ASD息子の感覚過敏はどうだった?3歳ごろの特徴と困りごと

ふたハ
ふたハ

どうしてそんなに嫌がるの?

息子が3歳くらいのころ、日常生活のさまざまな場面でそう感じることがよくありました。

外出先のトイレに入れず、短時間しか滞在できない。

服が少し濡れただけで、その場で脱ごうとする。

みんなの輪から離れて、一人で違う行動をしてしまう。

食べられるものが限られていて、家族で同じ食事を楽しめない。

当時の私には、どれも理解できない行動ばかり。

息子との言葉でのやりとりが難しく、強い言葉で一方的に注意したり、無理にさせようとしたこともありました。

そんな中で知ったのが、ASD(自閉スペクトラム症)の特性のひとつである「感覚過敏」です。

感覚過敏について知ることで、

ふたハ
ふたハ

息子自身も困っているのかもしれない…

と、息子の視点で考えられるようになりました。

この記事では、3歳ごろのASD息子に見られた感覚過敏の特徴や、日常生活で困っていたことをまとめています。

あわせて、感覚過敏とはどのような特性なのかについても、わが家の体験を交えながらお伝えします。

お子さんの感覚過敏に悩んでいるママやパパの参考になればうれしいです。

感覚過敏とは?ASD(自閉スペクトラム症)によく見られる特性

感覚過敏とは、音や光、におい、味、肌に触れる感覚などを、一般的な人よりも強い刺激として受け取りやすい特性のことです。

ASDのある子どもによく見られる特性のひとつで、日常生活のさまざまな場面で困りごとにつながることがあります。

例えば息子には、次のような困りごとがありました。

  • 歯医者の診察台のライトがまぶしく、椅子に座れない(視覚過敏)
  • 人が多くて騒がしい場所が苦手で、耳をふさいで立ち尽くしてしまう(聴覚過敏)
  • 洋服の生地やタグが気になり、着ることを嫌がる(触覚過敏)
  • 特定の味や食感を受け入れられず、同じものばかり食べる(味覚過敏)

ちなみに、息子には見られませんでしたが、強いにおいで気分が悪くなる「嗅覚過敏」や、抱っこされたり帽子をかぶったりすることを嫌がる「圧迫過敏」が見られる子もいます。

こうした行動は、周囲からは「わがまま」や「気にしすぎ」と受け取られてしまうことがありますが、

本人にとっては、本当に不快だったり、強いストレスを感じたりしている場合も少なくありません。

また、感覚過敏は見た目では分かりにくいため、周囲に気づかれないまま我慢している子もいます。

どの感覚に過敏さがあるのか、またどの程度生活に影響するのかは一人ひとり異なります。

そのため、子どもの様子をよく観察しながら理解していくことが大切です。

3歳ごろのASD息子は感覚過敏による困りごとが多かった

今ふり返ると、息子が3歳ごろは感覚過敏の影響が特に大きかった時期でした。

幼稚園での集団生活が始まったことで、日常生活のさまざまな場面で困りごとを感じるようになりました。

それまではあまり気にならなかった息子の行動に対して、

ふたハ
ふたハ

なんでこんなに嫌がるのかな?

ふたハ
ふたハ

どうして他の子と同じようにできないの?

周りの子どもとの違いが見えるようになるにつれて、悩むことが増えていきました。

特に気になった聴覚・触覚・味覚の過敏さ

当時の息子にはさまざまな苦手なことがありましたが、特に気になったのが聴覚・触覚・味覚の過敏さです。

息子の過敏さで特に困ったのが、

  • 苦手な音を怖がって外出先のトイレが使えない(聴覚)
  • 服が少し濡れただけで着替えたがる(触覚)
  • 食べられるものが限られていて、同じものばかり食べる(味覚)

このような行動で、どう対応すればよいのかとても悩みました。

しかし、感覚過敏について知るようになってからは、

ふたハ
ふたハ

息子なりに、つらい刺激から身を守ろうとしていたのかもしれない…

と考えるようになりました。

困った行動だけを見るのではなく、奥に隠れた原因を理解することで、息子への関わり方が見えてきました。

ASD息子の聴覚過敏|3歳ごろの日常生活への影響

息子の感覚過敏の中でも、特に目立っていたのが聴覚過敏でした。

周囲の人には気にならないような音でも、息子にとっては強い不快感や恐怖につながっていたように思います。

ざわざわした場所が苦手で集団活動になじめなかった

息子は人が多く、ざわざわした場所が苦手でした。

特に幼稚園へ入園したばかりの頃は、慣れない環境に不安を感じて泣いたり大きな声を出したりする子も多く、保育室はとてもにぎやかな状態でした。

息子にとっては、その環境で過ごすこと自体が大きな負担になっていたのだと思います。

また、就園前のイベントや療育施設でも、部屋に入れなかったり、集まりになると輪から離れようとしたりすることがよくありました。

たくさんの人の声や物音に耐えることが難しく、集団活動を嫌がる理由のひとつになっていたように感じます。

ハンドドライヤーの音が怖くて外のトイレに入れなかった

外出時に困ったのが、トイレに設置されているハンドドライヤーの音でした。

突然鳴る大きな音が怖かったようで、外出先ではトイレに入ることができなかった時期があります。

ふたハ
ふたハ

そのころは、外出しても短時間で用事を済ませて帰宅していました…

クイズ番組の不正解音やゲームの失敗音を嫌がっていた

家では、テレビのクイズ番組で流れる「ブーッ」という不正解音が苦手でした。

クイズ番組がついているとテレビを消したり、チャンネルを変えたりしてしまうため、見ることができませんでした。

遊びに集中していてテレビを見ていない時でも、不正解音が聞こえるとすぐにテレビの前まで来て消していました。

また、ゲームで失敗した時に流れる効果音も苦手でした。

娘がゲームをしていると、失敗音が聞こえるたびに嫌そうな表情を見せたり、その場から離れたりしていました。

このように、苦手な音にとても敏感に反応していた様子が印象に残っています。

ASD息子の触覚過敏|療育園で見られた困りごと

息子は音だけでなく、触覚の過敏さも強く見られました。

周りの子どもたちにとっては気にならないような感覚でも、息子にとっては強い不快感につながることが多かったように思います。

ここでは、療育園に通っていた3歳ごろに見られた、触覚過敏による困りごとを紹介します。

手をつなぐことを嫌がった

3歳ごろの息子は、手をつなぐことを強く嫌がっていました。

登園や降園のときに手をつなごうとしても、すぐにふり払ってしまいます。

無理につなごうとすると怒ったり、自分のペースでどんどん先へ進んでしまったりするため、行き帰りだけで疲れてしまう日も少なくありませんでした。

また、療育園では安全面や防犯面から手をつないで歩くことの大切さを教えてもらっており、親子で散歩をする活動では手をつなぐ場面がありました。

それでも、最後まで手をつなげずに活動が終わってしまうことも多く、当時は参加すること自体が負担に感じることもありました。

ただ手をつないで歩くだけのことが、どうしてもうまくできない。

ふたハ
ふたハ

手をつなぐことさえできないなんて…

そう思って、悔しい気持ちになったのを今でも覚えています。

当時は理由が分かりませんでしたが、手のひらに触れられる感覚そのものが苦手で、息子にとっては我慢することが難しかったのかもしれません。

服が濡れることを極端に嫌がった

服が濡れることへの強い抵抗感も、長いこと悩んだ感覚過敏のひとつでした。

特に雨の日は大変でした。

  • 雨に濡れるのが嫌で登園前に外へ出ることを嫌がる
  • 水たまりを極端に避けて歩こうとして、周りが見えずに危ない
  • 雨で少し服が濡れただけでも気になり、人前でも服を脱ごうとする

他にも、

  • 手を洗ったときに袖が濡れる
  • 給食のお汁がズボンにつく

このような場面で、よく着替えを要求してきました。

その度に、

ふたハ
ふたハ

少しくらい大丈夫じゃない?

と正直思っていました。

でも、息子にとっては濡れた感覚がとても不快で、早く着替えたい気持ちを一生懸命伝えようとしていたのだと感じています。

水遊びや工作活動に参加することが難しかった

夏になると療育園で水遊びの活動が始まるのですが、濡れることを極端に嫌がっていた息子にとっては苦手な活動の一つでした。

周りの子どもたちが楽しそうに遊んでいても、どこから水が飛んでくるのか気になり、なかなか輪の中に入れず。

そのため、みんなから少し離れた場所にある小さなプールで、一人で遊ぶことが多かったです。

また、工作活動でも触覚過敏の影響が見られました。

息子は、のりが手につく感覚をとても嫌がっていました。

指先に少し付いただけでも気になり、すぐに近くにあるものへ指をこすりつけたり、べたつきがなくなるまで何度も拭いたりしていました。

その経験が強く印象に残ってしまったのか、その後はのりを見るだけで嫌がり、しばらく工作活動に参加できない時期もありました。

このように、息子が水遊びや工作を嫌がっていたのは、活動そのものではなく、苦手な感覚が影響していたのだと思います。

感覚過敏に原因があることに気づいたおかげで、用意された環境に息子を合わせるのではなく、息子に合わせて環境を調整する工夫を療育園で学ぶことができました。

その経験は、小学生になった今の学校生活にも活かされています。

ASD息子の味覚過敏|偏食で見られた3つの特徴

3歳ごろの息子は偏食が強く、食べられるものが限られていました。

始めは、

ふたハ
ふたハ

ただの好き嫌いなのかな…

と思っていましたが、感覚過敏について知るようになってからは、味や食感への敏感さも関係しているのではないかと考えるようになりました。

もちろん、偏食の原因は一つではありません。

それでも、息子の場合は味や食感への苦手さが偏食につながっていたと感じています。

ここでは、当時よく見られた様子をご紹介します。

食べられるものが限られていた

息子は4歳くらいまで、食べられるものが極端に少ない状態でした。

家でも療育園でもパンが中心で、ご飯も少しなら食べられる程度。

野菜はまったく食べませんでした。

ふたハ
ふたハ

このままで大丈夫なのかな…

栄養バランスが本当に心配でした。

少しだけでも食べてみようと声をかけたり、食べられそうな食材を探して試したりしましたが、思うようにはいきませんでした。

初めて見る食べ物を強く警戒していた

特に、息子は初めて見る食べ物に対して強い抵抗感がありました。

見慣れない料理が出てくると、まず食べようとしません。

一目見ただけで「これは食べない」と判断して口を固く閉じ、どれだけ勧めても受け付けないことがよくありました。

なんとか食べてもらおうと声をかけても受け入れられず、無理に勧めて癇癪につながってしまうこともよくありました。

食感や味が苦手だと口から出してしまう

見た目をクリアして口に入れたとしても、食感や味が苦手だとすぐに口から出してしまう息子。

そして、一度食べられないと判断すると、しばらくは食べようとしません。

ふたハ
ふたハ

せっかく口に入れたのに…

と、残念に思うこともありましたが、

息子にとっては味や食感による不快さが強く、我慢して食べ続けることは難しかったのだと思います。

どんな味や食感が苦手なのか、息子の視点で考えられるようになったことで、私の見方も少しずつ変わっていきました。

まとめ|感覚過敏を知ってASD息子の見え方が変わった

3歳ごろの息子は、聴覚・触覚・味覚の過敏さが強く、日常生活のさまざまな場面で困りごとがありました。

当時の私は、どうしてそんなに嫌がるのか分からず、

ふたハ
ふたハ

なんでできないの?

ふたハ
ふたハ

少しぐらい頑張れないの?

と思ってしまうこともありました。

しかし、感覚過敏について知ったことで、息子の行動の見え方が大きく変わりました。

ハンドドライヤーの音を怖がることも、

服が濡れることを嫌がることも、

偏食があることも、

わざと周りを困らせようとしていたわけではなく、息子なりに苦手な刺激と向き合いながら、毎日精いっぱい頑張っていたのだと思えるようになりました。

もちろん、私自身が息子と同じ感覚を体験することはできません。

それでも、なぜ息子が嫌がるのか…

原因を考え、息子の立場になって想像してみることで、少しずつ関わり方を変えることができました。

感覚過敏は周囲から見えにくい特性だからこそ、その可能性を頭に入れておくことで、本人の困りごとを理解しやすくなり、サポート方法を見つけることにもつながります。

この記事が、お子さんの感覚過敏に悩むママやパパにとって、少しでも参考になればうれしいです。

タイトルとURLをコピーしました