子どもの精神障害者保健福祉手帳取得のメリット②交通機関の割引

息子のぱんタは、精神障害者保健福祉手帳2級を持っています。

前回に引き続き、子どもが精神障害者保健福祉手帳2級を持っていると利用できる福祉サービスについて紹介します。

今回は公共交通機関の障害者割引のお話です。

電車移動が苦手な自閉スペクトラム症の息子ぱんタ。

特急電車がすれ違う音が苦手なぱんタ

そのため、電車移動の経験は少ないです。

電車に乗るまでは、ぱんタの気持ちに寄り添ったり何度も説得したりで対応が面倒です。

ですが、ひとたび電車に乗ってしまえば、外の景色や車内の電光掲示板を見ながら電車内では楽しそうに過ごしています。

2025年4月以降のJR障害者割引制度にて精神障害者への割引が拡充。

ちなみに、我が家では公共交通機関において精神障害者保健福祉手帳を使ったことがありません

というのも、電車や新幹線に乗る前に精神障害者保健福祉手帳で運賃の割引ができるのか調べてみましたが、利用の条件に当てはまりませんでした。

ところが、調べている時に、「JRグループでは2025年4月1日より精神障害者割引制度を導入します。」と、気になる情報が出てきました。

参考資料:障害者割引制度のご案内:JR東日本

JRの障害者割引制度について、今までは身体障害者及び知的障害者の方のみが対象だったようです。

けれども、2025年4月から精神障害者保健福祉手帳を持っている方も割引の対象になりました。

ふたハ
ふたハ

精神障害者保健福祉手帳2級は対象なのかな?

精神障害者保健福祉手帳2級取得の子どもは障害者割引の対象になるのか?

ぱんタの精神障害者保健福祉手帳には「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額 第2種」と明記があります。

「運賃の割引を受ける際は、この記載の面を係員にみせてくださいね。」と、手帳交付時に説明がありました。

ちなみに、JRの障害者割引制度をみると、普通乗車券の第2種障害者の割引率は50%の適用になっています。

しかし、「手帳をお持ちの方がおひとりでご利用になる場合で片道の営業キロが 100キロを超える場合に限ります。」と条件がついていました。

現状、ぱんタ1人で片道100キロ以上の距離を電車や新幹線で乗ることはないです。

また、12歳未満の第2種障害者とその介護者の定期乗車券(小児定期乗車券を除く)の割引率も50%の適用になっています。

けれども、今のところぱんタが定期券を買う予定はありません。

ふたハ
ふたハ

精神障害者保健福祉手帳2級は割引の対象ですが、

ぱんタが子どもの間は割引制度を使うことはなさそうです。

ちなみに、私の住んでいる地域の私鉄も調べてみましたが、JRと同様の割引制度でした。

すなわち、我が家では鉄道の割引において、手帳の出番はしばらくなさそうです。

地下鉄・市バス・タクシーの障害者割引について。

ふたハが住んでいる地域では、電車の他にも移動手段として地下鉄やバスやタクシーがあります。

地下鉄や市バスは本人と付添人が割引料金で乗れ、タクシーは料金の1割引きで乗れるようです。

ふたハ
ふたハ

地域によって割引の有無や割引率は異なります。

お住まいの交通機関のHPを調べてみてくださいね。

ANAの障がい者割引運賃について。

ぱんタは今までに1度飛行機に乗ったことがあります。

航空会社はANAを利用しました。

日本国内線において、手帳をお持ちの第1種・第2種身体障がい者、精神障がい者のお客様は、障がい者割引運賃がご利用いただけます。

ご利用条件

1~3のいずれかに該当するお客様がご利用いただけます。

  1. ご搭乗時の年齢が満12歳以上で下記の手帳をお持ちのお客様(ご搭乗日が2024年3月30日まで、または、2024年1月31日までに発券の場合)
  2. ご搭乗時の年齢が満3歳以上で下記の手帳をお持ちのお客様(ご搭乗日が2024年3月31日以降、かつ、2024年2月1日以降に発券の場合)
  3. 1または2のお客様と同一便に搭乗される満12歳以上の介護者の方(お一人様まで)
  • 身体障害者手帳
  • 戦傷病者手帳
  • 療育手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳

引用ANA国内線の障がい者割引運賃について|ANA

ぱんタが飛行機に乗った時の年齢は7歳でしたので、上記利用条件の2に該当します。

さらに、介護者(1名分)も障がい者割引運賃を利用できます

ANAの障がい者割引運賃と早期割引運賃はどちらがお得なのか?

我が家(大人2名、子供2名〈10才と7才〉)が飛行機を利用した時は、3ヶ月前には行先や日にちが決まっていました。

そのため、「スーパーバリュー75(早割運賃)」と「障がい者割引運賃」で比較すると、「スーパーバリュー75」の方が安かったです。

ふたハ
ふたハ

子供の運賃について…

「スーパーバリュー75」は大人運賃額から25%相当の割引がありますが、

「障がい者割引運賃」は大人と子供は同じ運賃です。

早く予約をすることで運賃を安くできるメリットがあります。

しかし、予定変更などでキャンセルをする場合に払戻手数料や取消手数料がかかります。

直前で飛行機の予約をしたい方は「障がい者割引運賃」を検討するとよいです。

参考資料:お子様のご予約について|国内線|ANA

参考資料:小児ディスカウント|ANA

初めての飛行機は不安いっぱいな自閉症息子。心配なことは相談デスクへ。

ぱんタの初めての飛行機は、年末年始の繁忙期でした。

そのため、早めに日程を決めて予約をしました。

しかし、予約時に横並びの座席がすでに埋まっており、離れた席しか空いていませんでした。

さすがに、初めての飛行機で自閉スペクトラム症の子どもを1人で乗せるのは難しい…。

そこで、ANAの相談デスクに座席を近くにしてもらえないか問い合わせをしました。

電話の方が確実で早いと思い、電話で聞いてみました。

子どもが発達障害であることや初めての飛行機で心配なことを伝えると、丁寧に対応してくださり座席を変更してくれました。

電話が終わった後に、ANAのアプリで座席を確認したら既に変更されていました。

残念ながら、3人並びの席しか用意できなかったので、くまTには1人で座ってもらいました。

とはいえ、初飛行機を無事に乗ることができ、事前に相談してよかったです。

参考資料:おからだの不自由な方、身体障がい者の方の相談デスク|ANA

まとめ。

以前は、身体障害者手帳や療育手帳を持っている方のみを対象とした運賃の割引が多かったようです。

しかし、ここ数年で精神障害者保健福祉手帳を持っている方にもサービスが広がっています。

公共交通機関の割引制度は引きこもりがちなふたハの外出意欲を高めてくれるので、とても助かります。

ぱんタは苦手な音があったり初めてのことが苦手だったりするので、公共交通機関を利用するにはハードルが高いです。

ですが、ぱんタの頑張れるギリギリのラインを見極めて、少しずつトライしていきたいです。

ふたハ
ふたハ

「乗れた!」経験を積んでぱんタの自己肯定感を高めたい!

外出の楽しさを知ってほしい!ぱんタの視野を広げたい!

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