3歳ASD息子のコミュニケーションと発達検査で分かった関わり方

親子のコミュニケーションがうまくかみ合わなかったASDの特性をもつ息子が3歳のころ。

ふたハ
ふたハ

どう関わればいいの?

と、悩む毎日でした。

名前を呼んでも振り向かない、目が合いにくい、話しかけても反応がないことも多く。

幼稚園のプレや親子教室でも集団の中に入れず、不安を感じる場面がたくさんありました。

そんな中、3歳で受けた発達検査を通して、息子のコミュニケーションの現状や家庭での関わり方のヒントを知ることができました。

この記事では、

  • ASDの子どもに見られるコミュニケーションの困りごと
  • 3歳ASD息子のコミュニケーションの課題
  • 発達検査の結果をもとに実践した関わり方

について、わが家の体験をもとにお伝えします。

ASDの子どもに見られるコミュニケーションの特徴

ASD(自閉スペクトラム症)の子どもには、人との関わり方やコミュニケーションの取り方に難しさが見られることがあります。

まずは、ASDの子どもによく見られるコミュニケーションの特徴についてまとめました。

なお、特性の現れ方や程度には個人差があるため、ここで紹介する特徴がすべてのお子さんに当てはまるわけではありません。

人との関わりで見られる困りごと

ASDの子どもは、相手の気持ちを理解したり、その場の雰囲気を読み取ったりすることが苦手な場合があります。

例えば、

  • 相手の気持ちを想像することが難しい
  • うれしい、楽しいといった気持ちを人と共有しにくい
  • 自分の興味を優先して、一方的に関わってしまう
  • 同年代の友達との関係づくりが苦手
  • 視線や表情、身ぶりなど、言葉以外のサインを読み取ることが難しい

といった様子が見られることがあります。

息子を見ていると、友達と遊びたくないわけではなく、どう関わればよいのか分からず困っていることも多いように感じます。

言葉ややり取りで見られる困りごと

また、言葉の遅れだけでは説明できない、やり取りの難しさが見られることもあります。

例えば、

  • 話しかけられても、相手の言葉を十分に理解できないことがある
  • 聞いた言葉をそのまま繰り返す「オウム返し」が見られる
  • 場面に合わない発言をしてしまうことがある
  • 困ったときに、自分から助けを求めることが苦手
  • 混乱すると、普段できることでも理解しにくくなる

といった特徴があります。

言葉を話せるようになっても、相手と気持ちをやり取りしたり、状況に合わせて会話を進めたりすることが難しい場合もあります。

息子にも当てはまることが多くあり、幼児期は特に、親子のコミュニケーションの難しさを強く感じました。

3歳ASD息子のコミュニケーションの難しさを感じた瞬間

3歳頃の息子は、親子のやり取りや集団生活の中で、コミュニケーションの難しさを感じる場面が多くありました。

当時は、

ふたハ
ふたハ

まだ3歳だから…

と思う一方で、同年代の子達との違いを感じることが増えてきて悩む毎日でした。

ここでは、特に印象に残っている3つの出来事をご紹介します。

① 親子でやり取りができなかった

息子は言葉の数が少なく、

  • 名前を呼んでもふり向かない
  • 目が合いにくい
  • 話しかけても反応が返ってこない

このような様子が続いており、親子でのコミュニケーションの難しさに直面していました。

また、絵本を読みながら言葉を教えようとしても興味を示さず、ページをめくる前にどこかへ行ってしまったり、

公園や買い物へ行ったときには、自分の興味のあるものを見つけると一人でどんどん歩いて行ってしまい、呼び止めても止まってくれないこともよくありました。

ふたハ
ふたハ

伝えたいことが伝わらない!

ふたハ
ふたハ

息子が何を考えているのか分からない…

そんなもどかしさを感じる日々でした。

② 集団活動に参加できなかった

コミュニケーションの難しさは、親子間だけでなく集団生活の中でも感じました。

幼稚園のプレや親子教室、子育て支援センターのイベントへ参加しても、友だちと一緒に遊ぶことはありませんでした。

先生が遊びに誘っても興味を示さず、一人で好きな遊びを続けたり、おもちゃを並べたりするなど独創的な遊びをすることが多かったです。

また、みんなで一緒に活動する時間になると、先生の声かけや指示がなかなか入らず、嫌がって部屋から出ようとすることもありました。

無理に参加させようとすると癇癪につながってしまうため、どう対応すればよいのか分からず、私自身も集団の場へ参加することがだんだん負担に感じるようになっていきました。

ふたハ
ふたハ

こんな状態で、息子一人で幼稚園に行けるのか…

そんな不安を抱えながら過ごしていたことを、今でもよく覚えています。

③ 3歳健診で感じたコミュニケーションの課題

3歳児健診を受ける頃には、すでに2歳児健診で発達の相談をしており、療育園へ通うことも決まっていました。

そのため、健診では療育園のことを伝えると、保健師さんも状況を理解してくださり、必要最低限の確認で進めてもらえました。

2歳児健診で発達の相談をしたときの様子や、療育園につながるまでの経緯については、こちらの記事でまとめています//

▶ 発達が気になったらどこに相談?療育園に出会うまでの3ステップ

母子手帳のチェック時に気になったこと

健診前に母子手帳の3歳の発達状況を確認した時、

  • 自分の名前が言えない
  • ごっこ遊びをしない
  • 友達がいない

コミュニケーションに関するチェック項目では、当てはまらないものがほとんどでした。

3歳児健診で難しかったこと

また、健診中にも、コミュニケーションの難しさからスムーズに進められないことがありました。

例えば、

  • 保健師さんとの問診
  • 視力検査・聴力検査・尿検査
  • みんなと一緒に座って話を聞くこと

などは、当時の息子には取り組むのが難しかったです。

一方で、身体測定や歯科健診は、なんとか抱っこや声かけをしながら受けることができましたが、

ふたハ
ふたハ

どうして、いつもこんなに苦労しないといけないの?

と落ち込みました。

周りの視線が気になってしまい、肩身の狭い思いをした辛い思い出が今でも残っています。

発達検査で分かったASD息子のコミュニケーションの課題と関わり方

3歳で初めて発達外来を受診した際、息子は新版K式発達検査を受けました。

検査を通して、息子がコミュニケーションでつまずきやすい場面や、その理由が少しずつ見えてきました。

あわせて、家庭で意識するとよい関わり方についても教えてもらえました。

ここでは、当時の検査結果と実際に実践した内容をお伝えします。

新版K式発達検査とは

まず、新版K式発達検査について簡単に紹介します。

新版K式発達検査は、子どもの発達の様子を総合的に把握するために行います。

主に、

  • 姿勢・運動…姿勢の保持や体の動かし方など、身体機能の発達
  • 認知・適応…積み木や模写、折り紙などを通して、見た情報を理解し行動する力
  • 言語・社会…言葉の理解や表現、人とのやり取りなどのコミュニケーション

の3つの領域から発達の様子を確認します。

検査では、子どもがどのくらい課題を理解し、自分の力で取り組めるかを見ながら、得意なことや苦手なことを把握できます。

ASD息子の検査の様子

検査は、臨床心理士さんと息子が1対1で別室に入り、私は部屋の外で待機していました。

そのため、検査中の様子は直接見ていませんが、終了後に臨床心理士さんから詳しく説明がありました。

最初は初めての場所にもかかわらず、緊張した様子はあまり見られず、抵抗することなく椅子に座って検査を受けられていたそうです。

しかし、検査が始まると、先生からの指示を理解して取り組むことが難しい場面が多く見られたとのことでした。

課題よりも周囲の様子が気になったり、ぼんやりしたりして、注意を向け続けることが難しかったそうです。

ふたハ
ふたハ

特に、検査開始の20分後くらいから、集中力が切れて椅子から降りて歩き回るように…。

一方で、問題ができた際に先生がハイタッチを求めると、うれしそうに応じる様子も見られ、楽しそうな一面もあったと教えてもらいました。

検査結果から分かったこと

検査の結果、息子の発達指数は全領域で「56」という結果でした。

どの領域も実年齢よりゆっくりした発達でしたが。

特に「言語・社会領域」の遅れが大きく、コミュニケーション面が最も大きな課題であることが分かりました。

当時は言葉の数が少なく、自分の名前や年齢、物の名前などの理解も十分ではありませんでした。

また、

  • 人や物へ注意を向け続けることが苦手
  • 言葉だけの指示では理解しにくい
  • 興味がないことには集中しにくい
  • 分からなくなると自分の世界に入りやすい

といった特徴も見られました。

日常生活の中でも、息子が話を聞いていないと感じることが多くありましたが、

検査を通して、注意を向けたり言葉を理解したりすること自体が難しかったことを知ることができました。

発達検査で教えてもらった関わり方

検査結果をもとに、家庭での関わり方についても具体的なアドバイスをもらえました。

  • 好きな遊びや興味のあることをきっかけに関わる
  • 指示は短く、具体的な言葉で伝える
  • 絵や写真など、視覚的な手がかりを取り入れる
  • 実際にやって見せながら伝える
  • 話しかける前に名前を呼び、注意をこちらへ向ける
  • 集中できる時間は短く設定し、無理をさせない
  • 安心できる大人と1対1でやり取りを積み重ねる

発達検査を受ける前の私は、

ふたハ
ふたハ

話を聞いてくれない!

ふたハ
ふたハ

どう対応すればいいのか分からない!

と悩むばかりで、息子の行動の理由まで考える余裕がありませんでした。

でも、検査を通して息子の苦手なことを知り、「どうしてできないのか」ではなく、「どうすれば伝わりやすいのか」を考えられるようになりました。

この経験は、私にとって息子との関わり方を見直す大きな転機になったと感じています。

その後の療育園での支援や家庭でのコミュニケーションにも生かされ、少しずつ息子とのやり取りが増えていくきっかけとなりました。

まとめ|3歳ASD息子とのコミュニケーションで大切にしたこと

3歳頃の息子は、親子のやり取りがうまくかみ合わず、集団生活でもコミュニケーションの難しさを感じる場面がたくさんありました。

当時は、周りの子どもたちとの差が目立つようになり、

ふたハ
ふたハ

このままどんどん置いていかれてしまうのでは…

と焦ることも。

発達の遅れを受け止めきれず、現実から目を背けたくなることもありました。

もともと私自身もコミュニケーションが得意な方ではなく、ASDの特性がある息子とどう関わればよいのか分からず、悩む毎日でした。

そんな中、発達検査を受けたことで、息子にはASDの特性によるコミュニケーションの苦手さがあることを知り、家庭での関わり方についても教えてもらいました。

3歳の息子との関わりで意識した4つのこと

すぐに大きな変化があったわけではありませんが、わが家では次の4つを意識して関わるようにしました。

  • 息子が興味のあることから関わる
  • 短く分かりやすい言葉で伝える
  • 視覚的な手がかりを活用する
  • 小さなやり取りを積み重ねる

できないことや周りとの違いに目を向けるのではなく、

息子にはどうすれば伝わりやすいのかを考えられるようになったことは、私にとって大きな変化でした。

あの頃に教えてもらった関わり方は、その後の療育や家庭でのコミュニケーションにもつながり、少しずつ親子でやり取りを楽しめる時間が増えていきました。

次の記事では、4歳頃の息子が療育園でどのようにコミュニケーションを育んでいったのかについてお話しします。

ふたハ
ふたハ

わが家の経験が、同じように悩んでいるご家庭の参考になればうれしいです!

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