私ふたハの息子ぱんタは自閉スペクトラム症(ASD)です。
ぱんタが3歳のころから2年間ほど療育園に通っていました。

今回は、療育園に通うきっかけになった親子教室の話を中心に書いていきます。
ぱんタと親子教室に通うまでの流れ。
2歳児健診の個別相談によって、「親子教室」があることを知ったふたハ。
「親子教室」への参加を即答して、相談を受けてくれた保健師さんに連絡先を伝え、「親子教室」の担当者からの連絡を待ちました。
すると、翌日に連絡が来て、具体的な日時や場所、持ち物などの説明を担当者から聞きました。
発達に悩んでいる親子が集まる親子教室でも目立つぱんタ。
そして、週に1回の「親子教室」が始まりました。
「親子教室」に参加すれば、ぱんタに良い刺激となって、ぱんタの発達がみんなに追いつくことを期待していました。
しかし、現実はそう甘くはありませんでした。
今までと同じように、自由時間はぱんタの好きなおもちゃで1人で好きなように遊び、みんなと一緒に行う活動の時間になると外に出ようとするぱんタ。
「親子教室」に参加していたほとんどの子どもたちは、お母さんや職員の方を見ながら楽しく遊んでいました。
発達に心配のある親子が対象の教室と聞いていましたが、参加している子どもたちのどこに気になるところがあるのか…私には分かりませんでした。
さらに、職員からは「お母さん、頑張って!」と毎回言われましたが、具体的なアドバイスは無く…。
活動に参加できないプレッシャーに押しつぶされ、「親子教室」で楽しく過ごすことはできませんでした。

自分1人でなんとかしようとして、周りに頼れなかった私にも原因はありました。

暴れるぱんタを必死に追いかけ続け、他の親子からは注目され、寄り添ってくれる人もいない。
それでも、他に行く場所もなかったので、泣きたい気持ちをグッとこらえて「親子教室」に毎週通い続けました。
別室に呼ばれて簡単な発達検査を受ける。
しかし、「親子教室」に通って数ヶ月が経ったある日のこと、1人の職員が声をかけてくれました。
別室に案内されて、「親子教室」の様子について聞き取りを済ませた後、簡単な発達検査を受けました。
そして、「発達検査の結果、ぱんタくんの発達はゆっくりで、実年齢の半分くらいの成長です。」…と言われました。
つまり、検査時のぱんタの年齢は2歳半くらいだったので、発達年齢は1歳3か月くらいだったということです。

おそらく、新版K式発達検査だと思いますが…。
この頃は検査についての詳しい知識がなかったので、おおまかな情報ですみません。
そして、発達検査の結果を聞いた後に、「よかったら、一度見学に来ませんか?」…と、療育園を紹介されました。
発達検査の結果を聞いた直後で、頭の整理がついていませんでしたが、「よろしくお願います!」と即答したのを覚えています。
療育園に向かってどんどん話が進んでいき、心が追いつかないふたハ。
「親子教室」の存在は知りませんでしたが、療育園があることはうっすら知っていました。
姉みみコの時に療育園に通っている親子がいると聞いたことがあったからです。
私の中では、発達の悩みを抱えた親子が最終的にたどり着くのが療育園だという認識がうっすらありました。
まさか、ぱんタが通うことになるかもしれないなんて…。
そんなに、ぱんタの発達は遅れているのか…。
療育園に行きたい気持ちと踏みとどまりたい気持ちが何度も交差して苦しかったです。
私の気持ちの整理がつかないまま、流れるように療育につながろうとしていました。
あとがき。
今となっては、ぱんタを早い段階で療育につなげることができて、良かったと思っています。
しかし、当時は、療育がどういうものか分かっておらず、このまま進んで大丈夫なのか?
地域の幼稚園や小学校に行けないのか?…など、たくさん不安がありました。
ぱんタは大丈夫だよ!
ぱんタはみんなと同じだよ!
…と、誰かが言ってくれて、療育園へ行くのをとめてほしかった気持ちもありました。
でも、ここまで来たら…やるしかない!前に進むしかない!
もう…戻れる状況ではありませんでした。

療育園に通うまであと1歩。
次回は療育園の見学をした日のことを書きます!