5歳ASD息子のこだわりと幼稚園生活で気づいたつき合い方

ふたハ
ふたハ

息子のこだわりとどう向き合っていこう…

ASDの特性をもつ息子が3歳のころから関わり方を試行錯誤してきたわが家。

しかし、悩みが尽きることはありませんでした。

息子に合う声かけや関わり方が見つかったと思っても、成長とともに新しいタイプのこだわりが現れ…。

その繰り返しでした。

そして5歳になった時も、息子のこだわりは続いていました。

順番への強い思い、時間の決まりごと、毎日のルーティン。

幼稚園への復帰を前にして、

ふたハ
ふたハ

こだわりの強い息子は、集団生活でうまくやっていけるのかな…

不安になる日もありました。

けれど、療育園から幼稚園への移行期間、そして実際の園生活の中で、息子の成長が少しずつ見えてきました。

この記事では、5歳のころの息子をふり返りながら、幼稚園生活の中で気づいた成長と、こだわりとのつき合い方をまとめました。

同じように、こだわりに悩んでいるママやパパの、少しでも安心につながればうれしいです。

幼稚園復帰前に伝えた5歳息子のこだわりと特性

息子が5歳になる少し前から、療育園から次のステップへ進むため、幼稚園への移行準備が始まりました。

いきなり復帰するのではなく、

  • おたよりを幼稚園に受け取りに行くだけ
  • 幼稚園の帰りの会だけ参加する
  • 午後から短時間だけ幼稚園で過ごす

少しずつ幼稚園に慣れていけるようにスケジュールを組んでもらいました。

そうして1日ひとりで過ごせる時間が増え、いよいよ年長から幼稚園へ復帰することが決まりました。

けれど、年少のころに幼稚園をリタイアした経験が一度あり、正直なところ不安も大きかったです。

同じことを繰り返さないために、復帰前に幼稚園の先生との面談の時間をつくっていただき、5歳の息子のこだわりや特性について、できるだけ具体的に共有しました。

息子のこれまでのこだわりと家庭・療育園での対応

まずは、これまでのこだわりの具体例を伝えました。

  • 扇風機のような回転するものへの興味が強い
  • 水の流れをずっと見続ける
  • 交差点や渋滞でできる車の行列を眺めるのが好き
  • スイッチやボタンを押さないと気がすまない
  • ドアの開け閉めを何度も繰り返してしまう

3歳のころから続いているものもあれば、4歳・5歳になって突然始まったものもあります。

一度なくなったように見えても、ふとしたきっかけで再開することもあります。

特に、扇風機は夏になると気になる様子がよく見られました。

そして次に、数年間息子を見守る中で、

  • 強さや頻度は変わっても、こだわり自体がなくなることはない
  • 好きなものが、いつの間にかこだわりへと発展していく
  • 「こうしないと」と思い込むと、その通りにやらないと気がすまない

気づいたこだわりの傾向。

さらに、

  • 無理にやめさせると不安が強くなるため、基本的には止めない
  • 危険なことや周囲に迷惑がかかることは、強めに止める
  • 回数を決めるなど区切りをつけて、少しずつ終わらせる

家庭や療育園で大切にしてきた対応も伝えました。

同じような対応を幼稚園に求めていたわけではありません。

ただ、先生が困ったときに、対応の選択肢のひとつとして知っておいていただけたらと思い、できるだけ具体的に伝えました。

新しい環境で息子が安心するために必要なルーティン

移行期間中に特に気になったこだわりも共有しました。

  • 靴入れ、タオル掛け、ロッカーの名前ラベルを何度もチェックする
  • 同じ遊びを繰り返す
  • トイレのドアや水道を確認する

これらは、療育園に入った当初にも見られていた行動です。

環境が変わると、こだわりが強く出やすい息子。

ふたハ
ふたハ

なんで、そんなに確認するの?

以前は息子の行動が理解できずにモヤモヤしていました。

でも、今は息子にとって安心して過ごすためのルーティンなのだと受け止められるようになりました。

そのことを先生にも伝え、集団活動に支障が出ない範囲であれば、無理に止めずに見守ってほしいとお願いしました。

こだわり以外に先生へ伝えた息子の心配ごと

面談では、こだわり以外の心配ごとも正直にお話しました。

  • 待ち時間に足をバタバタさせたり、手を顔の前で振る
    • 注意すると逆に強まるため、影響がなければ見守るほうがよい
  • 突然手を振ったり、ドアを勢いよく開け閉めする
    • 力加減が難しく、けがをさせないか心配
  • 初めてのことに不安が強く、指示が通りにくい
    • 事前に予告があると落ち着きやすい
  • 偏食がある
    • 無理には進めず、一口チャレンジをしながら食べられるものを増やしている
  • 癇癪をおこす可能性がある
    • 頻度は減ってほとんどないが、強く出ることがある
  • 感覚過敏がある
    • 風船が割れる音など突然の大きな音や失敗を連想させる音が苦手、水が服にかかると強く嫌がる

特に、癇癪については、声をかけると長引くことがあるので、おきた時はそっとしてもらえるようにお願いしました。

息子の特性を知ってもらうことで、少しでも安心して園生活を送れたら…。

そんな思いで伝えました。

5歳で気になったこだわりの具体的なエピソード

5歳になり、身の回りのことはある程度ひとりでできるようになった息子。

こだわりは相変わらず持っていましたが、状況によっては自分で考え、コントロールしようとする姿も見られるようになりました。

そこに、大きな成長を感じていました。

これまでは、息子のこだわりを先回りして支えることが多かったわが家。

けれど、これから本格的に集団生活に入ることを考えると、思い通りにならない場面も増えていきます。

そこで、

  • あえて先回りしすぎない
  • 幼稚園で頑張っている分、家では受け止める

そんなふうに、状況に応じて関わり方を見直す時期でもありました。

「1番がいい」こだわりと、少しずつできた妥協

療育園では、外遊びのたびに「1番に外へ出たい」思いが強くなっていました。

その後、幼稚園でも同じように「1番に登園したい」と言うようになり、順番へのこだわりがはっきり表れるようになりました。

1番になれなかった日は、その後の活動まで気もちを引きずったり、何も言わずに悲しそうな顔をしていたりしました。

以前の私なら、息子が1番になれるように先回りしていたと思います。

でも、これからの集団生活では、1番になれないことのほうが多いはず。

そう考え、このままだと1番は難しそうだなと感じても、あえて特別な配慮はせず見守ることにしました。

すると、少しずつ変化が。

ぱんタ
ぱんタ

きょうは、2ばん!

ぱんタ
ぱんタ

(きのう1ばんだったから)きょうはだいじょうぶ!

周りの様子を見ながら、自分で条件をつけて、納得しようとする姿が見られるようになりました。

息子が自分で考え、こだわりを少し妥協できるようになった姿に、成長を感じました。

「おやつは絶対3時!」時間のこだわりを少しずつ崩す

数字が好きだった息子は、5歳ごろから時計にも興味を持ち始めました。

しかし同時に、時間へのこだわりも強くなりました。

特に強かったのが、おやつの時間。

幼稚園からの帰宅が3時前になることが多かったため、自然と3時におやつを食べることが多く。

そして、いつの間にか、

ぱんタ
ぱんタ

3じにおやつ!

と息子の中で決まってしまいました。

おやつの時間がこだわりになり、数分遅れただけでも気もちが大きく崩れてしまうことがありました。

最初はできるだけ合わせていましたが、難しい日もあります。

そこで、

  • 事前に「今日は3時ちょうどに食べられないよ」と伝える
  • 「3時ぴったり」ではなく「3時ごろ」「3時半までに」と幅を持たせる
  • 「ママは3時じゃなくても平気だよ」と他の価値観を伝える

このような声かけを少しずつ重ねながら、息子の許容範囲を広げていきました。

ふたハ
ふたハ

始めのうちは難しい日もありましたが、あきらめずに伝え続けました。

すると、時間がずれても崩れない日が増え、こだわりは徐々に和らいでいきました。

一気に崩すのではなく、少しずつ緩める。

それが、わが家には合っていたように思います。

幼稚園の行き帰りのルーティンに、じっくり付き合う

療育園同様に、幼稚園の行き帰りにも、息子なりのルーティンがありました。

  • 側溝や排水溝の水の流れをチェックする
  • 木の葉っぱの変化を確認する

毎日立ち止まり、じっと観察します。

年少のころは、遅れないように必死で、息子の見ている世界に目を向ける余裕がありませんでした。

急かして、止めて、怒って、癇癪になって…悪循環の毎日でした。

でも年長になり、幼稚園で頑張っている息子の姿を見る中で。

この時間は息子にとって気もちを落ち着かせるための大切な時間なんだと、気づけるようになりました。

私も一緒に立ち止まり、

ふたハ
ふたハ

今日は水の流れが速いね!

ふたハ
ふたハ

葉っぱの色が変わってきたね!

そう声をかけると、

ぱんタ
ぱんタ

みず、はやいね!

ぱんタ
ぱんタ

はっぱ、みどりだね!

と返してくれる。

何気ない会話ですが、数年前には想像できなかったやりとりです。

その一つひとつが、とても愛おしく感じられました。


息子が実際に幼稚園に通えたのは、実質1年ほど。

それでも、とても充実した1年でした。

幼稚園で頑張っている分、家ではこだわりが強く出る日もありました。

それでも、その中で自分なりに折り合いをつけようとする姿も見られるようになっていました。

5歳のこだわりは、ただの困りごとではなく、成長の途中にある大切なプロセスだったように感じています。

幼稚園の面談で気づいた、5歳息子の成長

年長から本格的に幼稚園へ復帰して、数か月が経ったころ。

ふたハ
ふたハ

友だちと楽しく遊べているかな…

ふたハ
ふたハ

仲の良い子はいるのかな…

療育園では友だちとの関わりが少なく、大人が間に入って成り立っていることが多かった息子。

そのため、幼稚園では息子ひとりでうまくやれているのか気になっていました。

ちょうどその頃、担任の先生との面談がありました。

家ではこだわりの強さばかりが目についていたため、幼稚園でも何かトラブルを起こしていないかと心配でした。

しかし、先生の話を聞く中で、園では家とは違う息子の姿や、息子なりの安心の形があることに気づいたのです。

ルーティンがあるからこそ、楽しく通えている

先生からは、

  • 「毎日の流れが分かっていて、安心して過ごせていますよ」
  • 「登園すると、決まったルーティンをこなしながら楽しそうにしています」
  • 「先生のお手伝いもたくさんしてくれて、助かっています」

息子の幼稚園での様子を教えてもらいました。

幼稚園生活にも慣れ、トラブルもなく楽しく過ごせていると聞き、ほっとしました。

ただ、友だちと積極的に遊ぶ姿は多くないと聞き、もっと関わりが増えてほしいな…と思う気もちも正直ありました。

けれど、今の息子にとっては、

  • 登園後の流れを一つひとつこなすこと
  • お気に入りの場所を見つけてゆっくり過ごすこと
  • 集団活動の時間に頑張るため、自由遊びでしっかり自分の時間を満たすこと

これらが安心して過ごすためのスタイルなのだと気づきました。

息子のペースで楽しく通えているなら、それで十分。

ルーティンはこだわりの一つですが、園生活を楽しむために必要な支えでもあるのだと、改めて感じました。

周りを見て、こだわりをコントロールした瞬間

さらに先生から、印象的なエピソードを聞きました。

息子はトイレに行くと、ドアを一つひとつ確認するルーティンがありました。

幼稚園でも、トイレのドアを確認してなかなか戻れないときには、先生が声をかけてくれていたそうです。

ところがある日、友だちと一緒にトイレへ行ったときのこと。

いつもならするはずのドアチェックを、その日はしなかったと教えてもらいました。

その場の空気や周囲の様子を感じ取り、自分でこだわりを後回しにした。

その話を聞いたとき、胸が熱くなりました。

こだわりはこれからも続いていくのかもしれません。

それでも息子は、状況に合わせて自分なりに調整する力を少しずつ育てていました。

こだわりが、友だちとの関わりにつながる

順番や時間へのこだわりも、幼稚園では良い形で表れていました。

「今日は誰が1番に来たか」をしっかり覚えていたり、時計を見て「10時だよ」とみんなに知らせたり。

一緒に遊ぶことは少なくても、こだわりの延長線上に、友だちとの接点が生まれていました。

私はこれまで、こだわりがあることで集団生活が難しくなるのではと心配していました。

でも、こだわりから広がる関わり方もあるのだと教えてもらいました。

息子なりの方法で、少しずつ積み重ねている人との関わり。

ふたハ
ふたハ

無理に友だちを作らなくてもいいのかもしれない。

そう思えたとき、少し肩の力が抜けました。

まとめ|幼稚園生活で感じた5歳のこだわりの変化とつき合い方

5歳になっても、息子のこだわりは形を変えながら続いていました。

この時期に目立っていたのは、

  • 順番への強い思い
  • 時間へのこだわり
  • 毎日のルーティン

といったものでした。

こだわりに慣れてきた今でも、

ふたハ
ふたハ

どうしてそこまでやりたいの?

ふたハ
ふたハ

いつまで続くのかな…


と思う日もあります。

親として、もっとこうなってほしい…と願ってしまうこともあります。

けれど、5歳の息子との関りや幼稚園生活を通して、

  • 1番にこだわりながらも、少しずつ妥協できるようになった
  • 時間がずれても、自分で気もちを立て直せることができた
  • 園では周りを見ながら、こだわりを調整できるようになった

息子の成長が見えてきたことで、私の気もちにも変化が生まれました。

こだわりがあること自体を気にするのではなく、息子が自分のこだわりとどう折り合いをつけていけるかを大切にしたいと思うようになりました。

このときの気づきは、息子が小学生になった今も、わが家の土台になっているように感じています。

これからも、こだわりを無理に押さえ込むのではなく。

ときには一緒に楽しみながら。

ときには少しずつ幅を広げながら。

ふたハ
ふたハ

息子の歩みを見守っていきたいです!

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