ASD息子の偏食は治る?療育園で受けたサポートと現在の変化

ふたハ
ふたハ

このままずっと偏食が続いたらどうしよう…

ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ息子の偏食がひどかった頃、私は毎日の食事のたびにそんな不安を抱えていました。

そして、3歳から通い始めた療育園でも、給食の時間につまずき、焦る日々が続きました。

それでも、療育園の先生と連携しながら、無理に食べさせるのではなく、息子のペースを大切にした支援を続けていくことで、小さな成功体験を積み重ねていきました。

その結果、2年間を通して食べられるものが増え、食事への苦手意識にも変化が見られるようになりました。

この記事では、療育園で実際に取り組んだ偏食への支援や、2年間で見られた息子の変化について、わが家の体験をもとにご紹介します。

なお、偏食が一番ひどかった頃の様子や、当時どのように向き合っていたのかについては、前回の記事で詳しくまとめています//

▶ ASD息子の偏食の特徴と一番ひどかった頃に救われた医師の言葉

ASD息子の偏食は治る?療育園に通い始めたころの様子

療育園へ通い始めたころの息子は、給食をほとんど食べることができませんでした。

ふたハ
ふたハ

療育園へ通えば、食べられるようになるかもしれない!

そんな期待を抱いていましたが、実際にはすぐに変化が見られたわけではありません。

1年ほどは偏食が改善する兆しがほとんど見えず、不安や焦りを感じる毎日でした。

3〜4歳ごろが偏食のピークだった

息子の偏食が最もひどかったのは、3〜4歳ごろです。

食べられるものは、パンやうどん、ご飯などの炭水化物が中心で、肉や魚、野菜、果物はほとんど口にしませんでした。

初めて見る食べ物には強い抵抗があり、口に入れることさえ難しい状態でした。

勇気を出して一口食べても、食感や味が苦手だとすぐに口から出してしまいます。

そして、その経験が、もう食べたくない気持ちにつながり、なかなか食べられるものは増えていきませんでした。

特に心配だったのは、炭水化物ばかりで栄養が偏ってしまうことです。

ふたハ
ふたハ

少しでも食べて!

息子の体調面への心配が強すぎるあまり、きつい口調で促したり、感情的に怒ってしまったりすることもありました。

どう接するのが正解なのか分からず、親として苦しかったことを今でも覚えています。

療育園の給食はほとんど食べられなかった

療育園へ通い始める前、

  • 「周りのお友達が食べている姿を見たら、食べてくれるかもしれない」
  • 「毎日いろいろな給食が出るから、食べられるものが見つかるかもしれない」

家では食べなくても、療育園の給食なら食べられるかもしれないと期待していました。

しかし、現実はそう甘くありませんでした。

給食の時間になると、

ぱんタ
ぱんタ

バイバイ!

と言って食べることを拒否する日も多く、

食べられるものは、ロールパンや少量のうどん、お汁に浸したご飯を少し口にする程度。

家庭での食事とほとんど変わらず、新しい食べ物にはほとんど手を付けませんでした。

療育園に通い始めても、大きな変化は見られず、何をすれば偏食が改善するのかも分からず、手探りの日々が続く中で、私の焦りや不安は少しずつ募っていきました。

そんなとき、療育園の先生が、

「どうしたら食べられるものを増やせるか、一緒に考えていきましょう!」

と声をかけてくれました。

この言葉をきっかけに、無理に食べさせるのではなく、息子のペースを大切にしながら少しずつ偏食と向き合う日々が始まりました。

療育園で取り組んだ偏食改善の3ステップ

療育園では、「何としてでも食べさせる」のではなく、「食事の時間を嫌いにならないこと」を大切にしていました。

無理に食べさせることはせず、息子のペースに合わせながら、小さな成功体験を積み重ねていく支援です。

息子の場合は、すぐに変化があったわけではありませんが、約2年間かけて少しずつ食べられる食材が増えていきました。

ここでは、実際に療育園で取り組んだ3つのステップを紹介します。

ステップ① 無理に食べさせず、小さな成功体験を積み重ねる

取り組み始めのころは、「まずは、ひと口でも口に入れてみること」を目標にしました。

給食の時間の中で2〜3回ほど、

ふたハ
ふたハ

これおいしいよ!

ふたハ
ふたハ

食べてみよう!

と声をかけ、スプーンに少量だけのせて息子の口元まで運びました。

それでも息子が食べようとしなければ、それ以上は無理に勧めませんでした。

また、少しでも食べやすくなるように、

  • 食べられそうな食材だけをお皿にのせる
  • ひと口で食べられる大きさまで小さくする
  • 野菜たっぷりのお汁は、まず汁だけを飲んでみる

など、息子に合わせて工夫しました。

そして、ほんの少しでも食べられた日は、

ふたハ
ふたハ

食べられたね!

ふたハ
ふたハ

すごいね!

とたくさん褒めて、小さな成功体験を積み重ねていきました。

ただ、一度食べられても、次の日には食べられないこともよくありました。

だからこそ、「食べられなくても大丈夫」という気持ちで、長い目で見守ることが大切だと感じました。

ステップ② 少しずつ食べられる食材を増やす

取り組みを続けて1年ほど経つと、食べられる食材が少しずつ増えてきました。

その頃からは、息子の様子を見ながら、新しい食材にも少しずつ挑戦する機会を作っていきました。

この頃には言葉で気持ちを伝えられるようになり、

ぱんタ
ぱんタ

イヤ!

ぱんタ
ぱんタ

ダメ!

と、自分の意思を表現できるようになっていました。

嫌な気持ちを伝えられるようになったことで、息子のペースを尊重しながら進められるようになり、以前よりも取り組みやすくなったと感じています。

とはいえ、順調に見えても急に食べられなくなる時期もありました。

1〜2か月ほど変化が見られないこともあり、

ふたハ
ふたハ

また、ふり出しに戻ってしまった…

と不安になることもありました。

そんな時、

「焦らず続けていきましょう!」

と先生が声をかけてくれ、その言葉に何度も励まれながら、取り組みを続けていくことができました。

ステップ③ サポートを減らして自分で食べられるようにする

卒園が近づくころには、好きなメニューならおかわりをするほど食べられるようになっていました。

そこで支援の中心は、「食べさせること」から「自分で食べる力を育てること」へと変わっていきました。

例えば、

  • 苦手な食材も少量だけお皿にのせる
  • 「取って」と言われたときだけ取り除く

など、必要なときだけサポートするようになりました。

以前は、私も息子が食べやすいように苦手な野菜を先によけたり、大きな食材を細かく切ったりと、つい先回りしてしまうことが多くありました。

しかし、少しずつ見守る時間を増やしていくと、自分なりに工夫しながら食べようとする姿が見られるようになりました。

例えば、

  • イベント給食で星形のにんじんを見つけてうれしそうにしている
  • お友だちがハンバーグをパンにはさんで食べる様子を見て真似をする
  • 家族がおいしそうに食べる姿を見て、自分から挑戦することが増えた

など、「食べること」だけでなく、「食事を楽しむ気持ち」が育ってきたことを実感しました。

ちなみに、現在もわが家で大切にしているのは、家族みんなで楽しく食事をすることです。

楽しい雰囲気の中で食卓を囲むことが、息子にとって新しい食材へ挑戦するきっかけになっていると感じています。

ASD息子の偏食は治った?小3になった現在の変化

療育園で約2年間、息子のペースに合わせて偏食への支援を続けた結果、少しずつ食べられるものが増えていきました。

偏食が完全になくなったわけではありませんが…。

それでも、3〜4歳ごろと比べると食べられる食材は大きく増え、食事との向き合い方も大きく変わりました。

ここでは、小学3年生になった現在の息子の様子をまとめました。

好き嫌いはあるものの、偏食は大きく改善した

現在も、ピーマンやなすなど苦手な野菜はあります。

しかし、以前のように食べられるものが極端に限られることはなくなり、肉や魚、野菜など、さまざまな食材を食べられるようになりました。

小学校の給食では、苦手なメニューを残したり、時間内に食べきれなかったりする日はあるものの、多くのメニューを無理なく食べられるようになっています。

以前は炭水化物ばかりで、栄養が足りているのか毎日のように心配していました。

今では食べられる食材が増えたことで、その不安はずいぶん小さくなりました。

苦手な食べ物があっても、ほかの食材から栄養を補えるようになり、以前ほど気にしすぎることはなくなっています。

新しい食べ物にも挑戦できるようになった

以前の息子は、初めて見る食べ物にはほとんど手をつけませんでした。

しかし今では、食べてみようとチャレンジする場面が増えました。

例えば、回転寿司へ行くと必ず、「まぐろ・うどん・まぐろ・アイス」という順番で、決まったメニューばかり注文していました。

でも、

みみコ
みみコ

サーモンおいしいよ!

と姉に勧められて食べてみると気に入ったようで、それ以来はサーモンも注文するようになりました。

「一度食べてみよう」とチャレンジする姿が増えたことに、大きな成長を感じています。

食べることに興味をもち、食事の時間を楽しめるようになった

小さいころは、「食べること」そのものにあまり興味がないように感じていました。

でも、

ぱんタ
ぱんタ

今日はこれが食べたい!

ぱんタ
ぱんタ

またあのお店に行きたい!

など、自分の気持ちを伝えてくれるようになりました。

家族で食卓を囲みながら学校であった出来事を話したり、

ぱんタ
ぱんタ

おいしいね!

と感想を言い合ったりする時間も増えています。

偏食が強かったころは、食べてもらうことで精一杯でした。

それが今では、家族みんなで食事の時間を楽しめるようになったことが、私にとって何よりうれしい変化です。

まとめ|ASD息子の偏食はスモールステップで少しずつ改善した

息子の偏食は、すぐに改善したわけでも、なくなったわけでもありません。

わが家では、療育園で約2年間、先生方と一緒にスモールステップで取り組みを続けたことで、少しずつ食べられる食材が増え、食事を楽しめるようになっていきました。

もちろん、その道のりは順調なことばかりではありません。

まったく変化が見られない時期もあり、

ふたハ
ふたハ

このままで大丈夫なのかな…

と不安になることも何度もありました。

それでも、焦らず息子のペースを大切にしながら、

  • 一口食べられた
  • 初めての食べ物に興味を持てた
  • 家族と一緒に食事を楽しめた

このような小さな成功体験を積み重ねてきたことが、今の成長につながっていると感じています。

次の記事では、発達外来や療育園で教えてもらったことを、家庭でどのように実践してきたのかをお伝えします。

ふたハ
ふたハ

わが家で試しながら続けてきた工夫や、偏食のある息子でも取り入れやすかった食材・サービスについて紹介します!

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