私ふたハの息子ぱんタは自閉スペクトラム症(ASD)です。
ぱんタが3歳のころから2年間ほど療育園に通っていました。

今回は、療育園に通うきっかけになった2歳児健診の話を中心に書いていきます。
どこにいっても居場所が見つからなかった…ぱんタ2歳のころ。
ぱんタが1歳を過ぎたくらいから、育てにくさは感じていました。
特に、言葉のおくれ、やりとりができない、絵本や手遊びに興味を示さないことが気になっていました。
私自身もコミュニケーションは苦手でしたが、ぱんタの成長の遅れを取り戻すために、できるだけ外に出るようにしていました。
子育て支援センター、児童館、市の子育てのイベント、幼稚園のプレ保育…未就園児が集まる場所にもたくさん行きました。
しかし、どこに行っても上手くいきませんでした。
自由に動き回るぱんタを追いかけ続け、みんなと同じようにできないぱんタに怒ったり無理に参加させたりする日々。
新たに出会う親子には気の毒そうに見られているように感じ、姉みみコの時に付き合いがあったママ友とは距離を置くようになり、私自身が人を避けるようになっていきました。

いつしか「すみません」が口癖になっていて、ぱんタのできないところばかりに目がいってしまい、そんな自分が嫌でした。
私が描く一般的な成長のイメージからはみ出しそうな(既に大分はみ出していましたが…。)ぱんタをみんなと同じレールに乗せようと必死で、辛かった時期です。
1歳6か月児健診と2歳児健診のぱんタの様子。
さて、ふたハの住んでいる自治体では2歳児健診を行っています。
ちなみに、1歳6か月児健診と3歳児健診は母子保健法上の規定によりどこの自治体でも実施していますが、2歳児健診の有無は自治体によります。
ぱんタが動き回って大変でしたが、抱っこで切り抜けた1歳6か月児健診。
健診に来ていた同じ月齢の子どもたちとの違いを多少感じてはいましたが、許容範囲かな…と思っていました。
そして、いよいよ2歳児健診の時。
1歳6か月児健診の時よりも動きが激しくなっていている一方、やりとりや言葉の成長は半年前と変わらずで、1歳6か月児健診よりも対応が大変だった記憶があります。
さすがに、この時は健診に来ていた同じ月齢の子どもたちとの成長の差を明確に感じました。
2歳児健診では、まず、保健師さんの話をグループ毎に集まって聞きました。
20組くらいの親子がいたと思いますが、どの子もお母さんの近くにいて膝の上や隣に座っていました。
さらに、2語文でお母さんと話しながら待っている子もいて驚きました。
その一方で、私は保健師さんと周りの親子の邪魔にならないように、動きたくてしかたがないぱんタを必死でおさえていたので、保健師さんの話は全然聞けませんでした。
次に、身長と体重を測り、歯科検診を行いました。
これらも、逃げ出そうとぱんタをおさえながら、なんとかできました。
しかし、ぱんタの機嫌はどんどん悪くなり、いつ癇癪が起きてもおかしくない状態でした。
私もぱんタの対応で身体はヘトヘト、周りへの気疲れで心は折れる寸前でした。
2歳児健診で保健師さんとの個別面談を希望する。
最後に、保健師さんとの個別相談がありました。
こちらは任意となっていて、希望者のみの実施でした。
しかし、希望する場合は順番を待つ必要がありました。

まだ2歳…。もう2歳…。
一刻も早く帰りたい気持ちでしたが、ぱんタの発達が気になっていたので、相談を希望することにしました。
また、誰にも相談できずに困っていたので、誰かに聞いてもらいたい気持ちもありました。
2歳児健診で保健師さんに親子教室を紹介してもらう。
外に出て行こうとするぱんタを引きとめたり、室内をウロウロするぱんタが周りの親子にぶつからないように気をつけたり、保健師さんや他のママさんから注意を受けないかヒヤヒヤしながら…。
個別相談の順番を待ちました。
順番を待ったのは10分くらいでしたが、もっと長い時間を待ったように感じました。
ついに、保健師さんとの相談の順番がきました。
保健師さんには、言葉の遅れが気になっていることと集まりの場に参加できなくて困っていることを伝えました。
私たち親子は健診中かなり目立っており、ぱんタが動き回る様子を実際に見てもらえたので、具体的に私が説明するまでもなく、状況は察してくれました。
そして、ぱんタの限界も近い状態でしたので、すぐに本題の話へ…。
あとがき。
もし、2歳児健診で保健師さんとの個別面談を希望せずに帰っていたら…どうなっていたのか。

考えるとゾッとします。
姉みみコも言葉の遅れや分離不安があったので、健診の度に相談はしていましたが、保健師さんの「様子をみましょう。」の言葉に甘えてしまい、何も対策はしませんでした。
そのため、みみコの時は「親子教室」の存在を全然知りませんでした。

子育て支援センターに何度も行っていたのに知らなかった。
ぱんタの2歳児健診で自分から相談したことで知った「親子教室」。

待っているだけでは情報は得られないと実感!
2歳児健診で相談したおかげで、早期にぱんタを療育につなげることができました。

次回は療育園に通うきっかけになった「親子教室」について書きます!