場面緘黙症おすすめの習い事/自己肯定感を育てる習い事の選び方

現在、習い事はいろいろな種類があり、オンラインなどの手段も増え、多種多様になっていると感じています。

ふたハ
ふたハ

選択肢が多すぎて、どの習い事にしたらよいのかとても迷います。

今回は、「習い事」をテーマに、ふたハが小学生だったころに経験した習い事や、娘のみみコの習い事選びで重視したことについて書いていきます。

《小学生ふたハ》たくさんの習い事をかけ持ち。やりたくない習い事もあったが嫌と言えず。

私が小学生のころにたくさん習い事をさせてもらいました。

私の初めての習い事はスイミングでした。

ふたハが保育園のころ、夏にプールがありました。

顔に水がかかるのが嫌で、泣きそうな顔で水遊びをしている様子が写真に残っています。

そのような様子を知った母は、苦手なプールを克服させたいと年長の時期にスイミングに通うことになりました。

その後、小学生になり、みんなよりも何かと出遅れる私を心配した母は、私のできることを増やそうと書道、ピアノ、そろばん…習い事が次々に追加されました。

私は学校が終わった後は、ほぼ毎日習い事に通い、忙しい日々を送っていました。

《小学生ふたハ》好き嫌いがはっきりしている。習い事の明暗が分かれる。

自閉スペクトラム症(ASD)の特性の一つに興味のあることと興味のないことの差が激しいことがあります。

私は、興味のあることには一心不乱で時間を忘れて取り組むことができます。

しかし、興味のないことにはやる気が起きず全然話が頭に入ってきません

習い事を始めてしばらくすると、好きな習い事と嫌いな習い事がはっきり分かれてきました。

《小学生ふたハ》好きな習い事と嫌いな習い事の理由とは

ふたハが好きな習い事は習字とそろばんでした。

習字

  • 字が上手に書けるようになるのが嬉しかったから
  • 上手くなると級や段と上がっていき、明確な目標がありモチベーションがあがる
  • 集中して自分のペースで取り組める

そろばん

  • 1人で集中して取り組める
  • 上達すると級が上がっていき、明確な目標がありモチベーションがあがる

一方、ふたハが嫌いな習い事はスイミングとピアノでした。

スイミング

  • 始めたころの苦手意識が最後まで払拭できなかった
  • 嫌々やっていた、好きになれなかった
  • マイナスな目標設定(クロールが泳げるようになったらやめられる)

ピアノ

  • 先生が厳しく苦手だった
  • 発表会が嫌だった
  • ピアノへの興味がない

私が経験した習い事は全て個人のペースで行えるので、場面緘黙症や自閉スペクトラム症のお子さんには取り組みやすいものばかりだと思います。

私はスイミングやピアノは苦手だったり、興味がなくて上手くいきませんでしたが、スイミングやピアノに興味があったり好きだったりするお子さんでしたら、楽しく取り組めると思います。

《小学生ふたハ》苦手な習い事による自己肯定感の低下と習い事のやめ時

スイミングは嫌すぎて、たまに仮病を使ってお休みをすることもありました。

嫌々やっていたので、なかなか進級せず、悪循環でした。

クロールが泳げるようになったらやめていいよと母が言っていたので、クロールが泳げるようになるまでは続けましたが、年長から始めて、何年もかかってやっと泳げるようになってやめました。

ピアノは簡単な初めのうちは楽しかったですが、だんだん難しくなってからは、練習するのが苦痛になってしまいました。

練習せずにレッスンに行くと弾けずに先生に怒られました。

怒られたからといって、もともとピアノへの興味がないうえに、上手になりたいという気持ちもなかったので、練習する気にはなりませんでした。

その結果、毎週先生に怒られ続けて、こちらも悪循環でした。

本人がやりたくないことを続けるのは自己肯定感の低下を引き起こします

場面緘黙症や自閉スペクトラム症のお子さんの場合、「やりたくない」「イヤだ」と言葉で伝えられない可能性があるので、お子さんの日々の様子をよく観察することをおすすめします。

また、習い事をやめる決断をすることも悩みの一つです。

ふたハ
ふたハ

習い事をやめるタイミングは難しいです。

習い事をやめるか継続するか判断する際に、お子さんのやる気や興味の有無を判断基準の一つに入れるとよいです。

《小学生みみコ》習い事を決める時に大切にしていること①本人の意思を聞く

みみコが幼稚園の頃にプール教室や水遊びをする機会がありました。

私の保育園の頃と同様に、みみコも顔に水がかかるのが嫌で、顔がつけられないまま卒園してしまいました。

小学校になると体育で水泳の授業があります。

私は嫌々ながらもスイミングに通いましたが、プールの授業には役に立ったので、スイミングスクールへの入会をみみコに提案してみました。

みみコ
みみコ

いや!行きたくない!

即答でした。

私と違って意志をはっきりと伝えてくれるので、その点はみみコのいいところです。

ただ、やってみて「やらない」「できない」と判断するのは納得ができますが、チャレンジする前から逃げてしまうので、体験する段階まで説得するのがいつも大変です。

《小学生みみコ》習い事を決める時に大切にしていること②子どものタイミングを待つ

スイミングはみみコが年長のころから勧めていました。

毎年、水泳の授業が始まる前に声をかけていましたが、なかなかOKが出ませんでした。

ふたハ
ふたハ

今年もダメか。本人が嫌なら仕方ないか。

1年生の水泳の授業は、水遊びの延長のような感じで楽しく終わりました。

しかし、2年生になると、水遊びから泳ぐことが中心になってきました。

みみコ
みみコ

今日はプールの授業があるから学校に行きたくない!

案の定、体育の水泳の授業が嫌で行き渋りが発生しました。

2年生の時は、なだめながらなんとか水泳の授業は過ぎましたが、このままでは3年生になった時に苦労するなと感じました。

そして、3年生になり、担任の先生に相談したところ、先生からもスイミングスクールに行くのはおすすめだと言われました。

そこで、みみコに先生もスイミングをやった方がいいって言っていたよと説得しました。

また、ちょうど同じタイミングで、みみコ友達も泳げるようになるためにスイミングに習い始めたばかりだという話も聞きました。

みみコ
みみコ

先生が言うなら…。友達が行くなら…。やってもいいよ。

体験だけね!

ふたハ
ふたハ

(心の中)私があんなに言ってもダメだったのに…。

先生と友達の一声はすごい…。

ついに、3年かけてスイミングの体験レッスンへの参加に承諾してくれました。

《小学生みみコ》習い事を決める時に大切にしていること③選択肢をつくる

やっと、スイミングの体験レッスンに参加することは決まりました。

とはいえ、みみコはお風呂のシャワーでさえ顔に水かかるのが嫌な状態だったので、スイミングは体験だけで終わるだろうと思っていました。

そのため、スイミングの代わりに、体を動かせそうな習い事を他にも検討しました。

自分の経験上、無理にはやらせたくなかったので、選択肢をいくつか作って、みみコが自分で選択できるようにしました。

ダンスが好きでよく家で踊っていたので、案内がちょうど届いていた「ダンス」と「バレエ」も体験を勧めてみました。

みみコ
みみコ

いいよ!

こちらはすんなりOKが出たので、両方とも体験レッスンに行くことにしました。

《小学生みみコ》嫌がっていたスイミングに決めた理由

「スイミング」「ダンス」「バレエ」の3つの習い事の体験レッスンに参加してみて…。

結果、みみコはスイミングを選択しました。

ふたハ
ふたハ

え?あんなに嫌がってたのに…。

みみコがスイミングを選んだ理由》

  • 目や耳や鼻に水が入って痛いことが、顔を水につけられない原因であることが分かり、痛くなりにくいコツをコーチに教えてもらえた
  • 短期間で顔つけから浮くまでをマスターできて自信になった
  • 3年生からのスタートだったため、初級グループは保育園や幼稚園くらいの年齢の子が多く、小さい子に負けたくない気持ちが、水の恐怖心に打ち勝った
  • 進級する喜びを知った
  • 泳ぐのが楽しくなった
  • 友達が一緒だった

また、ダンスとバレエは、好きに踊るのと練習して踊るのとは違ったようで、体験のみで終わりました。

現在、みみコがスイミングを習い始めてもうすぐ約2年くらいになりますが、今も楽しく通っています。

2年たたないうちにクロールが泳げるようになり、私としては当初の目的を達しているので、いつでもやめていいと思っています。

ですが、みみコまだまだやる気満々なので、本人がもういいよと言うまでは続ける予定です。

ふたハ
ふたハ

何事にも本人のやる気は必須ですね。

私は嫌々スイミングを続けていましたが、みみコは楽しく取り組めてよかったです。

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