通常級への転籍ををめざす理由|子どもの将来を見据えた親の決断

こんにちは!ふたハです。

我が家の息子は、3歳でASDと診断を受けています。

現在息子は小学2年生で支援級に在籍しており、我が家では通常級への転籍を視野に入れて動いています。

なぜ、支援級から通常級への転籍を考えるに至ったのか…。

この記事では、我が家が息子の通常級への転籍を目指している理由をお伝えします。

「支援級を選んでよかった」と心から思えたこと

我が家が支援級からのスタートにしたのは、環境の変化に敏感な息子の負担を少なくしたかったからです。

ふたハ
ふたハ

幼稚園から小学校の変化はとても大きいです。

小学校の生活に少しずつ慣れていけるように支援級に決めました。

「支援級」スタートで順調な小学校生活

入学後しばらくは、息子が安心して学校生活が送れることを何より大事にしました。

支援級では少人数で先生のサポートが手厚く、自分のペースで学べるので、息子には「支援級」の環境は合っていると実感しています。

そのおかげで、入学してからこれまでに、気になる細かいことはたくさんありましたが、大きなトラブルはなく過ごせています。

また、困ったことや心配なことがあっても、先生に気軽に相談できます。

親にとっても支援級は安心できる環境です。

入学時にはあった6年間支援級の選択肢

支援級で安定した学校生活を送る息子と支援級の居心地のよさを知ってしまった私。

心のどこかで「このまま6年間支援級にいた方がいいのかも」と考えるように…。

息子に合った環境で、無理をさせずに学校に通えられたらそれで十分だと思う気持ちもありました。

通常級への転籍を目指し始めたきっかけ

ふたハ
ふたハ

息子が小学1年生の時は転籍の方向性が見つからずに悩んでいました。

「転籍をするかしないか?」「転籍のタイミングはいつがいいのか?」

私の中でなかなか答え出ずに悩む日が続きました。

そんな私が通常級への転籍を強く意識するきっかけとなったのは、小学校で頑張る息子と夫の通常級転籍への想いでした。

小学校でできることが増えてきた息子

特に息子の成長で印象が強かったのは、運動会です。

運動が苦手でいつもと違う環境が苦手な息子にとって、運動会はハードルが高い行事の一つです。

ふたハ
ふたハ

息子の通う小学校では、お昼をはさんで1日行うので、待ち時間が多いです。

小学1年生で初めての運動会…最後まで参加できるのかとても不安に感じながら参観していました。

しかし、私の心配をよそに、交流級の決められた席で離席せずに待ち、周りを見ながら競技に参加するなど…息子の成長した姿をたくさんみることができました。

運動会に限らず、小学校の生活に慣れて、自分から先生に話せる、宿題を毎日コツコツ取り組める、交流級のクラスに落ち着いて参加できる…など、息子のできることが増えてきました。

夫が通常級転籍を目指す理由

また、息子の転籍の決断に関して、さけて通れないのが転籍の方向性を夫と合わせることです。

しかし、夫とは意見が合わないことが多く、幼稚園入園の時も就学先決断の時も、もめて大変でした。

通常級への転籍に関しても、私は「本人の気持ちを優先してできるだけ長く支援級で見守りたい」と思う気持ちが強い一方で、夫は「できるだけ早いうちに通常級へ挑戦させたい」という考えでした。

何度話し合っても平行線で、話し合うのが辛い時期もありました。

でも、「息子が将来自分の力で生きていけるように、通常級での学びや人間関係の中で社会性を学び、自立につながる力を少しずつ積み重ねてほしい」

という夫の想いには強く共感できました。

夫婦で意見が合わなくて悩んでいる方へ//

「通常級にチャレンジさせたい!」私の想い

息子の転籍に関して、いろんな人に意見を求めました。

学校の先生、相談支援員、発達外来の主治医、放課後デイの職員、療育園の先生、祖父母、通常級のママ友、支援級のママ友、支援級の先輩ママ…など。

ふたハ
ふたハ

いろんな意見があって、聞けば聞くほど、何が正しいのか分からなくなってしまいました。

そんな時、夫との話し合いの中で、「今まで何のために頑張ってきたの?」という夫からの言葉が胸にささりました。

ふたハ
ふたハ

「何のために早期療育に取り組んだのかな…?」「何のために支援級にしたんだっけ?」

息子の転籍を「私は」どうしたいのか整理してみる

1歳過ぎくらいから息子の育てにくさに悩み3歳前から療育を始めました。

そして、年少で幼稚園に行けず辛い思いをして、幼稚園にまた戻れるように2年間毎日療育園に通いました。

そのおかげで、息子が年長の時、幼稚園に復帰することができました。

幼稚園で楽しく過ごす息子を見られてとても感動しました。

療育園から幼稚園への移行の時に、環境に少しずつ慣らして少しずつできることを増やすことで自信をつけていく息子の様子を間近でみて、

小学校もいきなり通常級に入れずに、支援級で経験を積んでから通常級を目指そう

そのために、「支援級」に就学先を決めたのを思い出しました。

私は息子に「集団の中で特性をコントロールできる力を身につけ、自分の力でできる経験を積ませたい!」

ふたハ
ふたハ

通常級にチャレンジしよう!

こうして、私の中で通常級を目指す決意が固まっていきました。

通常級への転籍を決意した後もつづく葛藤

とはいえ、転籍を決意した後も、迷いや不安は常にあります

ふたハ
ふたハ

「無理をさせてしまわないか」

「通常級のスピードについていけるのか」

「友達との関係でつまずかないか」

支援級は安心できる環境で、息子に合っているのは間違いなく「支援級」です。

だからこそ、その安心感を手放してまで通常級に挑戦させることが、本当に息子にとって良い選択なのか…何度も自問自答しました。

おそらく、「挑戦させたい気持ち」と「見守ってあげたい気持ち」の間で揺れ動くことは、この先もずっと続くでしょう。

通常級での学びは、息子にとって簡単な道ではないかもしれません。

それでも、通常級での経験が、今後の息子の進路の選択肢を広げ、息子の将来に役立つと信じて、通常級転籍に向けて前に進んでいます。

まとめ

支援級と通常級、どちらの環境が正しい選択なのか…。

その答えは、お子さんによって違いますし、各家庭の考え方によっても変わってくるでしょう。

私自身、入学当初は「ずっと支援級で手厚く見守ってほしい」と考えていたこともありましたが、息子の成長や将来を考える中で、通常級への転籍を目指す決断をしました。

決断した今でも、不安や迷いはたくさんあります。

でも、通常級を目指す目標が明確になったことで、前に進むことができています。

我が家の経験が、同じように悩むママやパパにとって、少しでも参考や安心につながれば嬉しいです。

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