入学して低学年のころは泣いてばかりいたふたハ。
小学6年生になるころには、会話や関わりが少ない代わりに、周りをよく観察して、私ができる範囲で経験を積みました。
みんなよりも会話は少ないかもしれません。
みんなよりもコミュニケーション力は低かったかもしれません。
ですが、私のもともとの力量から考えると、よく小学校生活を乗り越えられたなとしみじみ感じます。

よく頑張った!私!
《小学6年生ふたハ》泣くのは封印。その代わりにずっと笑顔。
母から「泣く=弱い子だ!」と教えられて育ったふたハ。

泣くたびに、「泣かないで!」とよく怒られていました💦
次第に、私自信も人前で泣くことは恥ずかしいと思うようになりました。
そして、6年生のころは、言葉で伝えることができるようになり、泣くことはなくなりました。
その反面、よく笑うようになりました。
楽しくて笑うことはもちろんありましたが、「常に笑顔でいること」が「友達とよい関係でいられる」「日々を穏やかに過ごせる」秘訣だと導き出し、ひたすら実行する毎日でした。
自分がこれが正しいと思うと、そのやり方しかできなくなります。
このころから融通がきかない部分が多々あり、今振り返ると、自閉スペクトラム症(ASD)の特性だったと感じます。
《小学6年生ふたハ》うっかりダジャレで笑ったことで始まった悲劇。
友達との雑談の中で、友達が言ったダジャレがおもしろくて笑いました。
私が笑うのは珍しかったようで、その友達は立て続けに何度も同じダジャレを言ってきました。
さすがに2回目以降はおもしろさは半減していまいたが、気を遣って笑いました。
それからというもの、「ふたハはダジャレを言うと笑う」うわさが広まってしまいました。

ダジャレを言われたら笑わないと!
おかしな責任感におそわれることに…。
いつダジャレを言われるか、ハラハラしながら過ごす日がしばらく続きました。
《小学6年生ふたハ》キャラづくりをしながら集団に参加。
冗談をまじめに受けっとってしまうふたハ。
そのためか、いつの間にか天然キャラになっていました。
さらに、周りが求めていると思って、天然キャラで居続けようと演じる羽目になりました。
「冗談を理解しづらい」は自閉スペクトラム症(ASD)の特徴によくあげられており、コミュニケーションが苦手な要因の一つです。


このように、キャラクターを作り上げることで、コミュニケーションができている気になっていました。
また、本当の自分を出さなくて済むので、防御反応の一つだったのかもしれません。

別の人格であれば、話せることができました!
《小学6年生ふたハ》卒業時の周りの印象はおとなしい子。
家では素の自分で過ごせましたが、本音を全て家族に言えたわけではありません。
100%の自分を出せる環境はどこにもなかったです。
とはいえ、当時の私は、その環境があたりまえになっていて、生きづらさをすごく感じることはなかったです。

一日を平穏に終われるように、どうやって振舞おうか…。
毎日、目の前のことばかりを考えていました。
私の感覚では、入学式のころよりも格段に話すようになったし、笑うようにもなったし…。
明るいイメージになったと思っていましたが、卒業式の寄せ書きのランキングは、「おとなしい人第1位」でした。
クラスメイトにとっては入学時と卒業時の私のイメージは変わっていないようでした。

あまりうれしくない1位でした…💦
《小学生ふたハ》場面緘黙症で大変だった小学校編のまとめです。
今回でふたハの小学生のころの話を終わります。
《場面緘黙症&ASDグレーゾーンのふたハが小学校生活を乗り越えられた理由》
- 環境の配慮(仲の良い友達が6年間同じクラスだった)
- できることを増やして自己肯定感を高める
- 経験を積んで自信をつける(無理なく少しずつチャレンジしてみてね)
- 困った時は助けを求める手段や勇気をもつ
- 自分で方法を考えて実践する(私はキャラづくりをしてみました)
保育園のころと同様に、小学校でも環境に恵まれ、いじめなどのトラブルやや不登校などの二次被害はなく過ごすことができました。

私が気づいていないだけかもしれませんが…
華やかな思い出や輝かしい爪痕は残っていないものの、安定して過ごせた小学生生活で満足しています。
小学校卒業時点でも、たくさんの人の前だと緊張したり、話すのに勇気が必要だったり、男子とはまだスムーズに話せなかったり…。
完全には場面緘黙症が治ったとは言えませんが、日常生活が困難な状況は少なくなり、少しずつ症状は改善していました。
自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーン/ふたハの中学生時代
ずっと、私はコミュニケーションが苦手だと思ってきました。
しかし、息子のぱんタの自閉スペクトラム症(ASD)の診断をきっかけに、私も自閉スペクトラム症(ASD)なのかも…と考えるようになりました。
中学校になるとさらにクラスが増え、様々なタイプの子たちと出会いました。
環境の配慮は小学校のころに比べると少なく、自力で乗り越えなければならない場面が増えました。
次回から、コミュニケーションが複雑になってきて悩むことが増えた、ふたハ中学生編を書きたいと思います!

よかったら、見に来てください!