
歯磨きするよー!

やー!
歯磨きをしようと声をかけるたびに逃げ回る息子。
やっと仕上げ磨きを始めても、ふざけたり嫌がったりして、思うように進まず…。
ASD(自閉スペクトラム症)の息子の幼児期、わが家の歯磨き時間は毎日のように親子のストレスになっていました。
特に息子は口の中を触られることが苦手で、長く口を開けていることも難しく、
仕上げ磨きは毎回ひと苦労。
まともに磨くことができず、

虫歯になったらどうしよう…
と心配でした。
それでも、歯医者で教わった方法を取り入れたり、息子に合う工夫を続けたりする中で、
少しずつ歯磨きへの抵抗感は減っていきました。
現在、小学3年生になった息子は、自分で歯を磨いたあと、以前より落ち着いて仕上げ磨きを受けられるようになりました。
この記事では、歯磨きを嫌がるASD息子にわが家が続けた工夫と、小3になった現在の歯磨き習慣についてお伝えします。
同じように歯磨きを嫌がるお子さんへの対応に悩んでいるママやパパの参考になればうれしいです。
ASD息子が歯磨きを嫌がった理由
息子は小さい頃、歯磨きをとても嫌がる子でした。
歯ブラシを見ただけで逃げたり、口をなかなか開けてくれなかったり、
毎日の歯磨きに苦労していました。
当時は、ちゃんと歯磨きをしなければと必死になっていた時期もありました。
しかし、どうして歯磨きを嫌がるのかを考えてみると、息子なりの苦手さがたくさんあったように思います。
口の中を触られるのが苦手だった
息子はもともと感覚の過敏さがあり、口の中を触られることが苦手でした。
歯ブラシが歯ぐきに当たったり、奥歯を磨こうとしたりすると、嫌がって口を固く閉ざしてしまいます。
一度口を閉じてしまうと、その日はもう歯磨きができないことが多かったです。
親としてはしっかり磨きたい気持ちがありましたが、
息子にとっては耐えがたい不快な刺激だったのだと思います。
長く口を開けていられなかった
歯磨き中に口を開け続けることも苦手でした。
少し開けてもすぐに閉じてしまったり、顔をそむけたりすることがよくありました。
そのため短時間で磨かなければならず、

ちゃんと磨けているのかな…
と磨き残しが心配でした。
今思うと、口を開けたまま待つこと自体が、息子にとって負担の大きい行動だったように感じます。
歯磨きの時間が親子のストレスだった
当時の歯磨きは、息子だけでなく私にとってもストレスの大きい時間でした。
虫歯にならないように少しでもしっかり磨かなければと焦り、つい言葉が強くなってしまうこともありました。

もう少し頑張って!

ちゃんと口を開けて!
そう何度も声をかけるうちに、イライラした表情や態度が息子に伝わっていたように思います。
次第に、息子も歯磨きの時間になると身構えるようになり、ますます嫌がるようになってしまいました。
だからこそ、「しっかり磨くこと」だけを目標にするのではなく、少しでも息子の負担を減らしながら続けられる方法を探すことが大切だったと感じています。
歯磨きを嫌がるASD息子にわが家が続けた工夫
歯磨きを嫌がる息子に対して、わが家ではさまざまな方法を試してきました。
効果があったものもあれば、あまり合わなかったものもありますが、実際に取り組んだ工夫をご紹介します。
歯磨き前に口まわりをマッサージ
息子が通っている歯医者の先生に教えてもらったのが、歯磨き前の口まわりのマッサージです。
唇の周辺をやさしく触りながらほぐしていくことで、口の中を触られることへの抵抗感を和らげる目的がありました。
最初は数秒触れるだけでも嫌がっていましたが、毎日続けるうちに少しずつ慣れていきました。
口まわりに触れられることへの抵抗感が減り、以前より仕上げ磨きもしやすくなったように感じています。


感覚過敏があるお子さんにおすすめです!
見通しが持てるように声をかけながら磨く
ASDの息子は、いつ終わるのか分からない状況が苦手です。
そのため、歯磨き中はできるだけ見通しが持てるように声をかけながら進めるようにしました。
磨いている場所を伝えながら

次は上の前歯だよ!

今は右の奥歯を磨いてるよ!
このように、今どこを磨いているのかを伝えながら進めることで、
突然口の中を触られるよりも安心でき、比較的落ち着いて磨けたように感じます。
終わりまでの回数を数えながら
息子は終わりが見えることで、安心できることが多く、

あと10回磨いたら終わり!

5、4、3、2、1、おしまい!
と数で示しながら磨くことも効果的でした。
歯ぐきに当たらないよう指でガード
息子は歯ぐきに歯ブラシが当たることも苦手でした。
そこで、唇を軽くめくるときに指で歯ぐきをガードしながら磨くようにしていました。
最初は指で触れられること自体を嫌がっていましたが、口まわりのマッサージを続けるうちに少しずつ受け入れられるようになりました。
ジェルタイプの歯磨き粉をずっと使用
一般的な子ども用歯磨き粉は、泡立ちや味が苦手だったようで、なかなか受け入れてくれませんでした。
一方で、ジェルタイプの歯磨き粉は抵抗なく使えたため、わが家では長く愛用しています。
親としては、よりフッ素濃度の高い歯磨き粉を使ってほしい気持ちもあります。
しかし、まずは歯磨き習慣を定着させることを優先し、息子が無理なく続けられるものを選んでいます。
泡立ちが少ないため仕上げ磨きもしやすく、小学3年生になった現在も使用しています。
歯磨きアプリは息子には合わなかった
歯磨きを楽しくするために、歯磨きアプリも試してみました。
ゲーム感覚で歯磨きができるため期待していましたが、
アプリに気を取られて歯磨きどころではなくなったり、アプリを使うこと自体が目的になってしまいました。

わが家の息子にはあまり効果がありませんでした。
歯ブラシは多めにストックしておく
息子は歯ブラシを噛んでしまうことが多く、毛先がすぐに広がってしまいます。
そのため、気づいたときにすぐ交換できるよう、歯ブラシは常に多めにストックしていました。
以前は、

かまないで!
と何度も注意していましたが、予備を用意しておくことでイライラすることも減りました。
歯磨きを嫌がる時期は、歯ブラシの消耗が激しいです。
親のストレスを減らすためにも、歯ブラシはまとめ買いしておくと安心です。
わが家がよく使っている歯ブラシはこちらです//
定期的に歯医者でチェック
歯磨きがまともにできなかった時期は、

虫歯になっていないかな…
と不安になることがよくありました。
そこでわが家では、定期的に歯医者で歯の状態をチェックしてもらうようにしています。
家庭での歯磨きだけでは気づけない磨き残しや虫歯の有無を確認してもらえるため、親としても安心できました。
また、歯医者の先生から歯磨きのコツや感覚過敏への対応についてアドバイスをもらえたことも大きかったです。
歯磨きを嫌がるお子さんの場合、家庭だけで頑張ろうとせず、歯医者の力を借りることも一つの方法です。
息子に合う歯医者を見つけるまで試行錯誤しましたが、そのときの体験談をこちらの記事でまとめています//
▶ ASDの子の歯医者選び|感覚過敏の息子が通えるようになるまで
小3になったASD息子の現在の歯磨き習慣
小さい頃は歯磨きを嫌がる息子への対応に毎日のように苦労していましたが、
小学3年生になった今では少しずつできることが増えてきました。
まだ一人で完璧に磨くのは難しく、歯磨き粉へのこだわりや、うがいの不器用さなど気になることもあります。
それでも、以前と比べると歯磨きへの抵抗感はかなり減り、成長を感じる場面が増えました。
自分で磨いてから仕上げ磨きをしている
現在は、まず息子が自分で歯を磨き、そのあとに仕上げ磨きをする流れが定着しています。
まだ、磨き残しがあるため仕上げ磨きは欠かせません。
でも、自分で歯を磨く習慣が身についたことは大きな成長だと感じています。
以前は歯ブラシを口に入れること自体を嫌がることもありましたが、今では寝る前になると自分から歯磨きに取りかかれるようになっています。
仕上げ磨きで長く口を開けられるようになった
小さい頃は、口を開けてもすぐに閉じてしまい、短時間で磨かなければなりませんでした。
しかし現在は、仕上げ磨きの間も以前より長く口を開けていられるようになっています。
そのおかげで、奥歯や歯の裏側までしっかり磨けるようになりました。

毎日の積み重ねのおかげです!
子ども用の歯磨き粉にも少しずつ挑戦中

息子は歯磨き粉の味や刺激にも敏感だったため、長い間ジェルタイプの歯磨き粉を使っていました。
現在は、子ども用の歯磨き粉にも少しずつ挑戦しています。
まだ味が苦手なため、週に1回だけ試してみたり、ほんの少量だけつけて使ってみたりと、無理のない範囲で進めています。
以前なら受け入れられなかったことにも挑戦できるようになり、成長を感じます。
歯磨きを嫌がっていた頃は、いつになったら落ち着いて磨けるのかと不安になることもありました。
それでも、息子のペースに合わせながら続けてきたことで、少しずつできることが増えたと感じています。
まとめ|歯磨きを嫌がるASD息子とスモールステップで続けたわが家の工夫
小さい頃の息子は、口の中を触られることが苦手で、歯磨きを強く嫌がっていました。
当時は、しっかり磨かなければと焦る気持ちばかりが先に立ち、親子ともに負担を感じることが多かったです。
しかし、歯磨き前に口まわりをマッサージしたり、見通しが持てるように声をかけたりと、
息子に合う方法を一つずつ試していく中で、少しずつ歯磨きへの抵抗感は減っていきました。
わが家で意識していたのは、焦って結果を求めるのではなく、息子のペースに合わせながら少しずつ慣れていくことです。
その結果、小学3年生になった現在は、自分で歯を磨いたあとに仕上げ磨きを受けられるようになり、
以前より長く口を開けていられるようになりました。
ASDのお子さんは、一人ひとり苦手なことや受け入れやすい方法が異なります。
だからこそ、その子のペースに合わせながら、無理のない方法を探していくことが大切です。
歯磨きを嫌がるお子さんへの対応に悩んでいるママやパパにとって、わが家の経験が少しでも参考になればうれしいです。

