こんにちは!ASDの息子を子育て中の母ふたハです。
息子は、音にとても敏感なタイプ。
気になる音にはじっと耳を澄ませる一方で、苦手な音には強く拒否反応を示すことがよくありました。

音楽に興味はありそう?

でも、いきなりピアノの習い事はハードルが高い…
そう感じて、まずは家で気軽に触れられる電子キーボードを取り入れてみることにしました。
すると、光る鍵盤を観察したり、音の変化を楽しんだりと、息子ならではの遊び方がどんどん広がっていきました。
結果的に小学校での学習にもつながっていったように感じています。
この記事では、
について、実体験をもとにまとめました。
ASDっ子に電子キーボードは合うかどうか悩んでいるママやパパの参考になればうれしいです。
ASD息子に電子キーボードを検討したきっかけ
息子が3歳のころは、音楽が好きな様子は特に見られませんでした。
楽しそうな音楽が流れていても無関心で、みんなと一緒に音楽に合わせて踊ることもほとんどなく…。
どちらかといえば、音楽にはあまり興味がないように感じていました。
ただその一方で、音にはとても敏感でした。
当時は、
今よりも苦手な音が多く、日常生活に影響が出ることもありました。
しかし、療育園に通い始めて2年目になるころから、少しずつ変化が見えてきました。
音楽に合わせて体を動かしたり、リズムに合わせて楽器を鳴らしたり。
少しずつですが、音楽を楽しめる場面が増えてきたように感じます。
ピアノの習い事を考えたけれど一歩踏み出せず
そんなとき、ふと頭に浮かんだのが、ピアノの習い事でした。
ピアノは、ASDのお子さんに向いている習い事のひとつとしてよく紹介されています。
ピアノの習い事がASDっ子に合う理由
このように、ASDの特性に合いやすいポイントが多くあります。
そのため、息子が音楽に興味を持ったら、習い事としてピアノも検討してみたいと思っていました。
わが家のASD息子に、ピアノの習い事が難しいと感じた理由

ASDの息子でもピアノの習い事はできるのかな?
そんな思いから、実際にピアノ教室を調べてみたこともありました。
しかし、真剣に考えるほど、息子にはハードルが高いと感じるようになりました。

先生の指示を聞いて、ピアノをひけるのかな…

決まった課題をこなすことが負担にならないか…
息子は、自分のペースで自由に楽しみたい気もちがとても強いタイプです。
型にはまった練習スタイルだと、かえって音楽への興味を失ってしまうかもしれない…。
このような心配が、どうしてもぬぐえませんでした。
その結果、ピアノの習い事は、いったん見送ることにしました。
ASD息子の習い事には、ピアノ以外にも悩んだ経験があります。
スイミングスクールにチャレンジしたときの様子は、こちらの記事で詳しくまとめています//
ASD息子の音楽の興味を広げるために
そこで、わが家では、電子キーボードを取り入れてみることにしました。
自宅なら、好きなときに、好きな音を、好きなだけ鳴らすことができます。
正しく弾けなくてもいい。
上手に弾けなくてもいい。
息子の興味を広げるきっかけになればと思いました。

まずは音に触れて、楽しめるだけでもいいか!
そして結果的に、この選択は音楽への興味だけでなく、その後の学びにもつながっていったように感じています。

光る鍵盤のおかげで、どこを押せばよいのかが目で見て分かりやすく、楽しく触れられています。
音色やリズムも豊富で、自由に音を試せるところも気に入っています。
わが家で使用している電子キーボードはこちら▼
わが家が選んだヤマハの電子キーボードレビュー
息子が6歳の誕生日のときにヤマハの電子キーボードを購入しました。
いくつかの電子キーボードを比較して、ヤマハの電子キーボード「EZ-300」を選びました。
(※現在は生産終了となっており、後継モデルはEZ-310になります)
購入の決め手になったのは、

楽しみながら音楽への興味が広がるかもしれない!
そんな可能性を感じたことが、選んだ理由でした。
鍵盤が光る機能つきで、見てわかりやすい
わが家が「ヤマハの電子キーボード(EZ-300)」を気に入ったいちばんのポイントは、鍵盤が光るところです。
曲に合わせて鍵盤が順番に光るため、どこを押せばよいのかが視覚的に分かります。
言葉で説明しなくても、目で見て理解できる。
この見てわかる仕組みは、視覚優位の傾向がある息子にとって、とても分かりやすいと感じました。
ただ、息子の場合は曲を弾くことよりも、テンポよく光る鍵盤を観察することの方に興味が向いてしまいました。

思っていた遊び方と違う…
それでも最近は、光る鍵盤に合わせて弾こうとする姿も、少しずつ見られるようになってきました。
ボタンが多く、操作する楽しさがある
ヤマハの電子キーボードには、音色やリズムを変えるボタンがたくさんついています。
ボタンを押すことが好きな息子にとって、これも大きな魅力でした。
どのボタンを押すとどんな音が出るのか。
何度も押して試しながら、変化を楽しんでいました。
もともと電気のスイッチや家電のボタンを押すのが好きだった息子。
家のスイッチやボタンを何度も押されると困るので、

こわれるから1回だけにしてね!
と声をかけることが多かったです。
その点、電子キーボードのボタンは自由に押して楽しめるので、息子にとっては良い発散の場にもなっているのかもしれません。
ただし、音量だけは大きくなりすぎないように、

音量は(10段階中)1か2でお願いね!
早朝や夜には声かけをして調整していました。
曲や音色が豊富で好きな音が見つかる
内蔵されている曲は、子ども向けの曲からクラシックまで幅広く、いろいろなジャンルの音楽に触れることができます。
さらに、音色も豊富で、ピアノやオルガンの他にも、ギターやドラムなど、さまざまな音に変えることができます。
少しユニークな音もあり、息子はお気に入りの音を見つけると、何度も鳴らして聞いていました。

これ、好き!
小さな発見の積み重ねが、音楽への興味を少しずつ広げていったように感じます。
次第に、リズム機能でテンポを変えたり、伴奏に合わせて体を動かしたりする姿も見られるようになりました。
電子キーボードを通して、息子なりの楽しみ方をたくさん見つけられました。
鍵盤が光って楽しく学べる電子キーボードをチェックしてみる▼
ASD息子の電子キーボードの楽しみ方
電子キーボードを買った当初、

簡単な曲を弾けるようになったらいいな!
このように思っていました。
でも、実際に息子が楽しんでいたのは、私の想像とは少し違う形でした。
上手に弾くよりも、自分なりに試して、好きなものを増やしていく。
電子キーボードをきっかけに、息子らしい楽しみ方の世界がどんどん広がっていきました。
部屋を暗くして光る鍵盤を観察する
息子が特に夢中になっていたのが、光る鍵盤の動きを観察することです。
部屋を少し暗くすると、鍵盤の光がよりはっきり見えます。
そのため、カーテンを閉めたり電気を消したりして自分で環境を整え、曲に合わせて順番に光る鍵盤を、真剣な表情でじっと追いかけていく姿が印象的でした。
また、ASDの特性として、「規則性」や「繰り返し」に安心感をもちやすい一面があります。
どの音のときに、どの鍵盤が光るのか。
息子も、同じ曲を何度も流しては、光り方のパターンをよく確認していました。
そして、学校へ行く前には、部屋を少し暗くして好きな曲を流し、光る鍵盤を眺めながら過ごすことが多いです。
息子にとって気もちを落ち着かせるルーティンのひとつになっているので、私もできる限り見守るようにしています。

時間ギリギリになりそうなときは、声をかけることもありますが…
音の大きさや速さを変えて変化を楽しむ
息子は、テンポや音量を変えるボタンもよく触っています。
同じ曲でも、
このように調整しながら、息子のちょうどいいポイントを見つけて楽しんでいます。
イメージ通りの曲や音が見つかると、とても嬉しそうな様子。
次第に、走ったり、踊ったり、体を揺らしたりと、リズムに合わせて自由に表現する姿も見られるように。
音の変化を、耳だけでなく体全体で感じながら楽しんでいる様子が、たくさん見られました。
ピアノ以外の音色に変えて好きな響きを見つける
電子キーボードには、さまざまな音色が用意されています。
息子は音色を切り替えて、音の違いを何度も確かめていました。

この音おもしろい!
お気に入りの音を見つけると、何度も鳴らして楽しんでいます。
同じ音を聞き続けるのは、正直なところ私としては少し聞き飽きてしまうこともありました。
それでも、できるだけ息子のやりたいように、自由に音を楽しめるよう見守ることを大切にしました。
とはいえ、最初のころは、簡単な曲の本を買って、指の動かし方を一緒に練習したこともあります。
でも息子は、決められた曲を弾くことにはあまり興味を持てず…。
練習を重ねるうちに負担に感じるようになり、長くは続きませんでした。
息子にとっては、息子にとっては、決められた形で練習するよりも、自分なりの楽しみ方を見つけながら音楽に触れる方が合っているように感じます。
就学前のASD息子に電子キーボードを取り入れた効果
電子キーボードからピアノの習い事につながることはなく、正直なところ少し残念な気もちもありました。
それでも、息子の発達段階に合った形で音楽に触れられたことは、とても良かったと感じています。
音を楽しむ時間が増えたり、気もちを落ち着かせるアイテムになったり。
さらに、就学に向けた学びにもつながっていたように思います。
ここでは、わが家が感じた効果をまとめました。
音階や記号を知るきっかけができた
曲を弾く楽しさにはつながらなかったものの、電子キーボードをきっかけに音楽を親しむ時間が増えました。
鍵盤に「ド・レ・ミ…」と音階のシールを貼ってみたり、簡単なテキストを用意して音符や記号の名前を教えてみたり。
ただし、勉強として教えるというよりも、息子の知りたい気もちに合わせて伝えるようにしていました。
息子は数字や記号に興味をもつタイプだったので、指番号の数字を見たり、楽譜の記号を見て、

これ何?
と聞いてくることもありました。
そんなタイミングで少しずつ伝えることで、就学前から音楽の学びに触れる機会をつくれたように感じています。
小2の音楽テストで良い結果につながった
小学2年生の3学期に、音楽のまとめテストがありました。
国語や算数は家庭学習でも意識していますが、音楽まで気にする余裕はなく、特に対策はしていませんでした。
それでも、音符の名前やリズムの問題にしっかり答えられていました。
就学前から電子キーボードで音に触れていたことや、音階や記号に自然と親しんでいたことが、土台になっていたのだと思います。
遊びながら楽しく過ごしていた時間が、学びにつながっていたことを実感した瞬間でした。
曲や音に合わせて動き、表現力や集中力が高まった
電子キーボードを購入した年長のころから、今も変わらず、好きな曲を流して体を動かす姿がよく見られます。
テンポを速くするとダッシュしたり、手を素早く振ったり。
声を出したり、タイミングよく鍵盤を鳴らしたりすることもあります。
年々、音楽に合わせて体で表現する動きのバリエーションが増えてきました。
また、音と動きのタイミングが合うことも増え、しっかり音を聞こうとする姿も見られるようになりました。
こうした時間が、自然と音に集中する練習にもなっているように感じます。
習い事にこだわらなくていいと気づけた
正直に言うと、

きちんと習わせたほうがいいのでは…
ピアノを習わせるかどうかは、長い間迷っていました。
一緒に目標を立てて、練習していた時期もありました。
でも、曲が難しくなるにつれて、少しずつ嫌がる様子が見えてくるように…。
それを見て、上手になることよりも、「好き」でいられることのほうが大切なのかもしれないと感じるようになりました。
習い事にしなくても、音楽は十分に息子の世界を広げてくれていました。
息子の楽しみ方でいい。
そう思えるようになったことが、私にとってはいちばん大きな効果だったのかもしれません。
そんなご家庭には、電子キーボードはとても良い選択肢だと思います。
わが家でも、遊びの延長のような感覚で、音楽の学びに触れるきっかけになりました。
わが家で使っている電子キーボードはこちら▼
まとめ|ASD息子が電子キーボードで広げた「好き」と「学び」
音を自由に鳴らし、好きな音を見つけ、その日の気分で楽しむ。
そんな時間の積み重ねが、結果的に小学校での学びの土台につながっているように思います。
ASDの息子にとって大切だったのは、上手になることよりも自由に楽しめることでした。
電子キーボードは、その環境を家の中につくってくれる存在になっています。
もし、
このような気もちがあるなら、電子キーボードはひとつの選択肢になるかもしれません。
まずは、好きに触れられる環境をつくること。
それだけでも、子どもの世界はゆっくり広がっていくのだと、息子から教えてもらいました。

お子さんに合う形で、音楽との出会いが始まりますように!

