言語訓練はどのくらい効果がある?自閉スペクトラム症息子の記録

こんにちは!自閉スペクトラム症の息子を育てている、母のふたハです。

言葉の遅れが気になり、息子は3歳半から言語訓練を始めました。

ふたハ
ふたハ

少しでも話せるようになってほしい!

そんな思いでスタートしたものの、最初に受けた言語訓練はうまくいかず、

ふたハ
ふたハ

このまま続けて、意味があるのかな…

悩む時期もありました。

その後、病院を変えて再スタートした2つ目の言語訓練では、1つ目の訓練とは内容も進め方も違い、息子に合った環境だったように感じます。

そのおかげで、無理なく通い続けることができ、少しずつですが、息子の変化も感じられるようになりました。

この記事では、自閉スペクトラム症の息子が3歳半から5歳で受けた言語訓練の内容や経過、そして言語訓練を通して家庭で意識するようになった関わり方について、わが家の体験をもとにまとめています。

これから言語訓練を検討しているママやパパにとって、判断のヒントや安心材料になればうれしいです。

【3歳半】上手くいかなかった、1つ目の言語訓練

息子が3歳半のころ、はじめて言語訓練を受けました。

ふたハ
ふたハ

少しでも言葉が増えてほしい!

ふたハ
ふたハ

今できることは、やってあげたい!

そんな思いでスタートした言語訓練でした。

でも、結果的に1つ目の訓練は、わが家にとってうまくいかなかった経験となりました。

今ふり返ると、息子の特性や発達段階、そして親である私の気もちも含めて、かみ合っていなかったように感じています。

息子に言語訓練を受けさせたいと思った理由

当時の息子は、言葉がなかなか増えず、

  • 「コミュニケーション不足だから、経験をたくさん積んでいきましょう」
  • 「言葉は人との関わりで増えるので、たくさん話しかけてあげてください」

相談に行くと、このようなアドバイスをよく聞きました。

言葉としては理解できるものの、実際にどう話しかければいいのか、どんな経験をさせればいいのかが分からず、モヤモヤした気持ちを抱えていました。

悩んでいるうちに、同年代の子との差は少しずつ広がっていき…。

さらに、息子に自閉スペクトラム症の診断がつき、何かしないといけない…と焦りも強くなっていました。

また、私自身が言葉や会話での関わりに自信がなく、専門的な支援を受けたい気もちも大きかったです。

ふたハ
ふたハ

言語訓練を受ければ、きっと言葉が伸びるはず…

そんな期待を抱き、言語訓練を行っている発達外来に相談しました。

訓練開始時|3歳半の息子の言語レベル

言語訓練を始めたころの息子は、意味のある単語が少し出ている程度でした。

  • 療育園で「ちょうだい」「かして」などの言葉は増えたが、相手が言っていないのに渡したり、いらない物を渡したりする
  • 発音が不明瞭で、聞き取りにくい言葉が多い
  • 2語文は、ほとんど出ていない

簡単な指示であれば理解している様子はありましたが、言葉でのやりとりはまだ難しい段階でした。

初回の言語訓練で、言語聴覚士の先生に言語レベルを見てもらったところ、2語文になると理解度が下がり、実年齢3歳半に対して言語発達は1歳10か月程度の評価でした。

なぜ、言語訓練がうまく進まなかったのか?

実際に訓練が始まってみると、想像していたようには進みませんでした。

息子は、

  • 先生の指示通りに動けない
  • 椅子に長く座っていられない
  • 課題に集中できず、ふざけてしまう

といった様子が目立ちました。

訓練内容そのものが悪かったわけではありません。

ただ、当時の息子の発達段階や特性に対して、タイミングや進め方が合っていませんでした。

発達外来で言語訓練をお願いした時に、

  • やりとりがある程度できるようになってから
  • 個人差はあるが、3〜4歳が目安

言語訓練の開始の条件として、このように説明を受けていました。

それでも、

ふたハ
ふたハ

少しでも早く言葉につなげたい…

ふたハ
ふたハ

一度、できるかどうか試してみたい!

焦って余裕のなかった私は、先生にお願いして訓練を始めてもらいました。

今思うと、息子の発達年齢では、訓練をするにはまだ早かった…。

うまくいかない訓練の時間が続き、息子に無理をさせてしまったと反省しています。

【4歳】病院を変えて始めた、2つ目の言語訓練

3歳半で受けた1つ目の言語訓練がうまくいかず、わが家は病院を変える決断をしました。

そして4歳から、2つ目の言語訓練を受けることになりました。

結果的にこの選択は、息子にとっても、そして私にとっても、大きな転機になりました。

息子に合っていた、2つ目の言語訓練の内容

2つ目の言語訓練では、「言葉を教える場」ではなく、「言葉が自然に出てくる関わり方」を、私自身が学ばせてもらっている感覚でした。

訓練では、

  • 遊びを中心に、やりとりそのものを楽しむ
  • 息子の興味やペースを大切にする
  • 先生のやってほしい課題を、無理にやらせない

これらを重視して進められました。

そのため、最初のころは、訓練室に置かれたたくさんのおもちゃの中から、息子が好きなおもちゃを選び、ただ楽しく息子が遊んで終わる日もありました。

先生と息子が遊んでいる様子を、私が近くで見ているだけの訓練が続き、

ふたハ
ふたハ

訓練していないけど、これで大丈夫なの?

親として物足りなさを感じることもありました。

でも、当時の息子は、一人遊びが好きで、私が関わろうとしても入れてくれなかったり、怒ってしまうこともありました。

そんな中でも言語聴覚士の先生は、息子の言葉や行動を否定せず、少しずつ息子の世界に入っていき、

  • 「ココは入っても大丈夫かな」
  • 「コレはまだ嫌かな」

入れそうな境界を丁寧に探りながら、一緒に遊んでいました。

そして、遊びのやりとりの中で、自然に言葉を添え、実体験と結びつけながら教えていく。

いつの間にか、先生の遊び方を息子がマネする場面も増えていきました。

すると、訓練の時間の中で、先生のやってほしいことにも応じられる割合が増え、息子が先生の言葉や行動をマネする姿が見られるようになりました。

訓練開始時|4歳の息子の言語レベル

2つ目の言語訓練を始めた頃、息子の言語面には、少しずつ変化が見え始めていました。

  • 単語は増えてきたが、不明瞭で聞き取りにくい言葉が多い
  • 2語文が、少しずつ出始めた
  • 気もちや要求を、言葉で伝えようとする姿が見られるようになった

理解面では、日常の簡単な指示には応じられるようになっていましたが、会話としてのやりとりは、まだ難しい段階でした。

前の病院と同様に、訓練開始前に発達検査を受けたところ、言語面の発達は2歳2か月程度と分かりました。

言葉は増えてきているけれど、遅れはまだはっきり残っている状態での再スタートでした。

言語訓練でヒントを得て、家庭で意識したこと

2つ目の言語訓練で、私にとって大きかった学びは、家庭での関わり方でした。

月2回の40分間の訓練は、毎回あっという間に終わります。

訓練を続けていくうち、私自身に気もちの変化がありました。

ふたハ
ふたハ

一番息子と長く過ごしているのは私だ。

ふたハ
ふたハ

訓練の時間よりも、日常の関わり方を大切にしないと…

訓練だけを頼りにしていてはダメだと感じるようになりました。

そこで、訓練中の先生の関わり方を、できるだけよく観察するようにしました。

言葉で説明を聞くよりも、実際にやって見せてもらえたことがとても分かりやすかったです。

先生からは、

  • 一人遊びに入り込みすぎてしまうときは、一緒に関われるポイントを探すこと
  • 視野が広がって目が合ってきたら、遊びを派生させて広げていくとよい

といったアドバイスももらいました。

それまでの私は、言葉を教えることで必死でした。

また、息子の独特な遊び方をそのまま認めるよりも、「みんなと同じ」に近づけようとして、一般的な基準に合わせようとしていたように思います。

でも、この頃から、

息子の遊び方を尊重して、私が息子の世界に入って一緒に楽しむことを意識するようになりました。

そして、少しずつ私の遊び方を提案したり、言葉を添えたりして広げていく。

すると、息子も徐々に受け入れてくれるようになり、おやこのやりとりが増えていきました。

その積み重ねが、言葉で伝える力へとつながっていったように感じています。

【5歳】言語訓練終了後に感じた、息子の変化と効果

1か月に2回、1年間続けてきた言語訓練。

そして5歳になり、息子は言語訓練を終了しました。

「ここで一区切りして、様子を見ましょう」

そう伝えられたとき、うれしさよりも先に不安がこみ上げてきました。

ふたハ
ふたハ

まだ聞き取りにくい言葉は残っている…

ふたハ
ふたハ

会話もスムーズとは言えない程度…

それでも、訓練を通して積み重ねてきたものが、少しずつ日常の中で形になってきていることを、実感する場面も増えていました。

訓練終了時|5歳の息子の言語レベルの変化

言語訓練終了時に受けた新版K式発達検査では、言語面の発達は3歳6か月程度でした。

この結果は、年齢相応に追いついたとは言えません。

数字だけを見ると、つい焦ったり、落ち込んだりしてしまいます。

それでも、毎日の暮らしの中で息子と関わっていると、数字では測れないところで、息子が少しずつ前に進んでいることを感じられるようになりました。

やりとり・理解面で見えてきた成長

言語面にはまだ幼さが残るものの、やりとりや理解の面では、はっきりとした成長を感じました。

  • 周りを見て、聞いたことを真似する姿が増えた
  • 自分の要求や気もちを言葉で伝えられるようになり、癇癪がほとんどなくなった
  • 聞き取りにくさは残るものの、言葉でのやりとりが増えた
  • 簡単な質問に答えられるようになった
  • 日常の指示や約束を、以前より理解できることが増えた

以前は、分からない質問をされた時に、エコラリアで返したり、「分からない」で済ませてしまうことが多かった息子。

この頃から、すぐに答えを返すのではなく、自分で考えようとする姿が見られるようになりました。

それが、私が感じた、息子のいちばん大きな変化でした。

発達検査で気になった点と、息子のこれからの課題

発達検査では、言語理解や表出の面で、まだ課題が残る結果でした。

詳しい内容までは記録に残せませんでしたが、

  • 文章の復唱
  • 質問に対して言葉で回答する課題
  • 表情の理解

このような部分に、苦手さがあると教えてもらいました。

また、

  • 「できる項目」と「できない項目」の差が3歳くらいある
  • 凸凹が大きいと、集団生活の中で「できないこと」が目立ちやすくなる
  • 周囲の期待がプレッシャーになることがあるので注意すること

先生からは、これらの点に気をつけていくようにと言われました。

結果を聞いたときは、正直なところ落ち込む気もちもありました。

けれど同時に、息子の今の現在地がはっきりし、これから何を積み重ねていけばよいのかが見えてきたことは、大きな収穫でもありました。

進む方向が見えたことで、少し前を向けたように思います。

また、言語訓練が終わってしばらくは、

ふたハ
ふたハ

言語訓練を再開したい!

このように考えたこともありましたが…。

周りが少しずつ見えるようになり、やりとりも増えてきたことで、家庭や幼稚園での成長を感じられる場面が増えていき、

ふたハ
ふたハ

日常生活の中で、息子のペースで力を伸ばしていこう!

できないことに目を向けるのではなく、ここまで育ってきた力を土台に、次のステップへ進んでみようと前向きに考えられるようになりました。

これは、言語訓練を通して得られた、私自身の大きな変化だと感じています。

まとめ|言語訓練を受けてよかった、わが家の理由

わが家では、3歳半から5歳まで、形を変えながら言語訓練を続けてきました。

結果的に、言語訓練を受けたからといって、息子の言葉の遅れがすべて解消されたわけではありません。

それでも、言語訓練を受けてよかった…とはっきり感じています。

その理由は、息子に合った関わり方を、親である私自身が学べたことです。

  • 無理に言葉を引き出そうとしなくていい
  • できないところより、今できている力に目を向ける
  • 正しく話させるより、やりとりを楽しむ

言語訓練は、息子の言葉だけでなく、私自身の関わり方を見直す大切なきっかけになりました。

また、訓練を通して育った「周りを見てマネをする力」や「言葉で伝えたい気もち」は、幼稚園生活や日常の中で、息子を支えてくれました。

息子に合った環境で、言語訓練を受けることができて、本当によかったです。

言葉の伸び方には、お子さんによってそれぞれのペースがあります。

小学生になった今も、息子の言語面は、年齢相応とは言えず、課題もまだ残っています。

気を抜くと、周りと比べて不安になったり、焦ってしまうことも…正直あります。

それでも、

ふたハ
ふたハ

前できなかったことが、少しできるようになっている!

小さな積み重ねを信じながら、これからも息子のペースに寄り添っていきたいです。

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