葉の遅れへの不安を先生に伝え、

ふたハ
ふたハ

言語訓練を再開してほしい!

必死な気持ちで相談していました。

発達外来の先生から伝えられた、次のステップ

ところが、定期受診の中で、先生から伝えられたのは、

  • 今は、無理に言葉を教える必要はない
  • 訓練の場ではなく、日常のやりとりの中でも十分に言葉を育てていける
  • 言語訓練での関わり方を参考にして、生活や遊びの中で言葉を広げていけばいい

言葉が少しずつ増えてきている今の息子には、言語訓練はもう必要ないとの判断でした。

  • 息子に合わせて、たくさん話しかけること
  • 息子と一緒に楽しむこと

言語訓練を続けることよりも、日々の関わりの積み重ねが大切だと気づいた時、張りつめていた気持ちがふっと緩みました。

日常のやりとりで意識するようになったポイント

それ以降、日常生活の中で、私が意識するようになったことがあります。

まず一つ目は、息子の言葉をそのまま受け止めたうえで、伝わる言い方を一つひとつ教えてあげることでした。

ふたハ
ふたハ

こうやって言いたかったんだね!

ふたハ
ふたハ

今の場合は、こう言うと伝わるよ!

息子の気持ちや意図を、私の言葉で補って伝えるようにしました。

そして、もう一つ大切にしたのは、息子の気持ちに寄り添うことです。

ふたハ
ふたハ

イヤだったんだね

ふたハ
ふたハ

悲しかったんだね

気持ちをまず受け止めてから、どんな気持ちだったのかを言葉にして伝えました。

そうして、息子自身も少しずつ、感情と言葉を結びつけられるようになっていきました。

言語訓練に頼るのではなく、一緒に感じて、一緒に言葉にしていく。

そんな関わり方へと、私自身も少しずつ切り替えていきました。

幼稚園生活の中で見えてきた5歳息子の成長

家庭では少しずつ言葉が増えてきた息子ですが、幼稚園での集団生活の中では、また違った姿が見えてきました。

療育園から幼稚園に復帰した当初、

ふたハ
ふたハ

先生に、自分から気持ちを伝えられるかな…

ふたハ
ふたハ

困ったときに、助けを求められるかな…

そんな心配を抱えながらの幼稚園生活の再スタートでした。

けれど実際には、幼稚園での毎日の積み重ねの中で、息子のペースで、確実に成長していきました。

幼稚園の先生に、自分の言葉で伝えられるようになった

幼稚園の先生に、息子の言葉の遅れについて相談したときのことです。

返ってきたのは、思いがけない言葉でした。

「園では、ちゃんと伝えられていますよ」

その一言に、私はとても驚きました。

たとえば、

ぱんタ
ぱんタ

トイレ、いく!

ぱんタ
ぱんタ

おさらに、(ブロッコリー)のこってるよー!

など、生活の中で必要なことを先生に伝えられているとのこと。

また、楽しいことがあったときには、

ぱんタ
ぱんタ

せんせい、みてー!

と、自分から声をかける姿も見られるようになっていました。

困ったときにSOSを出せるだろうか…と心配していましたが、息子なりに、伝えようとする力を少しずつ身につけていました。

集団の中で一生懸命がんばっている姿を知り、胸がいっぱいになったのを覚えています。

集団生活の中で、言葉以外にも育ってきた力

幼稚園生活を通して、育ってきたのは「言葉」だけではありませんでした。

  • 自分の力でやろうとしている
  • 先生の話を聞こうとする
  • まわりの友だちの様子を見て、行動を合わせようとする
  • 毎日ちがう活動でも、大きく動じなくなった

以前の息子からは想像できないほど、集団の中で「適応しようとする力」が育っていました。

言葉の遅れが気になっていた頃の私は、できないことばかりに目が向いていました。

けれど、幼稚園での姿を知るうちに、息子なりにたくさんの力を積み重ねながら成長しているように感じました。

言葉の発達はゆっくりでも、心や体、そして社会性は、確実に育っている。

そう思えるようになったことが、私自身の気持ちを大きく支えてくれました。

まとめ|言語訓練で学んだ関わりを日常生活につなぐ

5歳になり、言語訓練が終了した息子。

「もう訓練は必要ありません」と言われたとき、正直な気もちは安心よりも不安のほうが大きかったです。

言葉の遅れがまだ残っているのに、ここで専門的な支援が終わってしまって大丈夫なのか。

そんな思いを抱えながら、日々を過ごしていました。

けれど今、ふり返って思うのは、言語訓練でいちばん学んだのは、言葉そのものではなく、子どもとの関わり方だったように感じます。

  • 息子の気持ちを言葉にして返す
  • 息子の気持ちを受け止め、やりとりを楽しむ

その積み重ねが、家庭の中での安心感につながり、幼稚園では、息子なりの言葉で関わろうとする力を少しずつ育ててくれました。

5歳になっても、息子の言葉の遅れが完全になくなったわけではありません。

それでも、「できないこと」よりも「育っている力」に目を向けられるようになったことで、私自身の気もちは、ずいぶん楽になりました。

これからも、息子のペースに寄り添いながら、一緒に笑って、たくさん話して、生活の中で言葉を育てていきたいです。

わが家の体験が、同じように悩んでいるママやパパにとって、小さな安心につながればうれしいです。

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