障害者手帳があると、JR・私鉄・地下鉄・飛行機・バス・タクシーなど、さまざまな交通機関で割引を受けられるようになります。
さて、わが家の息子は、4歳で療育手帳、6歳で精神障害者保健福祉手帳を取得しました。
手帳を取得したことで、家族で出かける機会が増えたように感じます。
とはいえ、手帳を持ったばかりの頃は、

どこで、どんな割引が使えるのか?

療育手帳や精神障害者保健福祉手帳でも対象なの?

介護者(付添人)も割引になるの?
など、分からないことだらけでした。
この記事では、そんな疑問が解消できるように、障害者手帳で利用できる公共交通機関の割引制度について、わが家の経験も交えながらまとめました。
活用できる場面を見逃さないように、お子さんの療育手帳や精神障害者保健福祉手帳で受けられる割引制度を知っておきましょう。

おでかけの選択肢が広がります!
ASDっ子と出かける前に知っておきたい運賃割引のきほん
ASDの特性をもつ息子との外出は、体力面や精神面での負担が大きく、出かけること自体が難しく感じる時期もありました。
そんなとき、割引制度があると知ったことで、

少し遠くまで行ってみようかな!
と、前向きになれた経験があります。
割引が利用できる障害者手帳の種類
まず、障害者手帳には、次の3種類があります。
交通機関を利用する時に、これらの手帳を提示することで運賃の割引を受けられます。
介護者の割引適用をチェック!
そして、交通機関によっては、手帳を持っている本人だけでなく、付き添う家族(介護者)にも割引が適用される場合があります。
介護者への割引の有無は交通会社ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。
また、ASDの特性があるお子さんの場合、
などの理由から、1人で交通機関を利用するのはハードルが高く、家族がサポートする場面が多いです。
だからこそ、介護者にも割引があることで、家族が寄り添いながら、外出に挑戦しやすい環境が整います。
【電車】JR・私鉄・地下鉄の障害者割引について
電車は日常生活でもおでかけでも利用する機会が多い、もっとも身近な交通手段です。
障害者手帳を持っていると、JR・私鉄・地下鉄の多くで割引制度を利用でき、移動の負担を大きく軽減できます。

鉄道会社や自治体によって条件は異なるので、利用する前に各社の公式サイトで最新の情報を確認しておくと安心です!
割引の対象区分について
鉄道の障害者割引では、「第1種」「第2種」の区分によって適用範囲が変わります。
障害者手帳の「旅客鉄道株式会社(等)旅客運賃減額」欄に「第1種」「第2種」の記載があるので、手帳を持っている方は、まずここを確認しましょう。
療育手帳の対象区分
精神障害者保健福祉手帳の対象区分

「手帳の等級」と「鉄道の第1種・第2種」の区分は混同しやすいので注意しましょう!
JRの障害者割引の対象条件
JRでは、障害者手帳を持っている方は、条件を満たすと運賃が5割引(半額)になります。
以下に主なケースをまとめました。
普通乗車券が割引になるケース
定期乗車券が割引になるケース
回数乗車券・急行券が割引になるケース
参考資料:障害者割引制度のご案内:JR東日本
2025年4月から精神障害者へのJR割引がスタート
息子が精神障害者保健福祉手帳を取得した2024年時点では、精神障害者は割引の対象外でした。
しかし、2025年4月1日から制度が見直され、精神障害者保健福祉手帳も割引対象へ拡大されています。

制度の改正によって、より多くの方が移動しやすくなるといいですね!
精神障害者保健福祉手帳2級の息子は割引対象になる?
わが家の息子は精神障害者保健福祉手帳2級で、息子の手帳には「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額 第2種」と明記されています。
「運賃の割引を受ける際は、この記載の面を係員にみせてくださいね。」
と、手帳交付時に市役所の福祉課の方から説明がありました。
ただし、第2種障害者の場合…
そのため、現状「息子1人で長距離移動できない」「定期券を使う予定はない」理由から、わが家では今のところ利用することはなさそうです。

息子が成長して、1人で電車に乗れるようになったり、電車で通学することになれば、活用する場面が増えるかも!
私鉄・地下鉄の障害者割引
私鉄や地下鉄は会社ごとに制度が異なります。
ここでは、わが家が利用している地域の例を紹介します。
私鉄の場合
JRと同様、障害者手帳の区分(第1種・第2種)に基づいて割引があります。
第2種の区分で割引になるケースは…

私鉄の割引も…しばらく利用する機会はなさそうです。
地下鉄の場合
わが家の地域では、地下鉄は手帳の種類や等級に関係なく、一律で普通乗車券が5割引です。
さらに、介護者も同一区間であれば5割引になります。
また、定期乗車券についても以下のように割引料金が設定されています。

わが家では、地下鉄に乗る機会は少ないですが、乗る時にはしっかり活用したいです!
乗車券購入方法と注意点
障害者割引の利用時は、手帳の「旅客運賃減額」の記載が確認できるページを提示します。
最近はスマホアプリ 「ミライロID」 に対応している鉄道会社も増えていますが、スマホの充電切れや不具合対策で紙の手帳も携帯しておくと安心です。
切符を購入する場合
ICカードを使う場合

自治体・鉄道会社により対応が異なるため要確認です!
介護者も割引を使うときの注意点

会社ごとにルールが異なるため、事前確認が安心です!
初めて利用する駅では早めの到着を
など、駅ごとに設備が異なります。

時間に余裕を持って向かうと、慌てずに手続きを進められます!
電車旅の予定に合わせて子連れ向け宿をチェック//
【飛行機】ANAの障がい者割引とサポート体制まとめ
飛行機を利用する時は、障害者手帳を持っていると航空運賃が割引料金で利用できます。
息子が7歳の時にANAで初めての飛行機にチャレンジしました。
初めてのことが苦手で、怖がりな性格の息子。

無事に飛行機に乗れるか心配…
しかし、事前に相談ができたおかげで、安心して利用することができました。
ANA「障がい者割引運賃」の内容と適用条件
ANAでは、障害者手帳を持つ本人と、その介護者1名が障がい者割引運賃で利用できます。
対象となる手帳
なお、等級は問われません(療育手帳A/B、精神障害者手帳1〜3級のいずれも対象)。
適用の条件と注意点

自治体によっては精神障害者保健福祉手帳の更新の案内が来ない場合もあります。

うっかり失効してしまわないように、手帳の更新期限は忘れずにチェック!
手帳の提示が必要な場面
ANAで障がい者割引を利用するには、航空券購入時または搭乗手続きの時に、
いずれかの提示が必要です。
障がい者割引 vs 早割|どちらが安い?ケース別に比較
そして、予約時に迷いやすいのが、「障がい者割引」と「早割」のどちらが安いかという点です。
状況によって変わるため、以下のように使い分けるのがおすすめです。
早めに旅行日程が決まっている場合

早割のほうが安くなることが多い!
わが家の場合、旅行の予定が3ヶ月前には決まっていたため、「スーパーバリュー75(早割)」の方が「障がい者割引」よりも安く購入できました。

早めに予定が固まっているご家庭は、まず早割をチェックしてみるのがおすすめです!
直前に予約する場合

障がい者割引のほうが安くなる!
一方で、障がい者割引運賃は直前予約でも価格が安定しており、予定が直前まで確定しにくいご家庭に向いています。
発達障害のある方へのサポート内容|不安は事前に相談デスクへ
また、ANAでは、障害者手帳を持つ方や、特別なサポートが必要な方に向けたサポートデスクがあります。
息子の初めての飛行機では、この事前相談がとても役立ちました。
「座席を横並びにしてほしい」と相談したわが家の体験談
早めに予約をしましたが、年末年始の繁忙期だったため、既に横並びの座席が埋まっていました。

まずい!家族バラバラの席しかない…

初めての飛行機でASDの息子を1人にするのは不安…
そこで、ANAの相談デスクに「座席を近くにできないか」電話で問い合わせをしました。
息子がASDで障害者手帳を持っていることや初めての飛行機で心配であることを伝えると、スタッフの方が丁寧に対応してくださり、座席を調整してくれました。
電話後にANAのアプリを見ると、すでに席が変更されていて、迅速な対応に驚きました。
最終的には3人横並びの席しか確保できず、夫だけ別席となりましたが、無事に飛行機に乗れて本当に助かりました。

メールやチャットでも問い合わせができます!
発達障害で困りやすい場面とANAのサポート例
参考資料:知的障がい・発達障がいのあるお客様向け飛行機搭乗のご案内|ANA
事前相談がおすすめの理由

「何をお願いすればいいか分からない」「上手く伝えられるか心配…」という場合でも大丈夫です!

お子さんの特性や気になる点を少し伝えるだけでも、スタッフさんが必要なサポートを提案してくれます。
旅行の宿探しも早めが安心!ゆっくり過ごせる宿を選びたい方へ//
国内ホテルの格安予約サイト『一休.com』【バス・タクシー】知っておきたいその他の交通割引
路線バスやタクシーでも、障害者手帳を提示すると割引を受けられます。
普段車に乗らない方や、通院・買い物などの近距離移動が多い方にとっては、知っておくだけで毎回の移動コストを大きく抑えられる便利な制度です。
路線バスの障害者割引
路線バスでは、多くのバス会社が障害者割引を導入しています。
ただし、割引率や同伴者の扱いはバス会社や自治体によって異なるため、一般的なケースをもとにまとめました。

参考程度にご覧ください!
事前に知っておくと安心なポイント
- Q対象となる手帳は?
- A
身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳
- Q割引率はどれくらい?
- A
多くの会社が本人の運賃50%割引(半額)
- Q介護者(付添人)も割引になる?
- A
会社によって「1名まで割引」「2種障害者は対象外」などルールが異なる
- Q手帳を提示するタイミングは?
- A
前払い方式のバス:乗車時に運転手へ提示
後払い方式のバス:降車時に提示して精算

仕組みを事前に知っておくことで、利用しやすくなります。
タクシーの障害者割引
タクシーでは、運賃の1割引(10%割引)を実施している会社が多いです。
他の交通機関と同様に、タクシー会社ごとに割引率や利用条件が異なるため、乗車前に確認しておくと安心です。
普段はタクシーを使わない場合でも、急な外出や小さなお子さんとの移動で「バスだと大変…」「今日はスムーズに移動したい」という場面が突然訪れるかもしれません。
そんなときに備えて、必要なときにすぐ割引を使えるよう、日頃から手帳を持ち歩いておくと便利です。
まとめ|障害者手帳を活用して、家族で安心・快適におでかけしよう
障害者手帳があると、電車・飛行機・バス・タクシーなど、さまざまな公共交通機関で割引やサポートを受けられます。
しかし、今回紹介した内容は、その一部にすぎません。
手帳を提示するだけで利用できるサービスは意外と多く、調べてみると新しい発見がたくさんあります。
さらに、制度は少しずつ進化しており、新しい選択肢が生まれることもあります。
「うちは対象じゃないかも…」と決めつけず、公共交通機関を利用する前に一度確認してみることをおすすめします。
障害者手帳を上手に活用しながら、家族みんなが安心、快適に。
そして、気軽におでかけを楽しめる機会を広げていきましょう。
「行ってみたい場所」が見つかったら宿の準備!家族で安心して泊まれる場所を探したい方へ//

旅のスタイルに合わせて、落ち着いて過ごせる宿を探してみてくださいね!


