主な症状について
■人とのコミュニケーションに苦手や困難さがある
- 視線が合わない
- 表情がとぼしい
- 名前を呼んでも振り向かない
- 人見知りしない
- 親の後追いをしない
- ひとりごとが多い
- 人の言ったことをオウム返しする
- 指をさした方向を見ない
- 一人遊びが多い
- ごっこ遊びを好まない
- 他人と楽しみを共有しない
- 友だちづきあいが下手
- 思ったことをストレートに言葉に出す
- 話し方が独特
- 人の話を聞かない
- 言われたことをそのまま受けとってしまう
■想像や空想することが苦手
- 目の前にないものや実際にないことを考えることが苦手
- 抽象的な言い方が理解できない
- 暗黙のルールが理解できない
- 常識や基本ルールが分からない
- 相手の感情や状況をよめない
- 空気をよむことが苦手
■こだわりの強さ(同一性の保持)
- 物の配置(お気に入りのおもちゃの位置が少しでもズレているとおこる)
- 物事の順番(食事の食べる順番や遊び方の順番がいつも同じ)
- 勝負ごとには必ず勝たないと気がすまない
- 柔軟に対応することが難しい
- 同じ時間に同じことをしないと耐えられない
- 予定が変わるとパニックになる
- 自分が決めたルールにこだわる
■興味や関心の極端なかたより
- 興味があることには長い時間集中できる
- 興味のあるものへの知識が豊富
- 興味がないものには無関心
■感覚の偏り(感覚過敏・感覚鈍麻)
感覚が敏感すぎると、強い刺激を受けストレスを感じる人がいます。それを「感覚過敏」といいます。また、逆に感覚に著しい鈍感さがある人もいます。それを「感覚鈍麻」といいます。
- 視覚過敏(たくさんの物の中からものを見つけ出せない、ライトが気になる、人の顔が判別できない)
- 触覚過敏(洋服のタグ・生地・縫い目が肌にふれて痛みを感じる、軽く体をたたかれただけでもひどい痛みがある)
- 圧覚過敏(だっこをいやがる、帽子をかぶると頭が締め付けられるように感じる)
- 聴覚過敏(大きな音を聞くと強烈な痛みを感じる、たくさんの音から一つの音を聞き取ることができない)
- 嗅覚過敏(強いにおいが苦手で気持ち悪くなる、通常ではいい匂いでも辛く感じることがある)
- 味覚過敏(食べ物の好き嫌いが強い、特定のものを食べ続ける、食感が人と異なる)
■多動・不器用
- 集中力がない
- じっとしていられない
- スプーンや箸が上手に使えない
- ボタンが上手にとめられない
このように、自閉症スペクトラム(ASD)には、いろいろな症状があります。上記の症状は主な一例であり、人によって症状は様々で、程度や困難さは人それぞれ異なります。
参考:ASD(自閉スペクトラム症)の特徴は?0歳から学齢期、成人期までの年齢別に紹介【専門家監修】【LITALICO発達ナビ】
ふたハとぱんタの困りごと

ふたハの困りごと
- 雑談ができない
- 冗談が通じない
- 目を合わせられない
- 興味の幅がせまい
- 予定変更が苦手
- 感覚過敏
- こだわり
まず、世間話をすることが苦手です。回避できずに会話をすることもありますが、会話の合間の空白の時間が耐えられなかったり…。後であの返答でよかったのか一人反省会をしたり…。頑張って話をすることはできますが、ものすごく疲れてしまいます。そのため、外ですれ違っても、挨拶だけ済ませてその場をすぐに離れることが多いです。
親しい人や気を許している人であれば目を合わせながら話ができます。そのような人は数人しかいませんが…^^💦それ以外の人と目を合わせることは未だに苦手です。
また、基本的な性格はおおざっぱですが、変な部分で細かいところがあります。興味があることには没頭し長時間継続することができます。興味がないものにはモチベーションが上がらなかったり話が耳に入ってこなかったりして、取り組むのに時間がかかります。
さらに、触覚過敏と聴覚過敏があります。手に何かがつくとすごく気になります。なので、手を洗う回数がとても多いです。耳にピアスやイヤリングはつけたことがないです。つけてみたいと思ったことはあるのですが、つけると耳が気になって、他のことが耳に入ってこなくなったり手につかなくなったりします。雷や風船の割れる音が昔から嫌いで、大人なので表面上は平然を保っていますが、内心ビクビクでいつ大きな音がなるか心配でたまりません。
ぱんタの困りごと
- 人への関心がうすい
- 常時行動
- 言葉の遅れ
- 目を合わせられない
- 興味の幅がせまい
- 予定変更が苦手
- 感覚過敏
- こだわり
まず、遊び方にこだわりがあるせいか、1人で遊ぶことが多いです。気に入った同じ遊びを2、3ヵ月とことんやって飽きると次の遊びを探して、また気に入った遊びに出会うと2、3ヵ月その遊びが続きます。遊び方も独得です。特に3歳くらいの時はひどくて、自分から友達の遊びに入っていかないし、かといってこっちから手を出すと怒るので、ぱんタだけの世界でずっと遊んでいる感じでした。
そして、言葉があまり出ていない頃、くるくるその場でしばらくの間まわったり、自分の目の前で手のひらをひらひらさせている様子がありました。いわゆる、常時行動です。不安やストレスを回避するため?見え方を楽しんでいるため?なぜ、そのような行動をしていたのか、未だに明確な理由は分かりません。
ぱんタにも私と同様に触覚過敏と聴覚過敏があります。少しでも服が濡れるのが嫌で、雨の日は数滴でも濡れるのが許せず登園や外出が大変でした。さらに、手にのりがつくのが嫌で工作ができないこともありました。砂場ではほとんど遊ばなかったです。また、電車の通過する音、バイクが走る音、ハンドドライヤーの音、不正解の音、雷の音。年齢を重ねるうちに平気になった音もありますが、避けられる大きな音にはできるだけ近づかないようにしながら生活しています。
ぱんタは今小学生ですが、今までにいろいろなこだわりがありました。診断の決め手になったほど、こだわりが強いです。あらゆるスイッチを押さずにはいられない、全部のドアを開け閉めせずにはいられない、3時ちょうどにおやつを食べる、扇風機が完全に止まってから外に出る、絶対1番に登園したい、朝はパンを食べる…など。3歳くらいの時はこだわりが実現しないとよく癇癪になってしまい対応が大変でした。今もこだわりはありますが、ぱんタなりに妥協点を探しながら、こだわりのコントロールをできるようになったように感じます。