ASD息子の偏食の特徴と一番ひどかった頃に救われた医師の言葉

ASD(自閉スペクトラム症)の特性をもつ息子が3〜4歳だった頃は、偏食への対応に悩む毎日でした。

ふたハ
ふたハ

食べられるものが少なすぎる…

ふたハ
ふたハ

栄養は足りているのかな?

一般的に偏食とは、食べられるものが極端に限られていたり、特定の食べ物しか食べなかったりする状態を指します。

わが家の息子も食べられるものが限られており、新しい食べ物はほとんど受け付けませんでした。

当時はどう対応すればよいのか分からず、何とか食べてもらおうと必死でした。

この記事では、ASD息子に見られた偏食の特徴や当時の困りごと、そして不安だった私の気持ちを軽くしてくれた医師のアドバイスについてお話しします。

ASD息子に見られた偏食の特徴について

まずは、息子の偏食が目立ち始めた頃の様子をふり返ります。

当時の食事の様子や、わが家で感じていた困りごとをまとめました。

偏食が一番ひどかった時期は?

私が息子の偏食を強く意識するようになったのは、3歳ごろでした。

自分の意思がはっきりしてくるにつれて、「食べる・食べない」の主張も強くなり、偏食が目立つようになった印象があります。

離乳食のころは順調だった

離乳食のころは特に大きな問題はありませんでした。

食べさせれば比較的何でも食べてくれていたため、このころは偏食に悩む日が来るとは想像もしていませんでした。

ただ、自分から積極的に食べようとする姿はあまり見られませんでした。

まだ自我があまり強くなく、出されたものをそのまま受け入れていただけだったようにも感じています。

「あれ?」と思い始めた2歳ごろ

偏食が気になり始めたのは2歳ごろからでした。

それまで食べていたものを急に嫌がったり、口元まで運んでも拒否したりすることが増えていきました。

ただ、この時期は偏食以外にも気になることがたくさんありました。

言葉の遅れや集団生活への不安など、毎日目の前のことで精一杯で、正直なところ細かな記憶はあまり残っていません。

それでも、食べられるものが少しずつ減っていると感じ始めた時期でした。

3〜4歳ごろは偏食が特に大変だった

偏食が最も大変だったと記憶しているのは、3〜4歳ごろです。

療育園に通い始め、給食を食べる機会が増えたことで、息子と周りの子どもたちとの違いを強く感じるようになりました。

周りの子がおいしそうに食べている中、息子はほとんど食べることができませんでした。

給食を目の前に置いた瞬間、

ぱんタ
ぱんタ

バイバイ!

と言って食べることを拒否する日もありました。

いよいよ、

ふたハ
ふたハ

このままで本当に大丈夫なのかな…

と偏食に対して真剣に考えるようになっていきました。

ASD息子の偏食は好き嫌いとどう違う?

息子の偏食は、単なる好き嫌いとは少し違っていました。

食べられるもの自体が限られており、味や食感、見た目への強いこだわりも見られました。

食べられるものが限られていた

息子が食べられるものは、とても限られていました。

偏食が一番ひどかった時期に食べられたものは、主に以下のようなものでした。

よく食べていたもの食べられなかったもの
食パン肉類
ふりかけご飯魚類
うどん野菜
ゼリー果物
お菓子きのこ類
牛乳豆腐・納豆などの大豆製品

少しでも栄養を補えないかと思い、野菜ジュースや野菜ゼリーを試したこともありましたが、息子には受け入れてもらえませんでした。

同じものばかり食べたがった

一方で、気に入った食べ物は、毎日のように繰り返し食べたがる傾向がありました。

一時期は食パンの耳だけを好んで食べていたこともあります。

正直、栄養バランスはかなり心配でしたが、

ふたハ
ふたハ

とにかく食べてくれるならそれでいい…

と半ば諦めのような気持ちになっていた時期もありました。

初めての食べ物を受け付けなかった

初めて見る食べ物への抵抗感も強くありました。

息子の中に何らかの判断基準があるようで、食べる前から拒否することが多かったです。

食感や味が合わないと口から出してしまう

頑張って口に入れても、食感や味が合わないとすぐに口から出してしまうことも何度もありました。

わざとではなく、本当に受け付けられない様子で、反射的に出してしまうような感じでした。

給食がほとんど食べられなかった

療育園の給食は日替わりでさまざまなメニューが出ていました。

息子にとっては初めて見る食べ物も多く、始めのころはほとんど食べられない日が続きました。

食べられたとしても、

  • ロールパン
  • 少量のご飯
  • 味噌汁に浸したご飯
  • ヨーグルト
  • ゼリー

など、ごくわずかでした。

周りの子どもたちがおいしそうに給食を食べている中で、食べられない息子の姿を見るのはつらかったです。

さらに、息子は給食をほとんど食べないため、数分で食事を終えてしまいます。

その後は待ち時間を持て余してしまうため、私は息子の様子を気にしながら、自分の給食を急いで食べなければなりませんでした。

療育園の給食の時間は、息子にとっても私にとってもしんどい時間でした。

偏食につながっていたと感じるASD息子の特性

偏食がひどかった当時は、

ふたハ
ふたハ

どうして食べてくれないのかな…

ふたハ
ふたハ

どう対応したらいいの?

と悩みながら、毎日を過ごしていました。

しかし、療育園の先生や発達外来の医師に相談する中で、ASDの特性が関係している可能性があることを知りました。

もちろん、偏食の原因は子どもによってさまざまで、一概に「これが原因」と言い切ることはできません。

それでも、わが家の息子の場合は感覚過敏やこだわりの強さ、不器用さなどのASD特性が偏食につながっていたように感じています。

感覚過敏(味覚過敏・触覚過敏)で苦手な食べ物が多かった

息子には感覚過敏の特性がありました。

特に偏食に関係していたと感じるのは、味覚過敏と触覚過敏です。

食べ物の味や食感に敏感で、少しでも苦手な感覚があると食べようとしませんでした。

実際に、頑張って口に入れても食感や味が合わないとすぐに口から出してしまうこともありました。

また、息子にはありませんでしたが、ASDの子どもの中には嗅覚過敏によって食べ物のにおいが苦手で偏食につながるケースもあるそうです。

感覚過敏については、こちらの記事で詳しくまとめています//

▶ ASD息子の感覚過敏はどうだった?3歳ごろの特徴と困りごと

こだわりの強さも偏食に影響していた

ASD特性の一つであるこだわりの強さも、偏食に影響していたように思います。

息子の場合、食べ慣れたものには安心して手を伸ばすことができました。

一方で、少しでも見た目が違うと別の食べ物のように感じるのか、強く警戒していました。

例えば、細かく刻んだ野菜が少し混ざっているだけで食べなくなることもありました。

また、パンが好きだった時期でも、何も塗らない状態しか受け付けなかったり、耳の部分だけを好んで食べたりすることもありました。

このように、息子なりのルールやこだわりも、偏食に影響していたように感じます。

3歳ごろのこだわりへの対応や向き合い方については、こちらの記事で詳しくまとめています//

▶ 3歳のこだわりが強いASDの息子と見つけたわが家の向き合い方

手先の不器用さで食べにくかった

偏食とは直接関係ないように思えますが、手先の不器用さも食事のしづらさにつながっていました。

息子は当時、スプーンやフォークをうまく使うことが苦手でした。

食べたい気持ちはあっても、思うように口まで運べず、食事そのものが負担になっていたのだと思います。

偏食というと味や好き嫌いに注目しがちですが、息子の場合は、こうした発達面の特性も食事の難しさに影響していたように感じます。

スプーンがうまく使えなかった息子が箸を使えるようになるまでの取り組みは、こちらの記事にまとめています//

▶ ASD息子が箸を使えるまでの練習ステップとサポートアイテム3選

偏食の悩みが軽くなった発達外来の先生のアドバイス

食べられるものは限られ、給食もほとんど食べられない毎日。

ふたハ
ふたハ

このままずっと食べられなかったらどうしよう…

ふたハ
ふたハ

食べさせなければ!

そんなプレッシャーを感じていた、偏食が一番ひどかった頃。

どう対応したらいいのか分からず、発達外来の先生に相談しました。

先生のアドバイスによって、偏食への見方が変わり、抱えていた不安も少しずつ軽くなりました。

無理に食べさせなくても大丈夫

当時の私は、

ふたハ
ふたハ

少しでも食べられるものを増やさなければ…

と焦る気持ちでいっぱいでした。

しかし先生からは、

「無理に食べさせなくても大丈夫ですよ」

と言っていただき、その言葉にふっと肩の力が抜けたのを覚えています。

無理強いをすると、食べること自体が嫌な経験になってしまうこともあります。

一方で、食べないから出さないのではなく、食べなくても食卓には並べておくことも大切だと教えてもらいました。

実際に続けてみると、最初は見向きもしなかった食材でも、何度も目にするうちに少しずつ抵抗感が減り、食べてみようとする気持ちにつながることがありました。

家族がおいしそうに食べる姿を見せる

また、先生からは、

「家族がおいしそうに食べる姿を見せることも大切です」

と教えてもらいました。

ふたハ
ふたハ

おいしいね!

と家族が楽しそうに食事をしている様子を見ることが、食べ物への興味につながるそうです。

実践してみて、すぐ食べられるようになったわけではありませんが…。

それでも、周りへの関心が少しずつ育ってくると、家族が食べているものを見て、

ぱんタ
ぱんタ

それ、何?

ぱんタ
ぱんタ

ちょうだい!

と、興味を示したり、口にしたりすることが増えていきました。

わが家では、食べ物への関心を広げるきっかけの一つになったように感じています。

子どもに合わせすぎず親も食事を楽しむ

偏食がひどかった頃は、息子が食べられるものばかりを用意していた時期もありました。

しかし先生からは、

「子どもに合わせすぎず、大人は好きなものを食べてください」

と声をかけてもらいました。

親まで食事を我慢したり、食卓が偏食中心になったりすると、家族みんなが疲れてしまいます。

子どものことを考えるのはもちろん大切ですが、親自身も食事を楽しむことが、結果的に家庭全体の雰囲気を良くすることにつながります。

まとめ|ASD息子の偏食に悩んでいた頃をふり返って

3〜4歳ごろの息子は偏食がとても強く、毎日の食事に悩むことがたくさんありました。

私自身、料理が得意なわけでもなく、栄養について詳しい知識があったわけでもありません。

だからこそ、目の前の息子と向き合いながら、分からないことは発達外来や療育園の先生に相談し、その都度試行錯誤を重ねてきました。

最後に、息子の偏食をふり返って、私がやってよかったと感じていることをまとめます。

偏食には息子なりの理由があった

当時は、息子の偏食に対して、

ふたハ
ふたハ

わがままなのかな?

と思ってしまうこともありました。

しかし、感覚過敏やこだわりの強さ、不器用さなど、ASDの特性が偏食につながっていたことを知り、見え方が大きく変わりました。

もちろん、本当の気持ちは息子にしか分かりません。

それでも、食べられない理由があるのかもしれないと考えられるようになったことで、以前より穏やかな気持ちで向き合えるようになりました。

無理に食べさせないことを大切にした

偏食が気になっていた頃は、

ふたハ
ふたハ

少しでもいいから食べて~!

と毎日のように焦っていました。

しかし、発達外来の先生からのアドバイスをきっかけに、無理に食べさせることをやめました。

すると、食事の時間に親子でぶつかることが減り、以前より穏やかな気持ちで食卓を囲めるようになりました。

今でも好き嫌いはありますが、食事を楽しむことを大切にしながら、少しずつ成長を見守っています。

一人で抱え込まず相談してよかった

偏食で悩んでいた時期、発達外来や療育園の先生に相談できたことは、わが家にとって大きな支えになりました。

一人で抱え込んでいた頃は、思うように進まないことにイライラしたり、自分を責めたりすることもありました。

でも、

  • 「今は食べなくても大丈夫」
  • 「焦らなくていい」

と声をかけてもらえたことで、気持ちがぐっと楽になりました。

もし今、お子さんの偏食で悩んでいる方がいたら、一人で抱え込まず、周りの先生や専門家に相談してみるのも一つの方法です。

次の記事では、偏食が強かった息子が療育園でどのような支援を受け、少しずつ食べられるものを増やしていったのかを紹介します。

ふたハ
ふたハ

お子さんの偏食に悩んでいるママやパパの参考になればうれしいです!

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