算数好きな小1のASD息子|こだわりから学びへの3つの関わり

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こんにちは!ASDの息子を子育て中の母ふたハです。

息子は、就学前から数字に興味を示していました。

それをきっかけに、小1のころは支援級に在籍しながら、算数は通常級で受けさせてもらうことができました。

授業にも楽しく参加できるようになり、通常級で過ごす自信にもつながっていきました。

就学前をふり返ってみると…。

並べたおもちゃで「これ、何番目?」とやりとりをしたり、すごろくでサイコロを2つ使って足し算を楽しんだり、おやつの時間に「あといくつ残っている?」と一緒に考えたり。

おやこで同じ場面を共有しながら関わる中で、息子は少しずつ理解を深めていったように感じます。

この記事では、数字が好きだったASDの息子が、こだわりをきっかけに小学1年生の算数へとつながっていった、わが家の3つのエピソードをまとめました。

ASD息子の小学1年生|算数の授業と支援級での取り組み

息子は就学前に受けた発達検査(田中ビネー式知能検査Ⅴ)で、軽度知的レベルの数値でした。

その結果をふまえ、小学1年生のスタートは支援級を選択しました。

ただ、就学前の様子を見ていると、数字への興味は強く、簡単な足し算や引き算も理解しているように感じていました。

そのため、

ふたハ
ふたハ

算数は早めに交流級で受けたいです!

入学後に支援級の担任の先生へ相談しました。

小1は支援級スタート|安心して算数に取り組めた理由

入学当初の算数は、支援級で取り組む時間が中心でした。

先生が横について、一つひとつ確認しながら進めてもらえたことで、息子は落ち着いて取り組むことができていました。

少人数の環境だったおかげで、

  • 分からないときにすぐ質問できる
  • 焦らず自分のペースで考えられる

そんな安心感がありました。

まだ学校生活そのものに慣れていない時期。

環境の変化だけでも精一杯だった中で、算数に対して前向きな気もちを保てたのは、安心して取り組める支援級の環境があったからだと感じています。

算数を交流級で|小学1年生2学期に初めて参加した日の様子

入学して数ヶ月が経ち、

  • 「算数は交流級でも参加できそうですね」
  • 「2学期から、算数も交流級で参加する時間を増やしてみましょう」

支援級での授業の様子を見たうえで、担任の先生から声をかけてもらいました。

正直なところ、うれしさと同時に、不安もありました。

それでも、息子ができそうなら、チャレンジさせてみたい気もちが少しずつ大きくなっていきました。

そして迎えた、2学期最初の交流級での算数の授業。

教室に入る息子の表情は少し硬く、緊張している様子だったと先生から聞きました。

それでも、

  • 授業後に支援級へ戻ってきたとき「楽しかった!」と言っていた
  • 交流級の先生の指示で動けていた
  • 最後まで落ち着いて参加できていた

補助の先生が付き添ってくださったこともあり、無事に初回を終えることができました。

好きな教科だったからこそ、集団の中に入るハードルも少し下がっていたように思います。

その後も、小学1年生の算数は通常級のペースについていくことができました。

できる教科で交流を広げる!

この経験は、息子にとって大きな自信につながりました。

そして、その土台には、就学前の関わりがあったように感じています。

関わり① 並べたおもちゃで「何番目?」小1算数の土台になった順番あそび

息子は小さいころから、「並べる」ことが大好きでした。

特にミニカー。

何台も何台も、きれいに一列に並べて、いろいろな角度からじっと眺める。

それが、息子の定番の遊び方でした。

私は一緒に走らせて遊びたかったのですが、息子にとっては走らせるよりも整列させることの方が楽しそうでした。

少しでも列がズレると気になってしまい、4歳ごろまでは一緒に遊ぶことはほとんどできませんでした。

当時の私は、

ふたハ
ふたハ

また今日も並べているな…

と横で見守るだけ。

周りの子がおやこでごっこ遊びをしたり友だちと一緒に楽しむ姿を見て、うらやましく思うこともありました。

でも、次第に、息子の遊び方にも変化が見られるように。

ただ並べているだけではなく、数を数えるようになっていきました。

そして、一見ただのこだわり遊びに見えたその時間が、大切な学びの積み重ねになっていたと感じています。

ミニカーやブロックを並べるのが大好きだった息子

息子の遊び方は独得で強いこだわりがありました。

ミニカーは必ず一直線に整列。

ブロックは同じ形を集めて、上へ上へと積み上げる。

少しでもズレると、黙って元に戻す。

ただ、そのこだわりが強く出すぎると、癇癪につながってしまうこともありました。

当時は正直、

ふたハ
ふたハ

この遊び方を続けて大丈夫なのかな…

不安に思うこともありました。

でも今思うと、息子にとっては楽しく安心できる遊びでした。

そして、並べる経験を人一倍重ねた結果、自然と数を数えることがセットになっていきました。

並べて、数える。

それが、息子のルーティンになっていきました。

「これ何番目?」おやこのやりとり

ある日、並んだミニカーを見て。

以前、3歳上の娘が小学1年生の「なんばんめ」の単元でつまずいていたことを思い出しました。

そこで何気なく聞いてみました。

ふたハ
ふたハ

この赤いミニカー、前から何番目?

息子は、急に何?…というような顔で私の方を見ました。

そこで、指で車を示しながらゆっくり数えてみました。

ふたハ
ふたハ

赤いミニカーは、前から1、2……3番目だね!

ぱんタ
ぱんタ

…。

列を崩さずにできるやりとりだったので、息子の世界を邪魔せずに関われました。

聞いていないように見えてもきっといつか届くと信じて、何度も繰り返しました。

やがて言葉のやりとりが増え、5歳ごろにはこんな会話ができるように。

ふたハ
ふたハ

このパトカーは後ろから何番目?

ぱんタ
ぱんタ

(うしろから…)いち、に、さんばんめ!

ふたハ
ふたハ

前から3番目の車はどれ?

ぱんタ
ぱんタ

いち、に、さん……コレ!

積み上げたブロックで「上から何番目?」、横一列に並んだアンパンマン人形で「右から何番目?」など、バリエーションも増えていきました。

いつの間にか、並べる遊びは順番クイズに変わっていきました。

序数(1番目・2番目)が自然に身についていた理由

息子の通う小学校では、1年生の1学期に「なんばんめ」の単元が出てきました。

「前から3人」と「前から3人め」のような、集合数(いくつ)と順序数(何番目)の違いで、少し迷う場面もありましたが、最終的には理解することができました。

ふり返ってみると、

  • 実際に並べた物を使って繰り返し体験していたこと
  • おやこで同じものを見ながらやりとりを重ねていたこと
  • 数だけでなく位置を意識していたこと

この積み重ねが、自然な理解につながっていたように思います。

ASDの特性上、抽象的な説明よりも見えるもの・触れられるものの方が理解しやすい傾向があります。

息子の並べたいこだわりが、順序の概念を学ぶための、とても分かりやすい教材になりました。

この経験を通して、少し視点を変えるだけで、こだわりが将来の学びにつながる可能性を秘めていることに気づくことができました。

関わり② すごろく×サイコロ2個|足し算が楽しくなったきっかけ

息子が足し算を意識するようになったきっかけは、すごろくでした。

もともとこだわりが強く、自分ルールもたくさんあった息子にとって、決められたルールで遊ぶこと自体がハードルの高いものでした。

そんなとき、息子が4歳のころに、「こどもちゃれんじ」のエデュトイのすごろくがわが家に届きました。

正直なところ、

ふたハ
ふたハ

息子にはまだ難しい…

と思いました。

「こどもちゃれんじ」をやっていなければ、この時期にすごろくをやることはなかったかもしれません。

ダメもとで、娘も交えて3人でやってみることにしました。

こどもちゃれんじのすごろくで楽しく遊べるようになった息子

初めてのことや見通しがつかないことが苦手な息子。

やはり最初は、すごろくにもなかなか参加しようとしませんでした。

娘がやりたがっていたので、ひとまず私と娘の2人で遊ぶことに。

息子は少し離れたところから、じっと様子を見ていました。

何度か繰り返すうちに、ルールが少しずつ分かってきたのか。

ついにある日、

ぱんタ
ぱんタ

やる!

と自分から参加。

負けることや間違うことを強く嫌がるタイプだったので、せっかく芽生えたやる気を大切にしたくて、最初は息子が勝ちやすいように娘にも協力してもらいました。

こどもちゃれんじのすごろくには、「1~3」と「1~4」の数字が書かれた2種類のサイコロが付いていました。

まずは1個だけ使い、ルールに慣れることを優先しました。

サイコロを2個使いたい息子のこだわり

すると、慣れてきたころに息子が言いました。

ぱんタ
ぱんタ

(サイコロ)2こ!

息子は2個セットにこだわる傾向がありました。

同じ人形を両手に持つ、同じ電車を2つ並べる…など2個そろえることで安心するようでした。

そのため、サイコロが2つあることは、息子にとってはプラス要素だったように感じます。

数字と丸でつかんだ足し算の感覚

さらに、息子にとって、サイコロの中身も魅力的でした。

こどもちゃれんじのサイコロには、「1・〇」「2・〇〇」「3・〇〇〇」と、数字と丸が両方書かれていて、数の概念が分かりやすいように工夫されています。

丸を一つずつ数えながら、

ふたハ
ふたハ

3と4だから…1、2、3、4、5、6、7…7つ進めるね!

遊びの中で、自然と数字を足す経験が積み重なっていきました。

その後、息子のすごろくブームが到来。

数か月間、ほぼ毎日のように、こどもちゃれんじのすごろくで遊ぶやりとりが続きました。

正直、同じ遊びに付き合うのは大変でしたが、足し算の反復練習の時間にすることができました。


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家のサイコロを加えてレベルアップ

やがて付録のサイコロがボロボロになり、家にあった「1~6」の一般的なサイコロに変更しました。

それまで2個使うことに慣れていたので、そのまま2個サイコロを使って続行。

6が入ることで、繰り上がりのある足し算にも自然と触れるようになりました。

〇を一つずつ数えたり、指を使ったり、小さい数字は頭の中でまとめて考えたり。

遊びの中で、計算の仕方も少しずつ変わっていきました。

自由帳にオリジナルすごろくを作って遊ぶ

さらに発展して、自由帳に自分でコースを描き始めました。

スタートとゴールを決め、「3もどる」「1回休み」などのマスを作る。

マス目を数え、数字を書き、ルールを考える。

ここにも、算数的な要素がたくさん詰まっていました。

決められた遊びから、自分で作る遊びへ。

息子はすごろくの遊び方を変化させながら、興味を広げていきました。

またその後も、サイコロを2個使うルールは続き、足し算の繰り返し練習をさらに積み重ねることができました。

関わり③ おやつ時間に「あといくつ?」生活の中で育った引き算

息子にとって、おやつの時間はとても大切な時間でした。

就学前は15時になったらおやつを食べるこだわりがあり、年長のころは「たべっ子どうぶつ」のクッキーに夢中。

ほぼ毎日のように食べていました。

クッキーを並べて数えていた息子

わが家では、小袋が6パック入ったタイプをよく買っていました。

1袋には20枚ほど入っています。

息子は袋を開けると、まずクッキーを1枚ずつきれいに並べます。

そして、

ぱんタ
ぱんタ

いち、に、さん、し、ご…

指をさしながら数えるのが習慣でした。

私としては、幼稚園の帰宅後はやることが多いので、

ふたハ
ふたハ

早く食べてくれないかな…

毎日繰り返されるこだわりにうんざりする日も正直ありました。

でも、就学が近づいたころ。

引き算の文章問題でよく出てくる「◯個食べたら、残りは何個?」という問いが頭をよぎりました。

せっかくなら、実際に体験しながら学んだほうが、息子には分かりやすいのではないかと感じました。

「食べたら、あと何枚?」おやこのやりとり

そこである日、息子がクッキーを1枚食べたあとに声をかけてみました。

ふたハ
ふたハ

1枚食べたら、あと何枚ある?

すると息子は、残ったクッキーを数え始めました。

ぱんタ
ぱんタ

1、2、3……19!

それから毎日のように問題を出していると、息子も気に入ったようで、

ぱんタ
ぱんタ

5まいたべたら、なんまい?

息子のほうからも出題してくれるようになりました。

気づけば、おやつの時間は引き算タイムに。

正直、毎日付き合うのは大変でしたが、その分だけ経験は積み重なっていきました。

やがて、

  • 朝ごはんの食パンは、残り何枚あるでしょうか?
  • ミニカーを3台しまったら、残りはいくつかな?
  • 早帰りの友達が帰ったら、園には何人いるかな?

など、日常のさまざまな場面でやりとりを重ねる中で、引き算の理解が少しずつ広がっていきました。

なくなった分が目で見えるから、引き算が分かりやすい

ASDの息子にとって、言葉だけで説明されたことや、文章から場面を想像することは難しいことが多いです。

でも、

  • 減った分がはっきり見える
  • 残りが目の前にある

食べたら減る。片づけたら少なくなる。

その変化を目で見ながら何度も確かめられたことが、引き算の感覚を育ててくれたのだと思います。

まとめ|困りごとだったこだわりが、学びにつながった気づき

当時は、面倒に感じることが多かった息子のこだわり。

  • ミニカーをきっちり並べること
  • 同じすごろくを何度も繰り返し遊ぶこと
  • おやつを一つずつ数えて確認すること
ふたハ
ふたハ

どうしてこんなに繰り返すの?

つきあいきれずに疲れてしまう日もありました。

また、周りの子と違う遊び方に悩み、

ふたハ
ふたハ

やめさせたほうがいいのでは…

不安や焦りを覚えたこともあります。

けれど、毎日同じように見える遊びの中にも、少しずつ変化がありました。

数を数えるスピードが速くなったり、やりとりが増えたり。

そんな小さな変化を感じる中で、息子のこだわりや独特な遊び方の中に、学びの入り口が隠れていることに気づきました。

わが家のASDの息子は、

  • 興味のあることには驚くほどの集中力を持っている
  • 目で見て分かるものや実際に触れられるものを通して伝えると理解を深めやすい

このようなタイプでした。

そのため、勉強しよう…と構えるよりも、夢中になっているこだわりや遊びに、そっと言葉をのせて教える方が、息子には合っていました。

こだわりやマイルールは、困りごとに見えることもたくさんあります。

でも、見方を少し変えるだけで、その子らしい学び方のヒントにもなります。

ASDの特性を「弱み」として抑えるのではなく、「強み」として育てていく。

この視点を持てたことで、わが家の関わり方は大きく変わりました。

遊びの中で数に触れられる環境づくりを支えてくれた教材については、こちらの記事でくわしくまとめています//

▶ 発達ゆっくりでも大丈夫?こどもちゃれんじ体験レビュー

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