《園児ふたハ》行事は嫌いだった。運動会のかけっこの思い出。
保育園の行事は苦手でした。
保育園の行事はたくさんありますが、運動会と発表会は外せない大きなイベントの一つだと思います。
運動会はあまり思い出がないですが、唯一かけっこの「よ~い、どん!」の瞬間だけは記憶に残っています。運動会の種目の中でかけっこが一番嫌でした。
玉入れや綱引きはみんなで行うので、その場にいることができれば、仮に私が上手くできなくてもなんとかなります。
でも、かけっこは個人の競技で、走る瞬間は注目を一身に浴びてしまうので苦手でした。また、私の場合は、勝ち負けにこだわりはないのですが、勝負をすること自体が嫌でした。
さらに、先生の「よ~い、どん!」のタイミングがよく分からず、いつ声がかかるのか気になってしかたがありませんでした。毎回タイミングを逃し、みんなよりもワンテンポ遅れてスタートし、ゆっくり自分のペースで走り一番最後にゴールしていました。
また、自分で不安をイメージして追い込んでしまう所があり、運動会の2、3日前から心配し始めて、当日の「よ~い、どん!」の瞬間に緊張感がピークに達します。
その代わりに、終わった瞬間は、ものすごい解放感を感じることができ、テンションが一時的に上がります。
《園児ふたハ》見た目は無表情だけれど、中身は精一杯がんばっています!
発表会は劇を行いました。演目は「みにくいアヒルの子」でした。
10人くらいいるヒヨコのうちの1人で、セリフが一言ありました。
(ふたハ)「ピヨピヨ」
ふるえた小さな声でしたが言えました!


人に注目されるのは苦手です。なので、劇はたくさんの保護者に見られてとても緊張します。
表情をつくる余裕はありません。
この時はまだ場面緘黙症の真っ只中でしたので、舞台に立てただけでもすごい!と自分で思います。
《みみコ/ぱんタ》みんなと同じようにできなくてもいい!参加の仕方は人それぞれ。
私は中学校くらいまで行事が苦手な気持ちは続きました。不安や心配に支配され、純粋に行事を楽しめず、残念な気持ちが残っています。今の私でもう一度学生生活を過ごせたら、昔よりかは楽しめていただろうと思います。
みみコは行事やイベントを楽しめるタイプです。普段自分で起きられないのに、行事がある日は朝5時くらいに自分で起きてきて、始まるのを待ち遠しそうにしています。勝ち負けのこだわりは若干あるものの競技には全力で挑んで、勝てば全身で喜びを表現し、負ければ悔しがっています。
みみコの楽しんでいる様子をみて、とてもうらやましいです。

みみコが楽しいなら私も嬉しい!
一方で、ぱんタは私と似ていて、普段と同じ環境の方が安心するので、イベントや行事は苦手です。
幼稚園の発表会や運動会は一人だけ歌っていなかったり、ダンスがぎこちなかったり、ワンテンポ遅かったり、体がフラついていたり…。みんなと比べてしまうと出来ていないことだらけで、まともに見られなかった時期がありました。
でも、その場にいることもできずに脱走していた頃と比べると、その場にいてみんなと一緒のことをやろうとしていて、参加できるようになっていることに気づき…。
(ふたハの心) すごく成長したな。頑張って参加しているな。
と、思えるようになりました。

私が小さいころに同じ気持ちを知っているのに…。
自分のことは棚に上げていました。反省です。
《ぱんタ/自閉スペクトラム症/ASD》小学1年生運動会での成長。
先日、ぱんタが小学生になって初めての運動会がありました。
初めのまだ分からないうちは不安な様子でした。しかし、繰り返し練習するのは好きで、予行練習で見通しが分かってきたころには、本番に向けて楽しそうな様子でした。
当日はとくに問題なく終わりました。一番手のかかった2、3歳のころには、ぱんタが運動会に1人で参加できるようになるなんて想像できませんでした。なので、すごく成長を感じた1日でした!